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The Claypool Lennon Delirium「South of Reality」: 音とイラストに徹底した2019年最新のビートルサイケデリック・ロック!

おはようございます、ギタリストの関口です。

年末に向け今年リリースのアルバム強化月間、行きましょう。

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South of Reality / The Claypool Lennon Delirium


サウス・オブ・リアリティ

The Claypool Lennon Delirium(ザ・クレイプール・レノン・デリリウム)は、アメリカのサイケデリック・ロックユニット。

アメリカンなブリティッシュロック


ユニット名から察することもできますが、本プロジェクトはLes ClaypoolSean Lennonから成るプログレッシブ・ユニットです。

レスはアメリカのファンクメタルバンドPrimusのベースボーカルとして80年代からバンドを引っ張り、90年代には2枚のアルバムがゴールドディスクに輝いているベテランミュージシャン

一方、ショーンはご存知The BeatlesのJohn Lennonとオノ・ヨーコとの間に生まれた一人息子で、こちらは父親が殺された4年後にコンピレーションアルバム「Every Man Has A Woman~ジョンとヨーコの仲間たち」でデビューをしています。現在44歳。

この企画が持ち上がったのは2015年。主なきっかけとしてレスがPrimusに一年の充電期間を設けると決めた時期と、ショーンが2008年から活動を続けるバンドThe Ghost of a Saber Tooth Tigerのツアー終了時期が被ったことが挙げられます。

二人は互いに連絡を取り合い、アイディアを固めていくうちに昔ながらのサイケデリック・ロック路線でアルバムを作ろうということになりました。

2016年、1stアルバム「Monolith of Phobos」がリリース。レスとショーンが共にマルチインストゥルメンタリストとして楽器を持ち、ベースやメロトロンなどがフィーチャーされたオールドスクールな雰囲気のサイケデリック・ロックへと仕上がりました。

本作「South of Reality」は2019年にリリースされた2ndアルバム。アルバムのジャケットアートは日本のイラストレーター安田尚樹さんが担当しており、なんと依頼はショーンからFacebookのメッセンジャーにより届いたのだというのだから驚きです。10枚近いラフとディスカッションを元にしたアートワーク製作秘話はこちらのリンクからどうぞ。

アルバム参加メンバー


  • Les Claypool – Vocal, All instruments, Engineer, Mixing, Producer
  • Sean Lennon – Vocal, All instruments, Producer
  • Paulo Baldi – Drums on #4, #6, and #8
  • Adam Gates – Voice on #8

楽曲紹介


  1. Little Fishes
  2. Blood and Rockets
    Ⅰ. Saga of Jack Parsons / Movement
    Ⅱ. Too the Moon
  3. South of Reality
  4. Boriska
  5. Easily Charmed by Fools
  6. Amethyst Realm
  7. Toadyman’s Hour
  8. Cricket Chronicles Revisited:
    Pt. 1. Ask Your Doctor
    Pt. 2. Psyde Effects
  9. Like Fleas

前作同様、知的なサイケデリック・ロックが展開されている本作。

#1「Little Fishes」からレスのベース、ショーンの12弦ギターなどがトラディショナルに展開していきます。レスはアメリカ人、ショーンもイギリス系アメリカ人となっていますが、サウンドは実にブリティッシュで70年代中期の雰囲気が蘇ってきます

二部構成となった#2「Blood and Rockets」はアルバムに先がけリリースされた先行シングルで、前作に続いて登場するメロトロンや軽快なピアノの刻みが特徴的。コード進行は若干King Crimsonも思わせますがパート1のサビとなるセクションは大衆向けポップと言った印象。パート2では間延び気味な変拍子にアルペジオと二人のコーラスが絡むアンビエントとなっています。

タイトルトラック#3「South of Reality」はレスのベースが土台を支える骨太なロックナンバー。2:00〜のモーグシンセによるソロはEmerson, Lake & Palmerからの影響を感じさせ曲は短いながら好感触です。

#4「Boriska」#6「Amethyst Realm」#8「Cricket Chronicles Revisited」の3曲ではゲストにアメリカでグラフィックデザイナーも務めるドラマーAdam Gatesが参加。アートワークの安田さんが曲を聴いてラフ案にアメジスト(#6のタイトル)のモチーフを加えるなど、音楽だけでなくイラストやデザイン方面でも徹底したアルバムと言えそうです。

なお#4は8ビートを基調としたUK風ロック、#6はPink Floydを強烈に意識させる8分弱の曲、#8は二部構成の組曲となっていますが曲自体はコンパクトで、エジプシャンでオリエンタルなテイストが特徴的な1曲となっています。

#5「Easily Charmed by Fools」はこちらもレスのベースが前面にフィーチャーされた1曲でアメリカンな雰囲気もあるファンクロック。組曲ではありませんが後半はショーンのアコギとベースシンセを使用したスローテンポな展開を見せています。

#7「Toadyman’s Hour」はシンセサイザーとディレイギター、フィルターをかけたボーカルなど宇宙的でファンキーなシャッフルナンバーです。

ラストナンバー#9「Like Fleas」はボーカルに70年代風のフィルターがかかり軽めなドラムスとベース、ギターによるシンプルな構成で演奏されるオールドロックでの締めとなっています。パンニングされたモジュレーションギターを取ってもフロイドライクな雰囲気を感じられる上、とても聴きやすい一枚となっています!

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関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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