現代のプログレ界を支える知っておくべき15のギタリスト
by 関口竜太 · 2019-11-07
おはようございます、ギタリストの関口です。
本日は現在のプログレッシブシーンを支えるギタリストを15人ほどピックアップしましたのでご紹介していきます!
1. John Petrucci
まずはご存知、アメリカのプログレッシブ・メタルバンドDream TheaterのギタリストJohn Petrucci(ジョン・ペトルーシ)です。50歳を過ぎてもなお高難易度のプレイをバシバシ決める世界的トップギタリストの一人。
プレイスタイルとしてはどちらかと言えば王道で、圧倒的なスピードプレイの他ボリュームを絞った繊細なプレイも得意。新しい試みが好きな人物で他人のプレイを吸収したり近年では8弦ギターの製作にも取り組んでいるとか。
2. Guthrie Govan
お次はイギリスのギタリストGuthrie Govan(ガスリー・ゴーヴァン)。テクニカルギタリストの代名詞的存在で、超絶技巧ながらメロディアスなプログレメタル・フュージョンスタイルは大人気。
音源としてはイギリスのスーパーグループAsia(2000-2006)の他、Steven WilsonやPeripheryなどコラボレーションによる参加が多いです。
3. Adam Jones
アメリカのプログレッシブ・オルタナティブ・メタルバンドTOOLのギタリストAdam Jones(アダム・ジョーンズ)。グラミー賞を3度受賞し米ローリングストーン誌が選ぶメタルギタリスト第9位に選ばれた人物。
目立ったテクニカルプレイは少ないですがダウンチューニングやオリエンタルなギターフレーズ、さらにはエフェクターによる実験的な音楽性でバンドのセールスに貢献しています。
4. Eric Gillette
アメリカのプログレッシブ・ロックバンドThe Neal Morse BandのギタリストEric Gillette(エリック・ジレット)。同バンドにはMike Portnoyがいる他、使用ギター、ルックス、プレイスタイルもポストJP。一方で他楽器にも精通したマルチプレイヤーとしても有名で、ソロアルバムでは全ての楽器を演奏、ドラムの教則DVDもリリースしています。透き通った艶のあるボーカルもこれまたセクシーだと大人気。
5. Steven Wilson
お次はSteven Wilson(スティーブン・ウィルソン)。イギリスのプログレッシブ・ロック/メタルバンドPorcupine Treeのフロントマンにしてバンドの顔そのもの。「自分の主張を押し付けるのではなくリスナーと感情を共有すること」という音楽理念を持ち合わせており、Pink FloydやKing Crimsonからの影響を受けたサウンドスケープでプロデューサー業やミックスエンジニアとしても腕を振るうプログレ界のカリスマ的存在。
6. Mikael Åkerfeldt
スウェーデンのプログレッシブ・メタルバンドOpethのフロントマンMikael Åkerfeldt(ミカエル・オーカーフェルト)。ボーカリストでもあるためテクニカルなプレイはFredrik Åkessonに譲っていますが、スティーブン同様バンドの舵を決める最重要ポジション。
そのダウナーな音楽性ゆえ硬派な人物に思えますがその実非常にユーモアに溢れジョークなどが大好きな人物。
7. Jason Richardson
続いてアメリカのギタリストJason Richardson(ジェイソン・リチャードソン)。Born of OsirisやChelsea Grinの元ギタリストとして知られ、近年テクニカルギター界では類を見ないスピードプレイで話題のポストガスリー。
特にPolyphia「Aviator」でのギターソロは超絶技巧の登竜門的難易度。
8. Tosin Abasi
アメリカのプログレッシブ・メタルバンドAnimals As LeadersのギタリストTosin Abasi(トーシン・アバシ)もその一人。Djentおよびプログレメタル・フュージョンというジャンルの発展に一躍買った人物で8弦ギターによるスラップやタイトな両手タッピング奏法など難易度的にはもはや別次元。
9. Fredrik Åkesson
Opethの2代目リードギタリストFredrik Åkesson(フレドリック・オーケソン)。2000年代にArch EnemyからChristopher Amottが抜けた際サポートを務めたことでも有名で、ついミカエルの影に隠れがちですがMichel Amottからの影響とも取れるワウを使ったプレイや、近年ではJP風の抜けのいいテクニカルプレイなどが話題です。
10. Richard Henshall
イギリスのプログレッシブ・メタルバンドHakenのギタリストRichard Henshall(リチャード・ヘンシャル)。ツインギターを織りなすバンドのオリジナルメンバーの一人でもあり、ギタリストとしての他、キーボーディストとしても実力を発揮する存在。
11. Misha Mansoor
アメリカのプログレッシブ・メタルバンドPeripheryのギタリストにしてバンドのブレインMisha Mansoor(ミーシャ・マンソー)。Jason Guitarsから6弦、7弦、8弦とシグネチュアモデルをリリースしており、本人こそ否定的ですがその音色をフォロワーやリスナーが研究した結果「Djent」というジャンルを確立させた人物。
12. Roine Stolt
スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンドThe Flower Kingsのボーカル兼ギタリストのRoine Stolt(ロイネ・ストルト)。17歳にしてKaipaでプロデビューを果たした彼は同バンド以外に様々なバンドやプロジェクトに参加するプログレ的ファミリーツリーのビッグパパ。有名どころだとTransatlanticやAgents of Marcy、YesのJohn AndersonとコラボしたAnderson / Stoltなど。
変拍子を多用したダークな楽曲の他、ベテランらしいどっしりとしたプレイスタイルで、ギターソロは伸びやかかつ実にエモーショナル。
14. Tom Monda
アメリカのプログレッシブ・ロックバンドThank You ScientistのギタリストTom Monda(トム・モンダ)。バンドはヴァイオリンやサックス、トランペットを有したフュージョンライクな音楽性で非常に質の高いライブ感溢れる楽曲が魅力的。トムもそんな音楽に馴染むカッティングなど細やかなプレイに気を配りつつソロでは超インテリジェンスな速弾きも披露しています。
15. Plini
最後はオーストラリア出身のテクニカルギタリストPlini(プリニ)。爽やかなルックスとスウェーデンのヘッドレスギターStrandberg*というスタイリッシュさから、Djentおよびジャズ/フュージョンを奏でる話題の人物。これからのプログレッシブシーンを牽引していく存在として活動は要チェックです!
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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関口竜太
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くーーー!しびれますね~
勉強させていただきます!
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