AirPodsのちょっとキケンな取引回。人気ワイヤレスイヤホンが抱えるバッテリー寿命の実録。
by 関口竜太 · 2019-11-14
おはようございます、ギタリストの関口です。
少し前になりますが、Appleから最新のワイヤレスイヤホンAirPods Proが発売になりました。
巷ではうどんがドライヤーになっただけと斜に構えられる運命にあったAppleの製品ですが、実際は超有能なノイズキャンセリング機能や、カナル型にも関わらず耳を疲れさせないという特徴で、3万円という価格にも関わらず発売からずっと入荷待ちが続いている状態です。
僕も今回ばかりはかなり気になっていて、ひょっとしたら買い替えかなとも思っていたのですがなんとか現状しのげたのでそのお話です。
実は世代分けされていたAirPods
2016年9月にiPhone7と同時に発表されたAirPodsは発売当初「耳からうどん」と言われながらもワイヤレスイヤホンに少ないオープンタイプのイヤホンとして疲れにくいという特徴、EarPodsをベースとした音質のため数多のワイヤレスイヤホンの中でも手堅い商品として非常に人気です。
そんなAirPodsですが、実は第一世代と第二世代があったってご存知でしたか?
第一世代は文字通り2016年の新製品発表会でお披露目となった初代。僕が使っているのもそれで、シリアルナンバーが「A1」から始まる他、ケースの中に充電ランプが付いています。
一方、第二世代は今年の3月に発売されたばかりのアップデート版で、シリアルナンバーが「A2」から始まる他、ケースの外側に充電ランプが移動、第一世代ではSiriを呼び出すためにイヤホンをダブルタップする必要がありましたが、第二世代では「Hey, Siri」に対応できるようになりました。
なお、ケースはApple企画のワイヤレス充電AirPowerに対応の予定でしたが、肝心のAirPowerが技術面の問題で開発が中止されたためその企画自体流れたというニュースも記憶に新しいです。
↓↓第二世代 AirPods↓↓
Apple AirPods with Wireless Charging Case (最新モデル)
AirPodsの寿命
さて、冒頭で「今回で買い替えかな」と言いましたがそれはどうしてか。
言わずもがな、AirPodsは充電式のワイヤレスイヤホンです。ケースにイヤホンを仕舞うことで充電されるという特性上、当然その両方にバッテリーが内蔵されています。
そしてこれも当たり前ですがバッテリーは劣化します。
連続使用による再生が5時間と謳われていますが使い込めば徐々にその最大時間はすり減っていきます。
そして僕は最近、ついにそれが30分まで短くなり音楽を聴いているとLow Batteryを示す警告音もなくプツッと切れてしまうようになりました。
ちなみに購入したのは2017年の4月。去年、片耳が車に轢かれ無残な姿になってしまったため右側だけサポートで買い替えたのですが左は現役のままでした。
すなわち、身を以て体感したAirPodsのバッテリー寿命はおよそ2年半。
僕は結構使用頻度が高い方だと思うので持つ人は3年くらい使えるのかもしれません。
家のモニタースピーカーでじっと聴くより移動しながらの方が音楽を聴く機会は多いのでどうしたものか、AirPods Proの入荷は見通しが立たないけどそれでも注文しちゃおうかと悩みに悩んだ挙句、
ヤフオクでいいか
という結論に至りました。
右用が車に轢かれお亡くなりになられた際、Appleのサポートに連絡をして右だけ新品を購入したように、今やネットオークションサイトやフリマアプリには連日片方無くしたなどの理由でもう片方を売りに出しているユーザーが多くいます。
個人からAirPodsを買う際の注意点
しかしまずは落ち着きましょう。何事にもメリットとデメリットは存在します。
メリットは予約を必要とするAppleのサポートをスルーできるところ、正規で買うより2000〜3000円ほど安いところなど挙げられます。
一方でデメリットは、
-
中古品である
人が付けたイヤホン欲しいですか?というそもそもの疑問。その人がどんな人でどんな使い方をしていたかもわからず安いから便利と飛びつくのは早計です。
-
情報に嘘がないとも言えない
先ほどAirPodsの世代について触れましたが、AirPodsはシリアルナンバーで見る「A1」「A2」の世代さえ統一させれば別々に製造されていても再度ペアリングをし使うことができます。これが最大の利点なのですが、逆にこの「世代」を間違ってしまうとどちらか一方しか繋ぐことができず泣きを見ることになります。もちろんそれについての保証はなし。
一応、出品の段階で世代が記載されていることがほとんどですが売る方も買う方も素人同士という現実、判断は慎重に。
無事食いつなぐ
幸い、僕は「買って一度使ったっきり片方を紛失した」という出品者に遭遇。
これだって本当か嘘かわかりませんが、状態は綺麗そうだったし「世代」も問題なし、即決価格も他のオークションの相場と大差なく、その上1800円相当する純正のLightningケーブル(未使用)も付いてくるということで買っちゃいました。
Appleユーザーとしては正直自分でも褒められた行為じゃないなと思うのですが、買うも買わぬも自己責任、決して人にはオススメしませんがProの流通がもう少し安定するまでの食いつなぎとして大変助かりました。
やっぱりこのフィット感は何物にも変えられません。早くPro使ってみたいなぁ。
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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