Shwizz「Big Things」: こんな実力者が埋もれてていいの?!ニューヨーク出身のファンク/フュージョン系プログレユニットの衝撃的すぎる2ndアルバム!

こんにちは、ギタリストの関口です。

スポンサーリンク

本日はアメリカのフュージョン系プログレバンドShwizzの最新アルバムをご紹介します。

Big Things / Shwizz


Big Things

Shwizz(シューウィズ)はアメリカのプログレッシブ・ロックユニット。

来歴


ニューヨーク州ナイアック、ハドソン川の海岸に開けた人口7000人弱の小さな村で、2011年ごろ結成されたのが本日ご紹介するShwizz

結成当初は6人組のバンドとしてスタートしますが、現在はギター兼キーボード、ベースを務めるRyan Liatsisと、ドラム・パーカッショニストのAndy Boxerというマルチな才能を持った2人組のプログレッシブ・ユニットとなりました。

GenesisやDream Theater、またはFrank Zappaと言ったクラシカルかつ前衛的なプログレッシブ・ロックと、James Brawn、Umphrey’s Mcgee、Grateful Deadなどのファンク/ジャムセッションバンドから影響を受けたShwizzは、その両面を活かすようなイマジネーション溢れる音楽を展開しています。

そして2015年に1stアルバム『My Good Side / My Bad Side』をリリース。こちらデビュー作にして2枚組という挑戦的な内容ですが、方やファンク系フュージョン、方やテクニカルハードなプログレッシブ・ロックとまさにその音楽性を主張するに相応しい内容となりました。

本作『Big Thing』は2020年に発表された待望の2ndアルバムですが、音源リリース自体は2019年リリースの6曲入りのEP『Shwizz II』より1年ぶりとなります。

アルバム参加メンバー


  • Ryan Liatsis – Guitar, Keyboard, Vocal, Bass
  • Andy Boxer – Drums, Vocal, Percussion

その他参加ミュージシャン

  • John Ferrara (Consider the Source) – Bass on #4
  • Luke Bemand (lespecial) – Bass on #5
  • Tim Palmieri (Kung Fu) – Guitar on #6
  • Chris DeAngelis (Kung Fu) – Bass on #6
  • Ed Mann (Frank Zappa) – Voiceover, Vocal, Percussion on #8
  • David Krumholtz – Vibes, Mallets, Orchestral Percussion on #8
  • Dan Rappaport – Vocal, Percussion on #8
  • Natasha DiMarco – Vocal on #8
  • Alan Rappaport – Vocal, Percussion on #8

楽曲紹介


  1. Splinter
  2. Khoi Khoi
  3. Your Call Is Very Importantant Us
  4. Unnamed King
  5. Changing Gears
  6. The Shwizzard
  7. Weather Or Not
  8. Big Things

基本的に高い演奏技術と単調にならないプログレッションを有するフュージョンインストスタイルの本作。

オープニングとなる#1「Splinter」から得意のファンク・フュージョンをベースに、ギターやシンセやドラムのシンクロ度が高い1曲を披露。2:14〜のリディアンライクなギターのハーモニーは実にSteve Vaiチックでこの辺にFrank Zappaからの影響が伺えます。そのあと2:45〜ラストまで駆け抜けるのバンプソロも素晴らしい!

#2「Khoi Khoi」はパッドによる音色が独特なナンバー。全編クロマチック気味なのがフリーキーな印象を与える曲となっていてそれはテーマもヘヴィなギターリフでも同様です。

#3「Your Call Is Very Importantant Us」は爽やかなクリーンアルペジオとライドと軽快なスネアが特徴となる爽やかなフュージョンインスト。変拍子で彩るキーボードとアコースティックギターのユニゾンとなるテーマと、サスティンの伸びるロックなリードプレイが鮮やかなパートとを同居させテクニカルな一面も見せています。

#4「Unnamed King」からはゲストミュージシャンも参加。この曲にはアメリカのフュージョンプログレバンドConsider the SourceのベーシストJohn Ferraraが参加しており、ミディアムテンポでムーディーな展開を一環としつつ、それがプログレッシブ・メタルに変貌するという流れを持った非常に巧みな構成です。

#5「Changing Gears」はスムースジャズな軽めのドラムに、ゲスト参加したlespecialのLuke Bemandのベースが絡みつくナンバー。全編を通して本格的なジャズに仕上がっていますが、3:45のキメから転調する展開など情熱的なエッセンスも加えています。

バンド名と魔法使いのwizardをかけたナンバー#6「The Shwizzard」。アメリカのバンドKung FuのギタリストTim PalmieriとベーシストChris DeAngelisが参加したコラボ楽曲で、重たいリズムにワウギターをうねらせたヘヴィチューンです。

9分の大作となる#7「Weather Or Not」。クラシカルかつスケールを上り降りするアコースティックなテーマが怪しさにまみれたダークな曲調ですが、2:09〜はYMO的なフュージョンに早変わりを遂げていきます。この、印象がガラリと変わる展開の巧みさはそれこそwizardですね!4:25〜はパーカッションと手数の多いドラムが印象的なジャズパートへ、エレピのソロとインテリジェンスなギターソロが聴きどころです。

ラストとなる#8「Big Things」にはこれを豪華に彩る5人のゲストが参加。中でも有名なのはFrank Zappaバンドでマレットパーカッションを担当していたEd Mannでしょうか。明るくファンキーな楽曲でありながらそんなエドの語りはKing Crimsonの「Indiscipline」を思わせました。三重奏となったコーラスも、ある種楽器として扱うようなコンセプトを感じられました。

全体を見てみると基本はフュージョンをベースにしたインストバンド。しかしながらプログレッシブ・ロックからの影響も確実にあるだろうという曲展開を有し、かつ演奏力はレベルが高く隙がありません

これまでの作品よりも硬派でアーティスティックな印象を与えるジャケットも込みで今後ファンが増えていくことでしょう!

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

おすすめ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。