驚異の新種!「恐竜博2019」に行ってきた!

おはようございます、ギタリストの関口です。

超大型の台風接近でブログどころではないかもしれませんが記事を怠らないのが日々の業務の一環なので今日も更新です。

とは言え真面目にプログレのことを書くのもなんとなく違う気がするので先日行った上野の恐竜博2019のお話をしようかなと思います。

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恐竜博2019


上野にある国立科学博物館にて2019年10月14日(祝)まで開催される特別展「恐竜博2019」

https://dino2019.jp/

話に伺った時点からどうしても行っておかなくてはと思い開催終了一週間前にしてようやく行ってきました!

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今回の恐竜展の見所はチケットにも描かれた二体の恐竜。

正体不明の大型の獣脚類デイノケイルス。そして北海道むかわ町で出土した新種のハドロサウルス亜科であるむかわ竜この二体の全身骨格をメインに据えながら恐竜研究の歴史と進化を紐解いていきます

①恐竜ルネサンス


それまで巨大でノロマだと思われていた恐竜という生態が研究によりどうやらそうではないらしいことがわかったのは1969年。

爬虫類のように周りの環境に合わせ体温を変化させる変温動物だと考えられていたのが実は哺乳類や鳥類と同じく体温を一定に保った恒温動物だということが判明。これにより恐竜は活発で俊敏に動き回る動物だったのではないかという結論に至りました。

大きな鉤爪を持つデイノニクスが草食恐竜であるテノントサウルスを襲うシーンの再現。テノントサウルスの骨に複数の傷があったことからデイノニクスが高い知能を持ち群れで狩りを行なっていたことが判明。それどころか獲物を取り合ってデイノニクス通しでも共食いが繰り広げられていました。

ちなみにこのデイノニクスは映画ジュラシック・パーク、ジュラシック・ワールドでも素早いハンターとして登場しますが映画内ではヴェロキラプトルと言われています。しかしヴェロキラプトルはまた別の恐竜に当たり後にスピルバーグ監督が「モデルはデイノニクスだが名前が気に入ったのでヴェロキラプトルと呼ぶことにした」と語っています。

1979年にはマイアサウラの化石が出土。「良き母親のトカゲ」という意味を持つ名前はその名の通り、恐竜が子育てをしていた証拠となりました。

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マイアサウラの存在はもちろん知っていたものの、実際の化石を見るのは初だったので嬉しかったです。特定の研究資料以外は撮影可なのであらゆる方向から撮りました!

90年代以降は恐竜研究によってその生態がめざましく解明されていきます。

1996年、羽毛を持つ恐竜シノサウロプテリクス発見。羽毛はそれまで鳥類にしか存在しないと思われていたためシノサウロプテリクスも鳥の一種ではないかと考えられましたが98年には新種カウディプテリクスの化石が再び羽毛を持って出土。鳥類の恐竜起源説が色濃くなります。

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図鑑などでひたすら想像の域を出なかった恐竜の色もわかるようになります。2010年、アンキオルニスの羽毛の表面からメラノソームという色素の形状が発見されそれを元に本来の色が復元されました。

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鳥類が体を軽くするために行う吐き戻し(ペリット)の跡も見られます。ちなみに色に関してですが大型恐竜のものもわからないことはないですがそれを突き止めるには貴重な骨をサイコロ状にカットし削らないといけないのであまり行われていません。

②謎の恐竜、デイノケイルス


1965年にモンゴルのゴビ砂漠で見つかった長さ2.4mにも及ぶ巨大な恐竜の腕。この謎の恐竜に関する研究が長年続けられてきました。

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恐竜の名前は「デイノケイルス」。恐ろしい手と名付けられたその恐竜の全貌や生態は長きに渡り謎のままでしたが、2006年になるとその研究の進捗が加速。2009年までに二体のデイノケイルスの骨格化石が出土します。

その形態は全長11m。基本構造はオルニトミモサウルス類と呼ばれる言わば「ダチョウ恐竜」の一種ですが、歯はなくハドロサウルスのようなくちばしを持ち、背中には大型肉食恐竜スピノサウルスのような帆があります。そしてこの巨体。判明すればするほど常識を逸脱したその形態に「キメラ恐竜」と呼ばれます。

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天敵とされた大型のタルボサウルスとの対峙を再現したシーン。羽毛も生えていただろうし子育てもしていた、デイノケイルスは現在研究の究極系を象徴する恐竜です。

③むかわ竜-カムイサウルス-


そして二つ目の見所は北海道で2004年に発見されたハドロサウルス科の新種「むかわ竜」

最初は化石愛好家である堀田良幸さんがアンモナイトの化石発掘中に見つけた奇妙な一片でした。ワニかもしれないと北海道の穂別博物館の櫻井和彦館長に相談し化石を寄付したそうです。

調べて見ると出土した付近からは大量の骨が見つかり化石をクリーニングすると状況が一変。北海道大学総合博物館で現在教授を務める小林快次准教授(当時)に鑑定を依頼するとそれが恐竜のものと判明。

小林快次著「ぼくは恐竜探検家!」感想。諦めない精神と探究心、夢を持つ人は読むべし!

「全身骨格が埋まっている可能性がある」。

小林さんの説得でむかわ町は総額6000万円をかけむかわ竜の発掘に乗り出します。そうして掘り出された化石の総重量は6トンにも及びました。

2017年には一部の化石のクリーニングが完了しそれが全身骨格であることが判明。日本で恐竜の全身骨格が発掘されるのは1934年のニッポノサウルス、恐竜の県として有名な福井県でのフクイヴェナトルと合わせて3例目となりました。

さらに研究を進め他のハドロサウルス系統とは異なる3つの固有の特徴と、13のユニークな特徴見られ2018年、正式に新種認定がされます。北海道にちなんでアイヌの言葉から神を意味する「カムイ」が取られ「カムイサウルス・ジャポニクス」という学名が公表されました。

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記念撮影。展示では500円で博物館館長や小林さんによる音声解説を聞くことができます。恐竜好きならこれはオススメします!

他にも日本固有の海竜であるホベツアラキリュウやフォスフォロサウルス、さらに小型のモササウルスの化石も展示されていて情報の副産物がホクホク!

④恐竜絶滅に迫る


恐竜の絶滅は直径1015kmの巨大隕石が地球に衝突したことによる気候変動によってもたらされました。

粉塵や火災により地球全体が噴煙に覆われ数年に渡り太陽の光が射し込まなくなります。植物は育たなくなり、それを食べる草食恐竜が死滅すればさらにそれらを餌としていた肉食恐竜も滅んで行きました。

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王者ティラノサウルスの化石。全世界で圧倒的権力を持ち繁栄した恐竜ですら環境という絶対的力の前では無力でした。

巨大な恐竜は絶滅しましたが鳥型恐竜やネズミなど人類の祖先に当たる哺乳類は少ない代謝のため生き延び現代まで進化を続けることができました。1億5000年前から生物進化はエコだったという事実が、皮肉にも恐竜の大量絶滅により証明されました。

最後に


もちろん記事に書いた事実や恐竜以外にも展示が多くありますし、特別展のチケットで常設展の地球館なども見られるので是非足を運んでみてください。あと二日ですが…笑

歴史を知るというのはあらゆるジャンルにおいて理解を深めるために重要です。

恐竜を通じて地球そのものの歴史や生物の歴史も知ることができるということは、現在世界中に繁栄し我が物顔で生活をしている我々人類の必修だと思っています。

過去を知れば未来に繋がる。滅んでもなお恐竜というの存在は偉大です。


国立科学博物館のひみつ 地球館探検編

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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