Introitus「Shadows」: 北欧のとある一家による5年ぶり2019年作!叙情性溢れるゴシックなシンフォサウンドは安定のクオリティ!

こんにちは、ギタリストの関口です。

スポンサーリンク

本日は北欧のゴシック系シンフォ・プログレIntroitusの2019年作をご紹介します!

Shadows / Introitus


Shadows

Introitus(イントロイタス)は、スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンド。

来歴


Introitusの結成は1999年。このバンド、リーダーであり父であるMats Benderを始め母Anna、息子Mattias、娘Johannaベンダー家4人を中心に構成されている一家総出のプログレバンドだというのだから驚き。

元々父マットが70年代から書きためていた楽曲の数々が、いずれも大作になってしまいかつ当時のレコードでは収録することが不可能だったため、長い間眠っていたのを家族で実現させようと動いたのがこのバンド最大の特徴であり動力です。

バンドはギターにPär Helje、ベースにDennis Lindkvist、フルート兼キーボードにHenrik Björlindを迎え2007年に『Fantasy』でデビューすると、元々はクラシカルなプログレッシブ・ロックだったところへ現代の高い演奏技術やプロダクションを駆使しテクニカルなネオプログレッシブ・ロックとして蘇りました

セールスに関する情報もあまり入ってこないので特に気にしてない、もしくは趣味的嗜好が強いのかもしれません。2011年に『Elements』、2014年には『Anima』と数年間隔でアルバムをリリースし、本作『Shadows』は前作より5年ぶりの2019年最新作となります!

余談ですが、オーストリアに同名のデスメタルバンドが存在しますが、こちらは1996年にアルバムを一枚リリースしたのみですのでアクセスには注意!

メンバー


  • Mats Bender – Keyboards
  • Anna Jobs Bender – Lead Vocals
  • Mattias Bender – Drums, Vocals
  • Johanna Bender – Vocals
  • Henrik Björlind – Flute, Additional Keyboards
  • Pär Helje – Guitar
  • Dennis Lindkvist – Bass
  • Linnéa Syrjälä – Accordion, Ocarina, Chalumeau, Vocal

楽曲紹介


  1. Belong
  2. Shadows
  3. Beyond Fantasy
  4. Desperation
  5. Figures
  6. My Hero
  7. Awakening

これまでのシュールなジャケットから比べるとダークな部分を強調させたデザイン。

#1「Belong」は同じく北欧のThe Flower KingsやイギリスのIQのようなゴシックなネオプログレを展開。全編を通し存在感抜群のメロトロンと叙情的なメロディと説得力に溢れるアンナのボーカル。3:15〜はユニゾンからポルの超絶ギターソロ、そしてマットのキーボードソロとDream Theater並みのインターバルを披露しています。

#2「Shadows」ではTony BanksやNeal Morseでお馴染みのシンセリードをイントロにMuseのようなビートサウンドでアルバムを牽引していきます。中盤ではヘンリックのフルートソロがあるなど9分の尺のなかでプログレッシブな展開にも余念がありません。

#3「Beyond Fantasy」は7分という長さながらストリングスとボーカルであるアンナのクアイアで繋いだインターバル。13分に及ぶ大作#4「Desperation」では序盤からお馴染みのアコーディオンなどのシンフォニックサウンドで叙情的に聴かせてきます。5:13〜はメタリックな刻みによる第二パート。緊張感の増したボーカルに続くキーボードソロはフュージョン的でありながらファンタジックな世界へ連れて行ってくれます。

全編でシンセをフィーチャーしたハードプログレ#5「Figures」。このバンドの演奏力を高さを物語る一曲でボーカルもドラマティックに切り替わる曲のワンシーンというような認識。イントロで弾けておきながら4分からの大人びたギターソロの切なさもギャップがありこれまた良しです。

#6「My Hero」は古き良き70年代のプログレの残り香と共にアンナの優しい歌声とモーグ系シンセのうねりに浸れるバラードとなっています。後半でのシブい男性ボーカルは息子のマティアスだと思われます。

ラストとなる#7「Awakening」。11分40秒に渡る大作ナンバーはインスト(クアイア含む)で締められており、初めマットの繊細なピアノから幕を開けます。ブラス系リードが穏やかなメロディを奏でる前半はそこに故郷や家庭的な暖かさを感じてしまいます。バンドインする3分〜はエモーショナルなギターソロがありプログレッシブなユニゾンとソロ回しを行うなど全パートを立てた構成はさすが!高い演奏力とそこに驕らず王道を踏襲する精神、そして叙情的な美しいメロディラインで今作も手堅い一枚です!

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

あわせて読みたい

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。