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BABEL〜曲の解説とMind Over Matterの活動を一年振り返って

こんにちは、ギタリストの関口です。

一年も終わりに差し掛かりまして、今日は僕が主催する個人プログレロック・サークル、Mind Over Matterについてこの一年を振り返ると同時に曲の解説をしていきます。

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今年リリースしたのは春のM3でシングル「流転のネオリジン」、そして秋のM3でそんなシングルを含んだアルバム「BABEL」の二作品。

 

 

構想


去年の秋ごろから、2019年はアルバムイヤーと決めていたので、リリースから逆算するとしっかり一年前より構想を練っていました。

その段階から、アルバム第二弾は夢や困難への挑戦をテーマにすることが大方決まっていて、その過程で一曲目はEmerson, Lake & Palmerの「Tarkus」みたいにいきなり20分超えの大作から始まってもいいなぁという考えを浮かべていました。

結局は聴いてくれる方々へ配慮して大作曲は最後にリストされることになりましたが、「22分くらい」と立てていた曲時間の目星も概ね狂わず大作曲のタイトル「The Babel」は仮のままからリリースまで貫けたというのが大きいです。

この大作の構想ありきで全5曲というのも決まっており、他には10分程度のプログレ曲、アコギメインのバラード、ハードなメタルナンバーなど全体像や曲時間などもほぼ構想の段階から変わっていません。

ジャケットアート


ジャケットアートは前作「The Greatful Flow & Changing Scenery」に引き続きみっちぇさんによる芸術的な一枚です。

babel_jacket1

これもバベルの塔をモチーフとしつつ、青と赤のコントラストを要望として盛り込みました。青という色は「完璧主義」「狡猾」「計算高い」といったクールなイメージ、対して赤は「情熱」「願い」「衝動」といった感情的なイメージで、この相反する部分を成り立たせていくと曲ともうまく絡むのではと思った次第です。

次にアルバムの曲を解説していきます。

楽曲紹介


#1「Contrast」

1曲目から11分を超える長尺ナンバー。仮タイトルはジャケットの色彩イメージから「論理と混沌」。

「Invincible Hero」と「The Conflict」という2部構成に分かれてはいますが、実際のところ冒頭から1:40までを#1「Contrast」、以降9:30程度を#2「Invincible Hero」という風に分ける方が制作者としても納得できます。しかし当初から決めていた5曲というコンセプトがぶれるのと、ボーカルを統一していない本プロジェクトにおいて担当してくれたおたまさんだけ2トラック収録というのも不自然ということで1曲にまとめてあります。

参考にしたのはNeal Morse、Kansas、Gentle Giant辺りで、そこにJ-ROCKらしいメロディラインを加えポップに仕上げています。特に初挑戦となるマドリガーレコーラスがお気に入り。

#2「望むなら駆け抜けろ」

塩屋リコさんが歌ってくださった2曲目。話が前後すると、「The Babel」での6部構成の歯車となるパートを何パターンも作っていてうち候補だったのがこの曲のAメロ。「The Babel」では散々スリリングにイントロを展開しておいて、いざ歌に入ったもまだ暗いという理由で却下した経緯を持ちますが、Dream TheaterやCircus Maximus風の無駄がないミディアムテンポのメタルになったので気に入っています。

ちなみにCメロは今年僕が脱退したサークルモザイク楽団でリリースした曲「クラインの壺」の際に作ったメロライン。そのためこの曲の仮タイトルは「メビウス」。

#3「Jenga」

12弦ギターを使ったポップな曲というのはやりたかったことの一つ。仮タイトルはそのまま「12弦ポップ」。

壮大な世界観で若干日常から外れたバベルの塔をよりイメージしやすくしようと考えていたところジェンガが浮かびました。

Neal Morse、Moon Safari、Mr.Children辺りをモチーフとしておりジェンガというゲームに則って色んな比喩で書けた歌詞は個人的にとても気に入っています。ちなみにボーカルを担当してくれたトヨシマモモエさんはMoon Safariのカヴァーバンドでコーラスをやったことがあるとか。

#4「流転のネオリジン」

春にリリースしたシングル曲。アルバムではボーカルのテイクに変化があったりドラムのリヴァーブが増していたりと明確なアルバムバージョンとなっています。

アルバムの構想から最初に作った曲だったので「挑戦」という部分にフィーチャーしたアニソン+7弦プログレメタルの得意分野から手を付けました。

neoという言葉をどうしても使いたくて「Neophilia」や「Neo Stream」などが仮タイトルとして上がる中、最終的に「Neo Origin」から「ネオリジン」が採用。歌詞は本作の中で最も悩み何度も書き直した思い出があります。

参考となったのはDream Theater、LiSA、水樹奈々など。

#5「The Babel」

10分を超える曲はこれまでも作ってきましたが20分超えは完全に未知数でした。

しかしながらここ数年で聴いている大作曲のインフレが進み構想と曲作りのノウハウに関しては結構自信があったので乗ってきたら最後の方はかなりサクサク作れたと思います。

先述した通り、この曲は当初比喩の上で「Tarkus」となる予定でしたが先月同人プログレ懇親会で「Transatlantic風だ」と評されてから僕自身もそれにしか聴こえなくなりました。

とにかくNeal Morseを基盤としながら歌詞はMr.Childrenの「I’LL BE」のような歯切れの良さを意識。ミヤビミカドさんから送られてきたボーカルテイクを聴いた時はつい両手を広げて歌いたくなる壮大な一曲に仕上がっていました。

ちなみに、世界的TCGのマジック・ザ・ギャザリングに「機知の戦い」というカードがあるのですがこれが「自分のターンが回ってきた時、山札が200枚以上あれば勝利となる」という効果のカードでして、これを利用したタワーデッキが俗に「バベル(VAVEL)」と言われています。そんな「機知の戦い」の英語名が「Battle Of Wits」で後半のインストパートの元ネタとなります。

最後に


Mind Over Matterでの楽曲制作は、その時僕が思っていることが反映されていることが多く、理路整然と曲を組み立てている一方非常に感受的です。そこが今回の「バベルの塔」「コントラスト」「大作曲」というテーマに現れていると思います。

来年はアルバムのリリースこそ予定していませんが、何らかの形で引き続き新曲を発表できたらと思いますので、どうぞ2020年もMind Over Matterをよろしくお願いいたします!

あ、アルバムご購入希望の方はこちらのリンクからどうぞ▼
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関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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