「ながらイヤホンの旅」完結!クラファン1億円を達成したOladance Wearable Stereoが一般流通を開始したので忖度なしレビュー!

こんにちは、ギタリスト・音楽ライターの関口です。

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本日は全国のガジェットファンを唸らせた最新イヤホン、Oladance Wearable Stereoをご紹介していきます。

Oladance Wearable Stereo

どんなイヤホンかと言いますと、

  • クラウドファンディングにて資金1億円を集め開発が実現!
  • 耳に引っ掛けるだけ!負担最小のながらイヤホン!
  • しかも同ジャンルイヤホンの中では最強クラスの音質!
  • イヤホンとは思えない脅威のバッテリー性能!

…とりあえず褒めてみましたが、これが本当にその通りなのです!ということでさっそく気になるOladance Wearable Stereoを見ていきましょう!

動画はこちら▼

初めに


本日ご紹介するOladance Wearable Stereo(オーラダンス・ウェアラブル・ステレオ)は、Makuakeというクラウドファンディングで昨年1億円以上の資金調達を達成し実現されました。支援した人たちには商品がすでに送られているんですが、この度正式に一般販売が開始されたんですね

一般販売に際して公式が出している本体価格が¥26,225ということで……正直ちょっとお高いですよね。

ただ、今回イヤホンのジャンルの中でもかなりニッチなポジションに位置するため、「この形を待ってた!」「これぞ俺の私の視聴スタイル!」という人には願ってもない商品だと思っています。その上、見た目と質感、アプリや本体の操作性、そして音までいいとなれば2万円のハードルがだいぶ下がってくるんじゃないかと思います。

しかし用途も含めそれなりに人を選ぶイヤホンではあると感じたので、個人的な意見も挟みつつ、見た目やスペック、できることを見ていきましょう。

見た目・質感


はい、まずは付属品のチェック。本体とケース、充電ケーブル、クイックスタートガイドって感じでしょうか。この辺は特に他の製品と変わらないですね。

ケース

では本体の見た目・質感を見ていきましょう!

ケースは横長で、メガネケースを小さくしたようなルックスになっています。質感はマットで手によく馴染みます。ただ、このマット素材のせいか若干皮脂とか汚れが付きやすいかなというのは使っていて感じました。

もう一点、こちらケースにUSB Type-Cの充電端子があるんですが、ケース自体はバッテリーを内蔵していないんですね。イヤホンを充電するにはイヤホンを仕舞って、ケースごとケーブルで充電するというプロセスが必要になります。一応別売りでバッテリー内蔵の充電ケースも販売されていますので、必要と感じましたら検討してみてもいいと思います。(後述しますがバッテリー最強クラスです!)

イヤホン

そして本体のイヤホンを見ていきましょう。カラーは全部で4種類ありまして、今回送っていただいたのは公式ではインターステラーブルーとのことでしたが、見た感じほぼブラックですね。個人的には存在感のあるマーチアン・オレンジがオススメです!

ケースを開けるとペアリング状態になりますので、最初はケースを開けたらデバイスの方でOladance Wearable Stereoを選択すればペアリング完了ですね。めっちゃ簡単です。

取り出してみるとなんとも不思議な形のイヤホンですが、こちらオープンイヤータイプと呼ばれる耳掛けのイヤホンになるんですね。

イヤホンの種類をおさらい

ここで、改めてイヤホンの種類について簡単におさらいします。

  • インナーイヤー型…Apple AirPods, SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSなど、耳の溝に掛けるタイプ
  • カナル型…Apple Airpods Pro, BEATS Studio Budsなど、イヤーチップを耳の穴に入れるタイプ
  • イヤーカフ型… Soundearcuff AM TW-01。耳の外側に挟み込む
  • オープンイヤー型…本品Oladance Wearable Stereo, Victor HA-NP35Tなど、耳そのものにひっかけるタイプ

この中で、今日ご紹介するOladanceはオープンイヤー型のイヤホンになります。

本体を見てみると、大きなスピーカーの部分や反対側のバッテリー部分は光沢があります。耳掛けの部分はシリコン素材のマットな感じで、少ししなるようになっています。スピーカーの方にはタッチパネルがついていて、タップやスワイプで色々操作ができます。ここは薄くパールが掛かったような色味ですね。

ケース同様、こちらも質感は◎です。非常に高級感があります。

快適な装着感

装着は耳に掛けるだけですね。片手で簡単につけられます。耳を全く塞がないデザインで、耳の横にスピーカーを持ってきてるといった感じです。

装着についてもストレスは感じにくい設計になっています。ただ、これについては他のYouTuberさんもおっしゃっていましたが、メガネやマスクとの相性がまちまちです。

動画の方では試しに、メガネとマスクを着用した上でOladanceを使用し外出しています。とりあえず落ちることなく付けていられましたが、一時的にマスクをずらしたりすると若干危うい感じもありましたので、メガネ+マスクに加えOladanceを耳掛けするのは少々相性が悪そうです。

解決策としてはマスクの紐やメガネのテンプルが細いものを使う、もしくはマスクかメガネどちらかを外すという選択肢になってくると思います。だから裸眼やコンタクトの人は気にすることないと思うし、メガネの人も家の中で作業しながらとか屋外で散歩する程度だったらマスクの代わりにOladanceをかけてやるっていう感じになるのかなと思います。

スペック


音質

スペックについてですが、最も特筆すべきはその音質です。

イヤホンのスピーカー部分のことをダイナミックドライバーと呼ぶんですが、この小さな筐体に詰め込む一般的なドライバーの大きさは、通常5〜9mm程度なんです。が、Oladance Wearable Stereoのドライバー口径はなんと脅威の16.5mm!Apple AirPodsの実に3倍の大きさのものを採用しています。

肝心なのは、口径が大きいとどうなのか。それはズバリ、音の迫力が違うんです。

普通、こういうオープンイヤーのながらイヤホンというのは、たいてい低音が死んでいて(用途のため低音を犠牲にしている)高音域ばかり目立ってしまう傾向にあります。

音を聞き流すという一つの目的のためコンセプトとしては間違っていませんが、イヤホンとしていい音かと問われればYESという評価を下すのは難しいです。

しかし、今回大口径のドライバーを採用することでこの低音の弱点を完璧に克服し、ながらイヤホンでありながらその音質まで満足のいくものになっています。はっきり言ってこれ、同タイプのイヤホンの中で音質はトップクラスにあると思います。

遅延について

音の遅延についてですが、こちらBluetoothのコーデックは一般的なSBCが採用されていますので、遅延は起こります。ゲームにはまず向かないですし、動画編集で少し使っていたんですが映像に対して一瞬声が遅れてくるのでちょっと使いにくくてやめてしまいました。長時間着けていても疲れない設計なだけにここは少し残念ですね。普通に音楽を聴いたり通話をするのはもちろん、スマホ・タブレットからYoutubeで動画を見る程度なら問題ないと思います。

16時間の超長時間再生

そして本体にはスピーカーと同様、目に見える形でバッテリーが内蔵されています。

先ほど「付属のケースには充電機能がない」とお話しました。ということは、常にバッテリー切れになってしまう不安があるのに、気軽に充電できないってことじゃないですか!大丈夫なの?って心配になりますよね。

一般的なワイヤレスイヤホンの連続再生時間は約4.5時間と言われています。Air3 Deluxe HSでも単体で5時間という再生時間を売りにしていました。

ですが、このOladance Wearable Stereo、本体の連続再生時間はなんと16時間です!さらに別売りの充電ケースを使うとそのバッテリー時間は94.4時間!まさに時間を忘れてたっぷり使っていただけます。

しかもこれは使っていて感じたのですが、ドライバーの口径が大きいのでボリュームをそこまであげなくても十分な音量で聴ける満足感があります。つまりボリューム設定が小さくて済むので、それがまたバッテリーの長持ちに貢献しています。もちろん、耳に優しい音量で音楽を聴くことになるので聴覚に対する負担が少ないのも嬉しいです。

操作

タッチパネルでの操作はクイックスタートガイドの方に詳しく書いてあります。

特にかっこいいのがスワイプによる音量の上げ下げですね。タッチパネルのスライドで音量の操作ができます。これがかっこいい!近未来感ありますし、操作がごっちゃになりやすいタップと比べ、アクションが分けられているのが素晴らしいです。

ただこのタッチパネル、感度がすごくいいんですよ。感度がいい上に、デフォルトではシングルタップに再生/一時停止が割り当てられているので、ちょっとしたことで触ってしまう誤操作が起きる難点があります。それを改善するために専用アプリの方で設定ができます。

アプリで自分好みにカスタマイズ

このWearable StereoはOladanceの専用アプリでバッテリー残量の確認、タッチ操作のカスタマイズ、電源のオフタイマー、左右のフェーダーのバランス調整、イコライザー設定が可能になっています。これについては使いやすくていい感じです。

というのも、以前紹介したAmbieとAir3だったら、Ambieのときはそもそもの音質が弱いのでEQいじってもあまり変わらなかったのと、Air3は先にSOUNDPEATSアプリに会員登録を済ませなくてはいけなくてそこが煩わしいんです。その2点で言えば、事前の登録も不要だし、音質に対しEQをいじる意味もあるかなと思います。なお、クラウドファンディングのときはアプリが英語にしか対応していなかったんですが、現在は日本語にも対応しています。

まとめ


まとめると、

良い点

  • 高級感溢れる外見
  • 長時間装着していても疲れない
  • オープンイヤー型イヤホンとは思えないダイナミクスのある音
  • 長時間使用に耐えうるバッテリー
  • そして専用アプリの使いやすさ

この辺は大いに信用していただいていいと思います。

悪い点・改善してほしい点

  • メガネ・マスクとの相性
  • コーデックによる遅延があるため映像と音声がシビアなコンテンツには向かない
  • そしてお値段が少々お高い

といった感じでしょうか。

本当に値段に関しては買う買わないの大きな判断基準になると思っていて、特に本機はイヤホンとしては特殊な部類に分けられる機種だと思うんですよね。なので僕から言えることは、他にレビューしている方たちのコンテンツも並行して見ていただき、できる限りご自身とすり合わせを行ってみてください。僕のレビューとその他のレビュー、言っていることが重複しているほど信用できるデータですし、人が違えば見方も違う。このブログや動画を通じて、このイヤホンに興味があるみなさんの指針の一つになればなと思います。

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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