【News】Frost*が新曲「Terrestrial」のMVを公開!ニューアルバム『Day and Age』は2021年5月14日にリリース!

こんにちは、ギタリストの関口です。

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イギリスでスーパーグループというカテゴリーを代表するプログレッシブ・ロックバンド、Frost*が2021年5月14日にニューアルバム『Day and Age』をリリースすることがこの度発表されました!

バンド概要


Frost*(フロスト)は、作曲家・音楽プロデューサーであるJem Godfreyが中心となり2004年に結成されたニューエイジなプログレッシブ・ロック・グループ。

メンバーにはArenaやKinoで活躍するギタリストのJohn Mitchell、IQのドラマーAndy Edwards、同じくIQのベーシストJohn Jowitt、そしてギタリストのJohn Boyesが招集されており(多少の変遷あり)、活動は不定期ながら根気強くアルバムをリリース。現在でも非常に人気の高いバンドとなっています。

2016年には新たにIt BitesのNathan King、PendragonのCraig Blundellと言ったいずれもイギリスのネオプログレッシブ・ロックの大ベテランたちが参加し、3rdアルバム『Falling Satellites』をリリースします。

2020年にはそんな3rdアルバムでの未収録音源をまとめたEP『Others』と、ここまで彼らの13年の足取りをまとめたアンソロジーアートブック『13 Winters』が発売されるなどよりアクティブさが伺えます。

新曲「Terrestrial」


そして今回発表された新曲の「Terrestrial」。この曲を聴けばアルバムの方向性がわかるはずなのでドキドキの再生ボタンクリックです。

うん、かっこいいですね!

『Others』がかなりデジタルポップ化していたので、新作が私の管轄下に入るか心配だったのですが、これは本来のロックなFrost*が戻ってきています。デジタルシンセと解像度の高いタイトなギター、パワフルで存在感の強いリズムセクションと、私たちがFrost*に求める21世紀のプログレがそこにありました。

「Terrestrial」というのは「この世の」「現世の」「陸生の」というような、今この瞬間地面の上に立っているといったニュアンスの言葉ですが、この曲のテーマは1969年に死去したとされるイギリスの実業家ドナルド・クローハースト(Donald Charles Alfred Crowhurst)に由来します。

彼は1968年10月に英サンデータイムズが主催した世界一周のヨットレースに出場。事業の失敗でかさんだ借金を優勝賞金で穴埋めしようと目論見ますが、レース序盤からトラブルが続き、早々にレースを断念します。そしてあろうことか、世界一周をしていないにも関わらず、さも航海を達成したかのような航海記録をつけ、ゴールを目指します。しかし、1969年6月29日に無線が途絶え、数日後発見された無人のヨットからは7月1日で止まった航海日誌だけが見つかり、クローハーストはそれ以降姿を現すことはありませんでした。

そして彼が、最後に更新した航海日誌にあった言葉、それが「Terrestrial」だったそうです。

私もさらっと調べただけなので、あまりあれこれと語ることはできませんが、彼のWikipediaには非常に興味深い記述が残っているので、ご興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか。

ニューアルバム『Day and Age』は2021年5月14日にリリース。インストゥルメンタルのボーナスディスクを含む2枚組リミテッド・エディション、2LPとCDがセットになったヴァージョン、そしてデジタル配信の3パターンのプラットフォームが用意されます。

バンドの最新情報は公式ウェブサイトからどうぞ、プレオーダーも始まっています▼

https://frost.life/

https://frost-band.lnk.to/DayAndAge

  1. Day And Age (11:49)
  2. Terrestrial (5:13)
  3. Waiting For The Lie (4:31)
  4. The Boy Who Stood Still (7:33)
  5. Island Life (4:14)
  6. Skywards (4:13)
  7. Kill The Orchestra (9:27)
  8. Repeat To Fade (6:14)

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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