【2020年2月】山口和也さん主催「タメシビキ会」参加!敷居高そうだけどどんな雰囲気なの?
by 関口竜太 · 2020-02-04
こんにちは、ギタリストの関口です!
先日、山口和也さんが主催する「タメシビキ会」へ初参加してきました!今日はそのお話をしていこうかなと思います!
はじめに
山口さんと言えば2016年ごろから「タメシビキ」として珍しいギターや最新のエフェクター、DTM機材、その他楽器を紹介する動画をYouTubeにて配信。その楽器の製作者さんや楽器屋さんといった専門家からの話も聞けてしまうという、今や楽器情報の最先端コンテンツとなっています。
多くの人にとって機材を選んだり弾いたり眺めたりしている時間というのは「独り」になりがちなものです。
山口さんも過去の動画で「タメシビキ」について、「音楽好きというよりギター好き」と語っていましたが、機材と向き合う瞬間、常にそこには人がいるという点においてそれまでの「機材紹介」や「弾いてみた」といった動画ジャンルとは一線違うことがわかります。
「タメシビキ会」はそんな山口さんがご自身のコンテンツをプラットフォームとして、プロアマ問わないギター好きが集まり情報を交換できる場として約2年前から開催。毎度人気の企画ゆえ募集を掛けると数十人の定員があっという間に埋まってしまうとのことです。
固い話はこのくらいにして、実際どんな雰囲気なのか見て行きましょう!
機材好き同士の和やかかつマニアックな空間
まずは参加者みなさんのギターをずらりと並べ自己紹介タイム。並べた段階で当然撮影会になります。
誰もが欲しがるヴィンテージストラトや人気のアーティストモデル、仕様変更により現在は製造していないラインのモデルだったりオーダーで作られたカスタムギターだったりと本数だけでなく種類も様々。
この日は部屋が一つだけでしたが、二台のアンプで各々が代わる代わる色んなギターやエフェクターを弾き比べていました。持ち込まれたギターからは持ち主さんから直接説明を受け誰かが弾いている時はその周りに人だかりができる。規模こそ違えど本質は楽器フェアです。
ちなみに僕はというと、以前動画で紹介したフルカスタム仕様の2004年製レスポールスタンダード、そしてMusic ManのJP7を持参。
他にもIbanezとVemuramのコラボチューブスクリーマーとして話題を呼んだTSV808を初めとするエフェクター各種。楽器マニアが集まる場において個人的にも相当地味かなと思いましたが、堅実な性格がよく出ています笑 レスポールなんかは多く集まってくるのでそれぞれの違いを確かめ合ったりするというのは独りでは決してできない貴重な体験ですね。
JP7はその中でもとりわけ人気で、気になってるけど楽器屋じゃなかなか手に取りにくいがゆえ持ってみたいという方は多かったです。みなさんネックの薄さや偏光塗料による鮮やかなカラーリング、コントロールについて質問してくれたりなど楽しんでいただけました!

上から多方向へ広がるようなスタジオのライト下ではJPはめちゃくちゃ綺麗です!
こちらは弾かせていただいたギターの一本、Terry Rogersです。Wolf GangやAxisのような見た目に反しない演奏性の高さとエキゾチックな杢目が群を抜いていました。
スタジオの隣には飲食可能なスペースがあり音を出さず飲み食いしながらギターの話をできる意見交換場としても機能。山口さん含む参加者さんが持ち込んだ54年、62年、65年製のヴィンテージストラト3本(L to R)に興奮仕切りの男たちでした。
企画と人柄のバランス
そしてここまで人が集まるのは何より山口さんの人柄にあると思います。帰りの車で現役専門生の子と半ドライブみたいな形でお話していたのですが、「山口さんというだけで敷居が高い気がした」とした上で「思ってた以上に気さくだった」という感想をいただきました。
気さくで大らかな人が主催者だと会は盛り上がりますが、どこかグダついたりナアナアな部分が生まれ、機材をめぐってトラブルや紛失が起こることもあるでしょう。逆にその辺を徹底していると今度は主催者側が厳格な人だったり、参加はしたけど思ったように自由にはできなかったと感じたりするかもしれません。
その辺りのバランスが優れているのがこの「タメシビキ会」だと今回参加して思いました。僕自身山口さんとのお付き合いは今年で14年(!)なのですが、時に生徒で時にローディやアシスタント現場でこの懐の深さに触れてこその14年だと思っていただきたいです。
最後に
多くの人と演奏するということは楽器を弾く人にとって命題だと思います。一方でこうした楽器や機材を中心とした集まりというのも非常に貴重です。
これまでセッション会には事あるごとに参加してきましたが、話をすることがメインの会というのはありそうでなかったし、これから各地でもこうした動きは生まれてくるかもしれません。
それでも会の統一性、参加者のモラルの高さ、楽器の希少性や持ち主から伝わる愛情、そして主催者の人徳というトータルバランスにおいてまだしばらくは「タメシビキ会」が独走状態をキープしそうです。
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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