続く#3「The Return of the Giant Hogweed」は3連のギターリフが現代的で今あるロックの基礎とも言えるテクニカルなフレージング。#2までとは打って変わって若干粗暴に歌うピーターが印象的です。バンドの表現力は一級品で、シャッフルナンバーのこの曲は一筋縄ではいかないはずですがフィルのドラムに導かれ溢れるダイナミクスを見事にコントロールしているのが素晴らしい。
#4「Seven Stones」は冒頭、メロトロンによる悲しげな雰囲気。プログレッシブ・ロックの一つの典型となり、全編で響くオルガンとクアイアコーラスに一層メロウな叙情性を感じてしまいます。続くポップなビートとコミカルな歌詞で仕上げられた#5「Harold the Barrel」。The Beatles的でもありQueen的でもあるこの楽曲はそれまでのシアトリカルとはまた違った軽快さで人気な曲です。
ラストとなる#7「The Fountain of Salmacis」。メロトロンにシーケンスの波が押して引いてを繰り返すイントロから開幕します。ピーターのボーカルは#1に戻ってきたように物語を感じさせる深みがあります。3:14〜のインターバルではSteveによるテクニカルなタッピングが聴けるほか、後にRushなどへの影響もあるブレイクやオルガンフレーズで曲の勢いを加速していきます。8分に及ぶ大作ですがクロージングはスローに壮大に、メロトロンによるストリングスでたっぷり余韻を残して終幕。
東京都出身。
14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。
プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。
東京都出身。
14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。
プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。