AmuZeum「New Beginnings」: Billy Sherwoodが仕上げた70年代Yesの大幅継承者!結成と解散を繰り返し叩き上げた新生のベテランプログレバンドがデビュー!

こんにちは、ギタリストの関口です。

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本日はAmuZeumのデビュー作をご紹介します。

New Beginnings / AmuZeum


New Beginnings

AmuZeum(アミュージアム)はアメリカのプログレッシブ・ロックバンド。

来歴


アメリカ・南カリフォルニアで2018年に結成された新生プログレロックバンド。

メンバーは全部で5人。しかしながらそんな彼らの歴史は実は長く、その根本を辿ると90年代から活動してきたTen Jinn(テン・ジン)に行き着きます。

Ten Jinnは70年代のプログレッシブ・ロックの風味を一身に持つバンドで、楽曲はYesやJethro Tullを彷彿とさせるような、演劇チックかつフォークなテイスト。こちらは不定期ながら最近でも作品をリリースしています。

そんな”90年代Ten Jinn”から数年後、2007年にはその主要メンバーからMars Hollow(マーズ・ホロウ)が、2012年に解散してから新たにHeliopolis(ヘリポリス)が結成され、さらにそのHeliopolisすら終わりを迎えた2017年以降、再び生まれ変わったのがこのAmuZeum。

本作『New Beginnings』はまさにそんなバンドの転生を感じさせるデビュー作。これまでの長いメンバー変遷と結成・解散を繰り返した到達点をチェックしてみましょう!

アルバム参加メンバー


  • Michael Matier (Ten Jinn, Heliopolis) – Guitar
  • Matt Brown (Heliopolis, Shaun Guerin) – Keyboard, Vocal
  • Mark Wickliffe (Ten Jinn) – Bass, Vocal
  • Jerry Beller (Mars Hollow, Heliopolis, Box of Shamans) – Drums, Vocal
  • Scott Jones  (Heliopolis) – Voice

amuzeum

楽曲紹介


  1. The Challenge
  2. Changing Seasons
  3. Birthright
  4. Naysayer
  5. Shadow Self
  6. Carousel

#1「The Challenge」からYesを彷彿とさせる王道の70年代シンフォニック・ロック。ゆったりと漂うような音の波に身を任せながらすでにベテランの風格を感じさせます。キーボードボーカルであるマットの表現力の高い歌と煌びやかなアコースティックサウンド、Steve Howeを思わせる線の細かいバッキングなど次世代Yesとして冗談抜きに機能できます。

#2「Changing Seasons」はイントロから12弦が鳴らさせる#1の延長線にあるナンバー。タイトなキメの上を撫でるシンセリードはGenesisやPatrick Morazの風味。叙情的なリードギターはThe Flower Kingsのようなネオプログレ感もあり、9分の長尺にしっかり展開も設けているので飽きさせない造りになっています。

開幕フランジャーサウンドのギターが印象的な#3「Birthright」。キメ感の強いプログレッシブなリフが特徴の曲で、こちらは思い切りKansasやRushを彷彿とさせます。

#4「Naysayer」はアコースティックギターとメロトロンで奏でる序盤と、オルガンをフィーチャーしファンクかつドラマチックに仕立てた二面性のあるナンバー。本作のミックスエンジニアは90年代後期のYesで活躍したBilly Sherwoodで、それがAmuZeumのサウンドにもかなり影響しているように感じますね。

幽玄で怪しげな雰囲気のイントロを持つ#5「Shadow Self」。変則的なリズムとジャズ・フュージョンを思わせるエレピが独特な大人の雰囲気を漂わせています。中盤ではオルガンとギターによるソロ回しも特筆すべき点!

ラスト#6「Carousel」は2部構成となった12分の長尺ナンバー。イントロや序盤のヴァースと最終的な曲の終着点にギャップを持たせている本バンドですが、この曲も序盤はマットによるピアノとボーカルの独壇場。お国はアメリカですが本場イギリスのような上品なスタイルを持ってポップに楽曲を展開しています。

6:20〜はドラムロールをきっかけにテンポチェンジ。マークのテクニカルなベースラインやヘヴィなギターとオルガン、ツーバスまで解禁するドラムと共に曲を別のフェーズへ押し上げていきます。ラストは壮大なストリングスと伸びやかなボーカルによりたっぷりと余韻を残して締めています。

Yes好きにはもちろん、Jethro TullやRushなど黄金期のプログレがお好きなオールダーには特に勧めたい一枚。2020年にもこういうバンドって存在するんです!

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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