City Of Souls「Synaesthesia (SYNÆSTHESIA)」: ニュージーランド産オルタナメタルがデビュー!長いキャリアに裏付けられたDjent系超ヘヴィネスと明快な楽曲センスの注目作!

こんにちは、ギタリストの関口です。

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本日はCity Of Souls待望の1stアルバムをご紹介します。

Synæsthesia / City Of Souls


SYNÆSTHESIA

City Of Souls(シティ・オブ・ソウルズ)はニュージーランドのプログレッシブ/オルタナティブ・メタルバンド。

来歴


2015年8月にギタリストTrajan SchwenckeSteve Boag、そしてボーカルRichie Simpsonの3人から結成されたメタルバンド。

このうちトラヤンとスティーブは同じニュージーランドのIn Dead Responseというバンドに所属していて、そこでのスティーブはベーシストとして活動していました。

そこへオルタナメタルにターンテーブルを導入したニュージーランドのバンドBlindspottやBlacklisttを引っ張るギタリストMarcus Powell、SolstateのベーシストDaniel Insley、さらにトラヤンとスティーブ同様In Dead Responseやそのファミリー・ツリー上にある8 Foot SativaのドラマーCorey Friedlanderが新加入。

トリプルギターの6人編成となったCity Of Soulsは積極的に音源制作およびライブを行なっていきます。

6人は活動を始めた2015年から5年間に渡りシングルをリリース。実に8曲に及ぶ楽曲すべてを収録したのが本格的なデビューアルバムである本作Synæsthesia』です。

もちろん語れる部分はそれだけではなく、City Of Soulsはこの5年間でオーストラリアやニュージーランドを回るツアーを行い、そこではDevin TownsendやMeshuggah、SlipKnotにBring Me The Horizonなど名のあるメタルバンドと共演。盤石な実力を身につけ本作への布石としています。

アルバムのプロデュース、エンジニア及びミキシングにはKarnivoolやAnimals As Leadersを手がけたことで知られるForrester Savell氏が担当しており、オルタナ・ゴシックが盛んなこの地域のニューカマーとして早くも話題を呼んでいます。

アルバム参加メンバー


  • Richie Simpson – Vocal
  • Marcus Powell – Guitar
  • Trajan Schwencke – Guitar, Vocal
  • Steve Boag – Guitar
  • Daniel Insley – Bass
  • Corey Friedlander – Drums
  • Richie Allan on #16

楽曲紹介


  1. Lifeblood
  2. Ferryman
  3. Whispers
  4. Cruelty
  5. Shimmer
  6. Wolf
  7. White ghost
  8. Sleep
  9. Water
  10. Long gone
  11. Tying tongues
  12. Brushstrokes
  13. Love will tear us apart
  14. Mountain
  15. Iron heart
  16. Synæsthesia

タイトルはラテン語である「æ」を使っていますが「Synaesthesia(シナスティージア)=共感覚」という意味。相乗効果のことをシナジーって言いますよね。

16曲と非常に多作なため、先述したシングルを中心にご紹介していきます。

オープニングトラックである#1「Lifeblood」はまさに同ジャンルを印象付けるゴシックメタル。ディレイをかましたクリーンギターによる粒の細かいフレージングと幽玄なストリングス、そしてリッチーのナチュラルトーンなボーカルが癖なく噛み合った音楽性で、デビューアルバムとは思えない安心感。雰囲気的にどことなくPink Floydの影響も感じさせますね。

先行シングル#2「Ferryman」はゴシック特有のボーカルの繊細さに、トリプルギターによるシューゲイズな音の壁が向かってくる一曲。一本はシーケンス、一本はヘヴィリフ、そしてもう一本は高音域でのトレモロピッキングと、しっかり役割を分けているある意味でギターオリエントソング。

8枚目のシングルとして直前にリリースされた#4「Cruelty」。えげつないほどのダウンチューニングを生かしボドムに突き込んでくるリフが強烈です。それでいてサビはメロディアスかつヴァースとの対比や曲の組み立てが非常に優秀。

2019年配信の#5「Shimmer」。James LaBrieのソロアルバムを思わす刻みのギターに#4同様楽曲の緩急が強い一曲。

#6「Wolf」は2019年にリリースされたシングルの一つ。Djentのエッセンスもあるヘヴィなバッキングギターと上物のメロディギターが帯域を分け気持ちよく聴こえてきます。イントロのコード感バリバリなエレピもエモさ満点で個人的に大好物の一曲です。

#8「Sleep」はキャリアにおける1stシングル。基本的なサウンドスケープは変わっていないものの近年の楽曲よりもメロディへのフィーチャーが際立っておりある意味でバラードとして機能している曲かもしれません。

#8に続いて2015年にリリースされた#9「Water」。打ち込みも使用した物憂げなアンビエントとサビとのギャップがエモーショナルな楽曲。デスを廃止したTriviumなどメタルコア系のダミ声にも注目です。

ヘヴィながら爽やかなイントロを有した#10「Long gone」や、続けて配置された#11「Tying tongues」も、シングルではないもののRadioheadやColdplayなどイギリスのオルタナ系バンドからの影響もそのセンスからにじみ出ています。

ラストにご紹介したいのはインスト曲#16「Synæsthesia」なのですが、陰鬱なストリングスとギターアルペジオのイントロがこれまで以上にダウナーです。ゲストにHeavy Metal NinjasのギタリストRichie Allanが参加しており、最終曲にして次回作のイントロかのような期待感のある展開で締めくくっています。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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