【小レビュー】Seventh Wonder「The Testament」: スウェーデンのプログレメタルエース!4年ぶりファン待望の6thアルバムが登場!

こんにちは、ギタリスト/音楽ライターの関口です。

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本日はSeventh Wonderの2022年作『The Testament』をご紹介します。

The Testament / Seventh Wonder

The Testament

Seventh Wonder(セブンス・ワンダー)はスウェーデンのプログレッシブ・メタルバンド。

来歴


スウェーデンという国で2000年に結成されたSeventh Wonder

ベーシストのAndreas Blomqvist、ギタリストJohan Liefvendahl、ドラマーJohnny Sandin、キーボードにAndreas Söderinによる結成間も無くから変わらない強固なアンサンブルが一番の強み。

デビューまでは変遷の激しかったボーカルですがスウェーデンのパワーメタルバンドKamelotにてすでにキャリアを積んでいたTommy Karevikが加入して以降はより盤石になり、音楽性や人気にも拍車がかかります。

2007年にはJorn Lande,、Pagan’s Mind、Queensryche、Testament、Sun Caged、Redemptionらヘヴィメタルやプログレッシブ・メタルの新旧乱れる上席たちとヨーロッパの各地で共演。

極めて順調なバンド活動が続きますが、本作『The Great Escape』をレコーディング後、結成からの盟友ジョニーが個人的な理由から脱退をしています。以降はSWと同期に当たるメタルバンドFaceshiftのドラマーStefan Norgrenが加入しています。

その後2018年には5thアルバム『Tiara』をリリース。いい意味でプログレメタルにあるまじきメジャー感が溢れるシンフォニック・サウンドで、壮大でかつ美しさに特化したフルコンセプトアルバムを展開しています。

アルバム参加メンバー


  • Andreas Blomqvist – Bass
  • Johan Liefvendahl – Guitars
  • Tommy Karevik – Vocals
  • Andreas Söderin – Keyboards
  • Stefan Norgren – Drums

楽曲紹介


  1. Warriors
  2. The Light
  3. I Carry The Blame
  4. Reflections
  5. The Red River
  6. Invincible
  7. Mindkiller
  8. Under A Clear Blue Sky
  9. Elegy

4年ぶり待望の6thアルバムは前作まで見受けられた大作志向の楽曲は影を潜め、コンパクトな良曲が並びます。

初っ端、#1「Warriors」からテンションはすでに最高潮。タイトな刻みのイントロも、突き抜けるサビも最高です。前作がある意味で大人しくコンセプトに縛られていたようにも感じるのでその反動が爆発していますね。プログレメタルだから難しいことやらなきゃ、テクニカルなことやらなきゃっていう固定観念をぶち壊して前に進む姿勢が最高にかっこいいです!

#2「The Light」では北欧メタルでしばしば聞かれるようなスッキリとしたサウンドがとにかく気持ちいい。ボーカルのトミーによるハイトーンも最高です。

他にも系統の近い楽曲が多数収録されており、ギター・ソロ、変拍子リックの展開、シンセ・リードなどが満載です。特に#7「Mindkiller」はDream Theater的志向のプログレメタル曲となっていますので中だるみもせず50分を一気に駆け抜けられる傑作だと思います!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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