Moon Halo「Chroma」: 2020年デビューの英国ネオプログレSG。デジタルサウンドをフィーチャーした豪華なポストロックを展開!

おはようございます、ギタリストの関口です。

本日は2020年にデビューを飾ったこちらのバンドをご紹介していきます!

Chroma / Moon Halo


Chroma

Moon Halo(ムーン・ハロー)はイギリスのプログレッシブ・ロックバンド。

イギリスの21世紀プログレバンドが集まったスーパーグループ


結成は2019年。

2006年より活動を続けるバンドRiverseaのボーカルMarc Atkinson、ベースのDavid Clements、そしてドラムのAlex Cromartyを中心に、キーボードには2010年に解散をしたMostly AutumnのIain Jennings、ギターにはそんなMostly AutumnのボーカルHeather Findlayが立ち上げたバンドHeather Findlay BandからMartin Ledgerが抜き出され結成された21世紀プログレの新グループMoon Halo

Riversea自体は元々MarillionやIQといった80年代からのネオプログレッシブ・ロックにゴシックなサウンド像を有する英国ロック。Mostly Autumnはボーカルのヘザーを立て壮大でアイリッシュ的かつフォークでもあるシンフォニック・ロックを展開。Heather Findlay Bandにおいてはかなりストレートなロックビートを持つバンドへと変わっています。

2019年11月にデビューアルバム『Chroma』のアナウンスがなされ年が明け2020年1月13日にリリース。そんなフレッシュなバンドのサウンドを紐解いてみましょう!

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メンバー


  • Marc Atkinson – Vocal
  • Martin Ledger – Guitar
  • David Clements – Bass
  • Alex Cromarty – Drums
  • Iain Jennings – Keyboard

ゲストミュージシャン

  • Anne-Marie Helder – Vocal on #13
  • Olivia Sparnenn-Josh – Backing Vocal
  • Janine Atkinson – Backing Vocal
  • Tammy Pawson – Backing Vocal
  • Milkey Gibson – Guitar

楽曲紹介


  1. The Web
  2. Seize the Day
  3. Chroma
  4. The Veil
  5. Parachute
  6. Somebody Save Us
  7. Whats Your Name
  8. Seventh Heaven
  9. Let Me Out
  10. Awoken
  11. Across the Great Divide
  12. Rise Up
  13. Don’t Let It End Like This

形態としてはプログレッシブ・ロックを名乗っているものの実に様々なジャンルから派生し、特にポスト・ロックとしての風味が強い音楽性です。

#1「The Web」からディレイによる解像度の高いギターフレーズが出迎えてくれるポスト・ロックナンバー。トランス系シンセのペダルノートが印象的です。

#2「Seize the Day」#6「Somebody Save Us」#7「Whats Your Name」ダンサブルなナンバーとして色鮮やかに機能。ロックバンドではありますが、全体の音像的にキーボードが色濃くフィーチャーされていて、生ドラムの他打ち込みによるドラムやパルスもよく耳にします。

ギタリストMartin Ledgerはこのデジタルな音楽の中で実に堅実的な働きをしていて、ディレイなど飛び道具を使ってバンドアンサンブルに貢献しているし、ギターソロでは丁寧なタッチで弾いているのが音源を聴いていても伝わってきます。それでいてコード進行を捉え、現代のオイシイアプローチを盛り込んでくる地味ながら旨みの強いプレイが魅力的です。

タイトルナンバーである#3「Chroma」はシンセストリングスのみのインターバルで次の#4「The Veil」へと続いていきます。ゲストの女性ボーカルとマルクとの美しいクアイアから壮大に展開していくバラードです。

#5「Parachute」は琴を使った和風なリフにストラトのハーフトーンを思わすカッティングが楽曲をオシャレに引き締めるハードロック。個人的に最もオススメできる一曲ですね。

こうしたハードロックなサウンドはこのバンドには珍しく、基本はMaroon 5やNo-Manを感じさせるポスト・ロック、さらにデジタルロックやファンク、ニューウェーブを取り入れたサウンド構築です。

#8「Seventh Heaven」はピアノの美しいメロディにギターとベースがユニゾンしながらカウンターするリフレインが印象的なバラード。ここでもコーラスにはゲストボーカルを迎えています。

#9「Let Me Out」はクラビの混ざったオルガンリフがSmoke On The Water的ポリリズムで、多重コーラスがプログレらしさを演出しているデジタルポップ。

#10「Awoken」はストレートなロックナンバーとなっていてタイトに締まったギターのカッティングを雰囲気を包むようなシンセストリングスとのコントラストが見事に絡んだ一曲。

バラード曲#11「Across the Great Divide」を終え、#12「Rise Up」はMVも制作された非常にダンサブルでデジタルなロックナンバー。カントリーなども取り込みながらBruno Mars並みのタイトなリズムがとにかくかっこいいです!

ラスト#13「Don’t Let It End Like This」はイントロにメロトロンを使い先人へのリスペクトも込めたニューエイジ的プログレナンバー。ゲストのAnne-Marie Helderによる透明感ある歌声もさながら、各メンバーの元の音楽性を考えると「ケミストリーと言わずして何と言う!」と思うほど煌びやかなサウンドが作り出されています。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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