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DGM「Frame」: イタリアンプログレメタル・クインテット、2009年リリースの現体制第一弾!

こんにちは、ギタリストの関口です。

最近ちょっと暗い話題が続いたので気を取り直してプログレの紹介をしていこうかと思います!

Frame / DGM


Frame

DGM(ディージーエム)は、イタリアのプログレッシブ・メタルバンド。

来歴


1994年にイタリアで結成された現クインテット編成のバンド。オリジナルメンバーであったギタリストDiego Reali、ドラマーGianfranco Tassella、キーボディストMaurizio Pariottiらのイニシャルから採用したのがバンド名の由来となります。

結成後まもなくベーシストIngo Schwartzと初代ボーカルであるLuciano Regoliが加入し1997年に1stアルバム『Change Direction』をデビューします。

メンバー変遷が激しく、オリジナルメンバーも脱退していく中で元々パワーメタルとしての側面が強かったバンドに新たな感触をもたらしたのが2003年加入のキーボディストFabio Sanges。彼の在籍期間は2年と短いものでしたが、非常にフックの効いたメロディとキーボードへのフィーチャーしたアレンジが徐々にバンド内に増していきます。

そんなファビオと同時期に最後のオリジナルメンバーであったギタリストのディエゴも脱退、新たにEmanuele CasaliSimone Mularoniを迎え現体制が完成します。

本作『Frame』は現在まで続く5人で発表した第一弾アルバムとなります。昨年、このアルバムリリースが10周年を迎えました。

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アルバム参加メンバー


  • Fabio Costantino – Drums
  • Andrea Arcangeli – Bass
  • Simone Mularoni – Guitar, Production
  • Emanuele Casali – Keyboard
  • Mark Basile – Vocal, Keyboard on #9(solo)

その他参加ミュージシャン

  • Simone Bertozzi – Growl Vocal on #4
  • Giuseppe “Dualized” Bassi – Synthesizer on #8
  • Diego Reali – Guitar solo on #8

楽曲紹介


  1. Hereafter
  2. Enhancement
  3. Not in Need
  4. No Looking Back
  5. Trapped…
  6. …In A Movie
  7. Away
  8. Heartache
  9. Rest In Peace
  10. Brand New Blood
  11. Fading & Falling
  12. Rose in The Wind

終始テクニカルでありながら痛快に聴かせるパワーメタルが健在。

#1「Hereafter」はそんなテクニカルなシーケンスからヘヴィに畳み掛けるメタルナンバー。現体制では最も古参となるFabio Costantinoのドラムと2003年加入のAndrea Arcangeliのアクティブなベースサウンドによる骨太な演奏が一層高揚感を誘います。メロディアスなサビと叙情的なCメロとのギャップも素晴らしい一曲です。

 

#2「Enhancement」の低音弦でのハーモニクスをクロマチックさせていく冒頭のリフはJohn Petrucci的なセンスを感じさせます。本作から参加となったSimone Mularoniのギターですが前ギターのディエゴにまったく劣らない、キメの細かいギターを安定的に聴かせてくれます。

Rushのようなライトな雰囲気の#3「Not in Need」。Mr.BigやExtremeなど90年代の米国ハードロックを彷彿とさせるメロディ感とクランチのカッティングが最高のクールな一曲。

 

シンセサイザーをフィーチャーしネオクラシカル系に聴かせるバラード#4「No Looking Back」。ドラマティックな音使いはSymphony Xを思わせます。3:14〜のグロウルにはイタリアンプログレメタルEmpYriosのボーカルであるSimone Bertozziが参加。

#5「Trapped…」#6「…In A Movie」はタイトルから組曲的に構築されたナンバー。ここでは本編となる#6について触れますがハイスピードのメタルナンバーながらフックを効かせた裏でのブレイクもタイトに決めたり後半ではユニゾンパートもあったりなど、聴こえてくる以上に超絶な曲。アンドレアの不意なベースソロなど短い中で飽きさせない工夫も見られます。

荘厳なオーケストラサウンドからYngwie Malmsteenの「Russian Roulette」を思わせるリフの#7「Away」。メインリフを変則的に展開していく難解さやギターソロでのピックタッピングによる高速の追求も見られます。

ゲストGiuseppe “Dualized” BassiによるシンセSEから幕を開ける#8「Heartache」。中盤のソロには前職のディエゴが参加し、またバンドがクロージングしてからふくよかなキーボードストリングスを演奏しているのはボーカルのマークが担当。5人だけの枠に留めない姿勢がこの手の音楽を一辺倒にしない秘訣かもしれません。

#9「Rest In Peace」はイントロからブライトなギターを活かした変拍子のリフ。完走ではエマニュエルのキーボードソロも聴くことができますが、コロコロとした音色はSonata Arcticaなどのメロスピ系御用達のサウンド。

ピッキングハーモニクスをアクセントに使った王道なリフが特徴の#10「Brand New Blood」。ユーロメタルらしいキーボードの煌びやかさと他にも増してパワフルなバッキングで引っ張っていきます。ボーカルのMark BasileはJames LaBrieと言えば安直な回答ですが、Circus MaximusのMichael Eriksenと並んで表現力と力強さに秀でています。

#11「Fading & Falling」は本作唯一の静バラード曲。先に言ったマークの繊細さがここでも垣間見られるアコースティックな一曲です。

ラストとなる#12「Rose in The Wind」。ダウンチューニングのヘヴィリフとアルペジエーターを使ったシンセの不規則なシーケンスからメタリックなAメロのヴァースへ入っていくナンバーで耳馴染みの良いメロディとアメリカンロックなビート感が人が気持ちいい琴線に触れてきます。

プログレメタルでありながら全体的にシンプルにまとめ上げる傾向にあるDGMですが、決して片意地を張らずとも素直に進めることができるキャッチーさの中に、複雑になりがちな同ジャンルを狭くさせないヒントが隠されている気がします。

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関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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