ドイツのプログレッシブ・メタルバンドVanden Plas 2020 年12 月4 日『The Ghost Xperiment – Illumination 』 をリリースすることを発表しました。
お恥ずかしながら、私はこのバンドについて初めて知りまして、自分のためにも簡単にバンドの概要からお伝えしようと思います。
バンド概要
Vanden Plas (ヴァンデン・プラス)1986 年から活動するベテランのメタルバンド。
ちょっと脱線しますがこのカイザースラウテルンという超かっこいい名前の都市、実は東京都文京区の姉妹都市に当たり、親善活動や文化交流、国際連携が行われているそうです。
そんなカイザースラウテルン出身のVanden Plas 。結成からしばらくはデビューや音源とは無縁だったのですが、1991 年に地元サッカーチームの凱歌を作りコンピレーションという形で1994 年にデビューを果たします。
メンバーは結成当初から変わっておらず、ボーカルのAndy Kuntz を始めギターStephan Lill 、キーボードGünter Werno 、ベースTorsten Reichert 、ドラムAndreas Lill という5 人。いずれもロックミュージカルとして名高い「Jesus Christ Superstar」や「Evita」などの舞台に携わった経験のある実力派ぞろい です。
コンピレーションアルバムでデビューを果たした同年、バンドとしても初のスタジオアルバム『Colour Temple 』 をリリース。「Jesus Christ Superstar」にも携わっていると先述しましたが、このアルバムは曲のテーマも新約聖書に基づいたクリスチャン的世界観が特徴の作品になりました。
その後、一定のスパンでコンスタントにアルバムをリリース。
2014 年、2015 年には2 部構成となるシリーズアルバム『Chronicles of the Immortals 』 に着手。ヨーロッパ特有のメタルサウンドとファンタジックで壮大な世界観のダブルアルバムとなりました。
ニューアルバム『 The Ghost Xperiment – Illumination』 そして、2019 年からスタートした新シリーズとして、前作『 The Ghost Xperiment – Awakening 』 に続き『 The Ghost Xperiment – Illumination』 です。
その名の通り、幽霊をテーマに未知なる存在と干渉していくことがコンセプト となっており、本作では「交霊会の最中に主人公のギデオン・グレースが、幼い頃から彼を悩ませてきた幽霊とついに遭遇する」と言ったとこから物語が続いていくそうです。
まだしっかり聴けたわけではないのでこれを言われただけでは意味不明ですがそこは追々調べていくことにします。
新曲「 Under the Horizon」 アルバムのアナウンスと同時に今回ドロップされた新曲「 Under the Horizon」 。
VIDEO
音は王道なメタルサウンドでありながら、しっかり現代に沿った形までアップデートしています。
結成はDream Theaterより先輩なので彼らの名前を出すのは失礼かもしれませんが、あえてわかりやすく比較にさせてもらうと、シンプルながらも非常に近い音楽性を有しているのがわかります。
DTが意図してテクニカルな展開を入れている策士なのだとしたら、Vanden Plasはより自然体で曲、もっと言えばアルバムの流れを重視しドラマティックな展開や変拍子などが盛り込まれています。
曲は突き抜けるほどメロディアスなボーカルと、芯の強いバンドサウンドとが絡んだタイトなメタルナンバー。ストーリーを意識したこの手の楽曲ではギターソロが排除されがちですが、しっかり2回ほど登場するので聴きごたえも十分です。宇宙を意識したワープなMVも彼らの壮大なイメージを具現化していますね。
ニューアルバムは2020 年12 月4 日にリリース
アルバム参加メンバー
Andy Kuntz – Vocal
Stephan Lill – Guitar
Günter Werno – Keyboard
Andreas Lill – Drums
Torsten Reichert – Bass
収録楽曲
When The World Is Falling Down
Under The Horizon
Black Waltz Death
The Lonely Psychogon
Fatal Arcadia
The Ouroboros
Ghost Engineers
Krieg kennt keine Sieger feat. Alea/Saltatio Mortis ( Bonus Track)
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