Twitterで選ばれたDream Theaterベスト・バラードTOP15 – Dream Theater best ballad song top15 voted on Twitter

こんにちは、ギタリスト/音楽ライターの関口です。

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本日はフォロワーさんが選ぶDream Theaterバラード・ベスト・ランキングを発表していこうと思います!

まずはこちらのツイートをご覧ください。

ということで6月の16日から26日までの10日間、私発信でDream Theaterのバラードベストを決めようというツイッター企画をさせていただきました。

ルールはこちら▼

なにぶん自分からツイッターを使った企画をするのは初めてだったので、もしかしたら参加者ゼロの黒歴史で終わるかもと思ったんですが、嬉しいことに引用RTで40件以上のご投票をいただきました。

中には「候補を絞れない」「バラードの定義が難しかった」などの理由から選ぶのが難しかったという人も多くて、これは課題でした。

ただ、何をもってバラードとするか、その判断は今回投票してくださったフォロワーさんたちに委ねまして、斜め上な回答が来てもそれはそれで面白いんじゃないかということで楽しませていただきました!

そして、これはルール外ではあったんですが、ハッシュタグを付けて普通にツイートをしてくれた人もいて、せっかくなのでその方達のツイートも拾って今回集計をしました。

あとですね、今回オリジナルアルバムまでを対象に集計してましたが、「Eve」とか「To Live Forever」など一部オリジナルアルバムには入ってないけどスタジオ音源っていう曲もいくつか挙がっていたので、そのご意見は柔軟に汲み取ろうかなと思って集計してあります。

追加要素をまとめると

  • バラードの定義はフォロワーさんに委ねる
  • ハッシュタグ付きのツイートは引用RT・リプライに限らず集計
  • オリジナル・アルバム以外の楽曲も集計

ということで長くなりましたが投票結果を発表していきます。票数が被って同着が多いランキングになりましたのでキリのいいところでベスト15を発表していこうと思います。

第15位…5票

  • Hell’s Kitchen
  • Far From Heaven
  • The Silent Man

「Hell’s Kitchen」は『Falling Into Infinity』に収録されたインスト曲ですね。『Live At Budokan』の「Instrumedley」でラストを締める曲でもありまして、6拍子と5拍子の中で美しいメロディが紡がれています。

「Far From Heaven」は『A Dramatic Turn Of Events』に収録されているピアノナンバーです。このアルバムは名前の通りドラマティックでテクニカルでもあるんですが、バラード曲も多く収録されていて、そのコントラストやメリハリがすごく綺麗なんですよね。この曲は後に続く「Breaking All Ilusions」が最高すぎるので、そこに引っ張られたのもありそうです。

そして「The Silent Man」は『Awake』収録のアコースティック曲ですが、Mr.BigのTo Be With YouとかExtremeのMore Than Wordsみたいな……売れた規模は違いますが同世代のハードロックバンドが持ってるアコースティックバラードのDream Theater版という認識です。この曲は「Erotomania」〜「Voices」から続く「Mind Beside Itself」という組曲の最終章でもありますね。ちなみにさきほど言った「Eve」と言う曲はシングル版「The Silent Man」に収録されています。

第12位…7票

  • Space-Dye Vest

続いて第12位は7票を集めた「Space-Dye Vest」です。

『Awake』のラストを飾る重厚感あるバラードです。このアルバムでKevin Mooreが脱退するんですが、ポートノイはどうしても彼をバンドに置いておきたくて、当初収録する予定だった「To Live Forever」を見送って、ケヴィンが作曲したこの曲を収録するっていう交渉材料でもあったわけです。

結局ケヴィンは脱退してしまうんですが、ポートノイが在籍しているときは「この曲はケヴィンの曲だ」ということでDream Theaterで演奏されることはないんですよ。ポートノイの意外に律儀な人間性が現れていて、エピソード含めこの曲は個人的にも好きですね。

第11位…8票

  • Wait For Sleep
  • Beneath the Surface
  • Lifting Shadows Off A Dream
  • Goodnight Kiss
  • The Best of Times

そして第11位〜7位ですが、ここが得票数8票で同着5曲がランクインしています。

まずは「Wait For Sleep」。アルバム『Images And Words』に収録されたピアノの小曲ですね。シンプルに聞こえて10拍子と12拍子が入れ替わるという繊細なギミックのナンバーです。ケヴィンのピアノの真骨頂とも言える美しい曲です。

同着2曲目は「Beneath The Surface」。『ADTOE』のラストに収録されたアコースティック曲です。この曲は歌詞が本当に泣けまして、アルバムに際して起きた大きな出来事としてポートノイの脱退があるんですが、健気に頑張ったペトルーシがこの曲でその辛さを嘆くんですよね。ナイーブな彼の心情を読み取ると、このアルバムは一層名盤になると思います。

3曲目は「Lifting Shadows Off A Dream」、『Awake』収録の曲です。この曲は歌詞を書いたのがJohn Myungで、彼がリサさんという婚約者とのパートナーシップについて書いたものなんですね。内容は少し哲学的ではありますが、実はDream Theaterにとってのラブソングに当たるナンバーですね。

そして「Goodnight Kiss」。『Six Degrees Of Inner Turbulence』の、42分ある中の中盤パートに当たるバラードになります。この曲のメインテーマはKansasの「The Wall」という曲から引用されているんですが、オリジナルのフックを残しながらそれ以上に綺麗にまとめています。後半のダークなモードのソロも個人的にお気に入りです。

同着、最後は「The Best Of Times」。これも名バラードです。曲のテーマとしてはポートノイのお父さんのHaward Portnoy氏が亡くなってしまって、彼がDream Theaterというバンド名の名付け親でもあるので、ポートノイ自身が父親との半生を振り返りながら送り出すという…家族というテーマではこれも一種のラブソングですね。7拍子でアップテンポの前半と、メロディックなバラードの後半の2部構成になっているのも特徴的です。エンディングのギターソロもいいですね。

第6位…12票

  • The Answer Lies Within

では続いて第6位。12票を獲得した「The Answer Lies Within」です。

『Octavarium』のバラード枠に当たる曲です。この曲の中盤におけるメロディは「Octavarium」への伏線になっているんですよね。歌だけじゃなくてバックで鳴ってる音まで聴いてようやくピンとくる感じなので注意深く聴いてみてください。

第5位…15票

  • Anna Lee
  • Wither

続きまして第5位、4位です。15票を集めた2曲がランクインしています。

まずは「Anna Lee」。Dream Theaterバラードの大定番と言えるナンバーですね。『FII』収録ですが、このアルバムはさすがバラードの宝庫って感じです。この曲はElton Johnの影響が強く、優しくメロディアスなピアノが印象的なナンバーです。

もう一曲は「Wither」。『Black Clouds & Silver Linings』に収録された先行シングル曲になります。曲としてはメロディックでロックなアレンジもあり、とても綺麗にまとまっています。

はい、ではTOP3の発表です。先に言っておくと、1,2位が同票数による同着になります。ですので本当に競っていたんですよ。そんな事実も踏まえながら見てください。では発表します。

第3位…18票

  • Another Day

第3位は18票を集めました、「Another Day」です。

『Images And Words』に収録されたトラック2、おそらくほとんどの人がDream Theaterのバラードと聞いて真っ先に思い浮かべる曲かもしれません。Dream Theaterで初めて聞くバラードにもなりやすいんじゃないでしょうか。

個人的にもこの曲には衝撃受けまして、やはりDream Theaterというバンドを初めて聴いたタイミングだったので、それまで噂に聞き及んでいた長尺とかメカニカルな曲という彼らへのステレオタイプなイメージがいっきに崩れました。メロディ、ボーカル、そしてギターソロの精度にも驚愕して、そしてサックスが大人な雰囲気も出してるこの曲は、私をDream Theater沼に引き込むには十分でした。『Images And Words』は「Pull Me Under」という盤石なオープニングから始まるわけですが、シングル的扱いの「Pull Me Under」よりもこの曲でアルバムに引き込まれた感じがしますね。

第1位…22票

  • Hollow Years

そして同着第1位、獲得票数は22票です。まず1曲目は「Hollow Years」

数多くのバラードを輩出した『Falling Into Infinity』というアルバムで、すごく感情に訴えるバラードだと思いますね。それはAutumn Leaves風のコード進行であったり、マイナーで切ないリードから徐々にメジャーで明るい曲調にシフトしていく…閉ざされた空間から段々と開けていくという曲構成、これを6分弱で無駄なくまとめ切ってるのがいいですよね。『Falling Into Infinity Demos』の段階ではサビ前にもうワンクッションメロディがあるんですが、そこをカットしたことでくどさも消えて聴きやすいメロウな名曲になったと思います。

あと忘れてはいけないのが『Live At Budokan』。やはりこのときのバンドアレンジを投票理由に出している人が多かったです。あのアレンジが日本人的にドンピシャだったのか印象深い人は多いみたいですね。逆にあのバージョンが嫌いっていう人もいたのでそこも興味深い結果でした。In the Presence of Enemies Pt.2に投票してた人ですけど。

第1位…22票

  • The Spirit Carries On

そしてDream Theaterバラード総選挙、並んで1位になったのは「The Spirit Carries On」です。

もの曲は正直強すぎました。なんだかんだみなさんこの曲が最強みたいな雰囲気というか風潮がずっとある中で、それでも実際集計したらそんなことないんじゃないかと思っていたんですけど、やっぱり強かった…!「Hollow Years」とは本当に接戦で、どちらかがリードするとすぐ追い付いてくるみたいなことがずっと続いていて最後まで一緒に票を積み上げてた2曲でしたね。

最後に


ということでいかがでしたでしょうか。

お馴染みの曲から意外に人気が高いと再認識した曲、みなさんのお好きな曲はランクインしたでしょうか。結果をまとめた動画では、最後に全得票数をまとめていますので、是非チェックしてみてください!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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