あなただけの時間・空間・リスニング体験!SOUNDPEATS Opera05!見た目も音も最強のフラッグシップモデルが爆誕!
by 関口竜太 · 2023-04-02
こんにちは、ギタリスト/音楽ライターの関口です。
本日は、お馴染みSOUNDPEATSよりリリースされる最新フラッグシップモデルのワイヤレスイヤホンをご紹介をしていこうと思います。
SOUNDPEATS Opera 05
SOUNDPEATSさんは以前Air3 Deluxe HSというインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンをレビューさせていただいたんですが、今回このOpera05は、カナル型の最上位機種になります。そしてSOUNDPEATSさんはこのたび13周年ということで、Operaは13周年記念モデルといっても過言じゃなく、今後、このブランドを語る上で代表となるモデルになっていきそうです。
動画はこちら▼
本機のテーマとしては、以前ご紹介したAir3 Deluxe HSというモデル、あれで実現したハイレゾ対応やLDAC(エルダック)という高音質のコーデックを維持しながら、ノイズキャンセリング、さらにより進化したバッテリーといった具合で、第一印象としてはインナーイヤー型で長時間使用でも疲れにくいAir3 Deluxe HSか、カナル型でノイキャンに対応、より没入感を追い求めたOpera 05かといった感じだと認識しています。なおSOUNDPEATSさんは今回、同時にOpera 03という05から一部スペックを抑えた安価なワイヤレスイヤホンも出しています。
こちら、スペックについてはあとで詳しく見ていくとして、まずは本体の質感、見た目のチェックから参りましょう。
質感・見た目
見た目はさすがフラッグシップモデルというだけあって、ものすごく高級感溢れるデザインです。
ケースは一見マットなブラックですが、よく見ると細かいラメがあしらってあって、手触りもさらさらだし指紋も目立たないですね。蓋の縁はイエローゴールドメッキで、これも嫌味のない感じです。前方に充電ランプ、裏にUSB TYPE-Cの充電端子、左側にペアリングボタンが控えめに配置してあります。前にご紹介したAir3 Deluxe HSやMini Proと比べるとケースは一回り大きいですが携帯には問題ないですね、言うことなしです。
ケースを開けまして本体ですね。
イヤホンがマウントされている周りも、ちょっとこう石みたいな質感で重厚感があってこちらも期待を裏切りません。
そして本体の方も、ケース同様ブラック+イエローゴールドという仕様です。タッチ操作ができるロゴの部分はもちろんですが、本体の縁の部分にも、ぐるりとゴールドが帯を巻いてます。この存在感ですよ。さらに地味に嬉しかったことですが、LR表記だけでなく青と赤とで色分けされてるんですよね。こういう一発で判別がつく気遣いは素晴らしいと思います。
スペック
では気になるスペックを紐解いていきましょう。
音質
まずは音質について軽く触れておきます。こちらのOpera 05はハイレゾオーディオ対応、そして高音質LDACコーデックに対応しています。
ハイレゾについて
普通、CDに録音された音源にはサンプリングレートという規格がありまして、これが44.1kHz/16bitという数字なんですね。ここを詳しく解説すると脱線するので手短に言いますが、44.1kHzというのは音の波に対し、1秒間に44100個点を打ってるイメージです。この1秒間に44100個打たれた点を追っていくことで僕たちはそれがどんな曲かっていう全体像を理解してるわけです。要するに解像度ですね。
そして16bit。これはビット深度(深さという意味の深度)というものでして、先の「点」一つがどれだけの情報を持っているのかというもの。
この二つをかけたものがサンプリングレートとなり、その一般的な規格がCD音質44.1kHz/16bitなんですね。
じゃあハイレゾって何?ということですが、ハイレゾはこのサンプリングレートがより高い数字になっているもの。つまり1秒間点が96000個あるとか(96kHz)、点一つの情報量が16ですよと言われていたのが24ある(24bit)。こんなようなことです。一般的なCDの規格とは別にそういう音源のデータ量を増やした別の規格がある、ということだけ理解しておけばここではOKです。で、そういった高音質を目的とした音源には、それに対応したスピーカーやイヤホン・ヘッドホンを使わないと目的を果たせませんよというお話でした。
LDAC
続いてLDAC(エルダック)。コーデックについての説明は以前もしてますが、Bluetoothで音を飛ばすというのは、音のデータを圧縮して飛ばすということです。だからワイヤレスイヤホンというのはそれだけで劣化を免れないんですが、このLDACコーデックは通信できるデータを3倍に増やせる。例えばあるコーデックでBluetoothに通信すると10あったデータを圧縮して3になってしまうところ、圧縮率を少なくして音の劣化を最小限に抑えられるわけです。これは嬉しいですよね。
ドライバー
続いてはドライバーについてです。
このOpera 05には12mmのダイナミックドライバーが採用されています。それだけでも十分大きくて迫力のある音を楽しめるんですが、今回はそれだけではないんです。
そもそもドライバーって2種類あって、最も一般的なのは、今お話ししたダイナミックドライバー。これは低音域を得意としていて、口径を大きくすればするほど迫力のある音を楽しめるんですね。そしてもう一つがバランスドアーマチュアドライバー。これ何かっていうと、より繊細な音の再現を目的としたドライバーなんです。
ダイナミックドライバーが鍛え抜かれたムキムキの人だったとして、大きければ大きいほどそれだけでかっこいいわけですよ。対してバランスドアーマチュアドライバーは繊細、地味かもしれないけど手先が器用だったり人が気付かないちょっとしたことにも気が回る。そんなイメージです。
だからこのドライバーが採用される現場って補聴器とか、あとはプロ現場のモニターヘッドホンとか。音を繊細に聞き取る必要があるシーンで活躍してるんですね。
そしてこのOpera 05、12mmの大口径ダイナミックドライバーに加え、このバランスドアーマチュアドライバーをなんと2基搭載しているというハイブリッド型イヤホンなんです!つまりドライバー3基ですよ、驚きです。
ちなみにOpera 03の方では、このバランスドアーマチュアドライバーが1基搭載になっています。そうしたドライバー事情、ハイレゾ音源にも対応してますよ、LDACコーデックなので元の音源から劣化なく聞けますよ。というのがこのOpera 05の実力なんですね。
そして細かいことですが音が出るノズルも金属。メタルノズルですよ。通常、この多くは樹脂ですが、金属にすることで高硬度・高比重・高精度で、出音に対し不要な振動を抑えたり、クリアな高音を得るのにも一躍買っています。
ANCノイズキャンセリング
あとはANCノイズキャンセリング機能を搭載。使った感じですが、人の声に多い中音域がガッツリカットされて、小さい音量でも周囲の雑音かなり軽減できます。人混みの中ででも楽器の細かい部分、アコギの指を滑らすキュッキュっていう音など、そういう細かいニュアンスが聞こえてきます。
なお、このノイズキャンセリングのONOFF、並びに外音取り込み機能もあって、そちらはアプリで選択することができます。
アプリ
このアプリについては言っておくことがあって、本体のタッチ操作が結構繊細でちょっとしたことで触ってしまうんですね。これ結構困りものなんですけど、アプリの方から「タッチキーのワンクリック機能を無効にする」という項目にチェックを入れておくだけで快適に使用できます。
アプリは使用前に会員登録を要求されるので、そこだけネックかなと個人的に思います。
ENCノイズキャンセリング
最後にENCノイズキャンセリング、こちらは通話時に周囲の雑音を軽減するノイズリダクションですね。もはや業界スタンダードです。さらに4基のマイク搭載、最大-50dBの騒音カットでクリアな通話品質を実現、防水はIPX4、生活防水に対応しています。
値段
気になるお値段ですが、このSOUNDPEATS Opera 05、13999円です。びっくりの低価格です。初めSOUNDPEATSさんからお話いただいたとき、じゃあイヤホン送りますねってことで送られてきました。その時、まだ値段教えてもらえてなくて、使っててこれ2万じゃ効かないなって思ってました。
ちなみにOpera 03は10999円です。手元にないのでなんとも言えませんが、これでも十分なレベルじゃないかなと思ってます。でも3000円上乗せで05なら余裕で選択肢に入りますよね。
動画では…
先発のYouTube動画ではこのイヤホンについて実際に音を聴き比べていますので、是非そちらもご覧ください。
最後に
公式が「眠っていた音が輝きだす」と言う理由が使ってみるとわかると思います。
簡単に言うと、それまで気に留めてなかったような音が聞こえてくるんですよね。その多くはアコギのわずかなアタック音だったり、小さなハイハットのゴーストノートだったり、いわゆるハイ成分になるのですが。それまでは別に聞こえなくてもなんにも思わなかった音が、Operaを使うことで聞こえてきます。つまり、散々聴いた音源なのに新しい発見があるわけですよ。それもやかましいとかじゃなくイイ音に聞こえる。そしてそうした帯域を聞き逃さないように、ノイズリダクションが周囲の音を軽減してサポートしてくれるんですよね。
是非SOUNDPEATS Opera 05この機会に体験していただければと思います。購入に関して、現在Makuakeにて早期予約購入のキャンペーンも行っていますので気になる方は要チェックです!
https://www.makuake.com/project/soundpeats_opera/
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。