コロナウイルスに関する東京都の会見まとめ。ロックダウンが起こらないために。

おはようございます、関口です。

昨日、小池都知事が新型コロナウイルスについて東京都としての対策や見解などをまとめた記者会見を行いました。

その会見の内容をまとめつつこの後の対処や警戒すべきことについて書いていこうと思います。

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感染爆発の重大局面


IOCの発表により2020年に予定されていた東京オリンピックが一年ほどの延期という結果に落ち着いた矢先、東京都では新たに41人の新型コロナウイルス感染者が判明したと発表されました。

個人的な見解ではオリンピック延期が概ね決まった上でその正式決定がIOCからされるまでは感染者の発表は控えようとしていた結果だと思っていますが、新たな感染者発表を受けて小池知事は昨日の会見で「いまの状況を感染爆発の重大局面ととらえこの認識を共有したい」と述べ、不急不要の外出を控えるよう呼びかけました。

2月の下旬に全国の学校の休校が政府より発表され、その時に今後二週間不急不要の外出は控えるように通達がされたと思います。あれからほぼ1ヶ月が経過しまして、外は暖かくなってきたのに出かけられない煩わしさやそうは言っても簡単には感染しないのではという慢心が生まれてきています。

台風のように二日三日外に出ないというのであれば自宅に篭って学校も会社も休みでちょっとした非日常感を味わえるのですが、これが一ヶ月二ヶ月と続くと人はその状況に慣れ、そして飽きてきます。

この感覚が言わば「感染爆発(オーバーシュート)の重大局面」だということです。

先日免許の更新をしてきたのですが、講習で交通安全のビデオを見ますよね。自分が例えゴールド免許でも更新の節目で言われるのは「自分は大丈夫」というバイアスをかけないことだと思います。慣れてきた時ほど危ない、集中力を削ぎガードを解除する、「危険」はその瞬間を狙っています。また暖かくなる気候と時間の経過がそうさせるのです。

もちろん、そうしてずっと気を張っているのは疲れてしまうかもしれませんが、おそらく今後長い目で付き合っていくことになる今回のウイルスへの対抗策ができるまでもう少しだけ個々人がガードを緩めないようにねという注意喚起だと思っています。

今週末の外出を控えて


長くこの記事を見ていただく前提なのに直近で「今週末」と書いてしまうタイムリーさが申し訳ないのですが…昨日の会見で促された三つの「密」についてです。

  • 換気の悪い閉空間
  • 多くの人の集する場所
  • 近距離での接した会話

ウイルス感染の温床や原因となり得るこれら三つの「密」を意図的に避けていくことで感染拡大のリスクを防げるとした指針ですが、これも結局は個々人に委ねられた課題であり、人はそれぞれに主観が違いますので満員電車ではNGとわかっていてもファストフード店に対してはGOサインが出てるかもしれません。

それらの主観、およびバラバラな方角に向いたアンテナをできる限り一本にまとめる措置として「今週末の外出は控えて」ということですね。

揚げ足を取れば、コロナウイルスは土日の週休二日制で平日なら外出してもいいの?みたいな意地の悪い疑問が浮かんでしまうのですが平日は仕事をするため外に出ないといけない人も多いのでそこは言及されていません。そこが感染拡大の措置としてはまだまだ緩いところですが、現段階で冷え冷えの経済をさらに窮地に追い込ませては取り返しのつかないことにも繋がるので致し方ないとは言え苦しい場面ですね。

なるべく経済が回るように自宅ワークが可能な職種はそちらに切り替えてと、これもそれぞれの企業に対応が求められていますが、徹底できるところとできないところがあるのは当然なので日本に限らず世界的にも「アナログがいい」とされる仕事のウィークポイントを突かれた形になります。

ロックダウンは本当に起こるのか


現状はどの人もある程度把握している。怖いのはどうしても把握しきれない近い未来の話です。

ロックダウンとは所謂「首都閉鎖」で、これは口で言うほど簡単なものではなく、もし実行されるとなればこれまた一人一人にさらなる覚悟を要求する決断です。

ですが、これに関して小池知事は「何もしなければロックダウンを招いてしまう」と懸念しており、そうならないための会見であり措置であり現在も患者さんがいる病院への通達でもあるのです。

が、これを新聞社の記事が見出しに「何もしなければロックダウン」とか、「ロックダウンを招いてしまう」みたいな切り取り方をすると見出しだけで判断してしまう人たちからそれこそ悪い状況へ誤情報の感染が広まります。

実際、あれほど一人一人が心がけてきたはずのむやみな買いだめを止める働きが決壊し再び起こり出しています。同じ都民としてはほとほと呆れてしまうのですが、その不安の要因は流通が止まるのではないかという部分です。

こういう事態に誰もがなったことないので不安は当然です。僕だって不安です。しかしまずは首都封鎖が如何なるものなのか知らないと始まらないと思うのです。それに関しては作家辻仁成さんが公開したウェブマガジンの日記が反響を呼んでいます。

そしてそれをNHKがまとめた記事がありますのでそちらも合わせて読んでいただければと思います。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012348071000.html?utm_int=all_side_ranking-access_002

辻さんは現在パリに在住しておりパリではまさに「封鎖中」らしいのでどういう状態になるのか、詳しく知っておくべきだと思います。

ここで言われているのは外出の条件があるということですね。

言い換えれば条件下なら外出できるわけです。

その条件がどうなるのかまだわかりませんが、条件を満たすに値する流通までは止まりにくいと思われます。まぁ、減るは減るでしょうが少なくとも買いだめさえしなければコロナ対策で手洗いうがいを欠かさないようにうまく切り抜けていけるはずなんです。

逆にどうあがいても切り抜けられない方針など打ち出すはずがなく、そこの説明が会見でなかったのは配慮しきれていなかったのではと個人的には思います。

まとめると


  • 長期間自粛による慣れから気が緩み感染拡大が起こりうるので今一度気を引き締めて

  • 感染の原因となりうる「密」を避けるだけでなく、各々が伸ばしてるアンテナをまとめるためいっそ外に出ないと言う喚起がされた

  • 首都閉鎖は何も対策をしなかった末路、最悪の事態を想定した場合であり、それでも条件下の外出はできるはず。まして流通が完全に停止するとは考えにくい

とこんな感じでしょうか。こういう人がいらっしゃるかは甚だ疑問ですが、これは僕個人の見解なのでどうぞこの一方向だけ鵜呑みにしないでいただければと思います。むしろ冷静になってちょっとでも考える機会になればなと思ったまでです。

このブログでは普段、プログレッシブ・ロックというマニアックな音楽を題材に自分の発信などを行なっているので、こういうズケズケと前に出る意見記事をできるだけ書きたくはなったのですが、海外のアーティストのライブも軒並み延期や中止が伝えられ、楽しみにしていた来日アーティストも予定された日程に来なくなりました。

さらにプログレが盛んなイタリアではすでに7000人を超える死者まで出ており、人として考えるべき重大なことだから書かせていただきました。

それぞれが正しい判断を行い、無事乗り越えられるよう願っております。

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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