Seventh Wonder「Become」: ネオクラシカル要素の強い北欧プログレメタル!ボーカルの礎も兼ねた入門編!

おはようございます、ギタリストの関口です。

世界規模でも最大級の台風が近づいていますが相も変わらずプログレをご紹介していきます。この週末はずっとやばそうなのでどうか安全最優先の行動を取るように心がけてください。

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Become / Seventh Wonder


Become

Seventh Wonder(セヴンス・ワンダー)はスウェーデンのプログレッシブ・メタルバンド。

来歴


プログレッシブ・ロック以前にバンド自体が盛んなスウェーデンという地域。

世界を見ても高めの税金ですが、おかげで国から文化的な支援もあり音楽を志す若者に対しても優しい環境が魅力的です。

そのため自宅で楽器を演奏するのも一苦労な日本と違い、DTMよりもバンドが親しまれその国民性を最も象徴する音楽はヘヴィメタル。

2000年、Seventh Wonderはそんなメタルの盛んなスウェーデンのストックホルムにてベーシストのAndreas Blomqvist、ギタリストJohan Liefvendahl、ドラマーJohnny Sandinを中心に結成されました。

結成当初よりプログレッシブ・メタルの方向性へと舵を切りその年の後半にはキーボードにAndreas Söderinが加入、サウンドはより強固なものになります。

しかしながら、強固なバンドの輪が確立されているだけにそこに入り込めるボーカルは少なく、初めはスウェーデンのパワーメタルバンドShadow PastのボーカルOla Halénが呼ばれました。そんな彼も1年で脱退、次に加入したのが本作のボーカルAndi Kravljaca

アンディのボーカルも決して悪いものではなく、事実1stアルバムがリリースされまるまでの期間では最長でしたが、バンドはレコーディングのタイミングで新たなボーカルをすでに探し出していました。

アンディからしてみればかなり不遇の立ち位置ではありましたが、以降はスウェーデンのパワーメタルバンドKamelotにてすでにキャリアを積んでいたTommy Karevikが現在まで続くボーカルとなっています。

というわけで本作「Become」はバンドのデビュー作でありながら音源としては唯一アンディが歌うものとして今日は取り上げていきます。

アルバム参加メンバー


  • Andreas Blomqvist – Bass
  • Johan Liefvendahl – Guitar
  • Johnny Sandin – Drums
  • Andreas Söderin – Keyboard
  • Andi Kravljaca – Vocal

楽曲紹介


  1. Day By Day
  2. Like Him
  3. The Damned
  4. Temple In The Storm
  5. Blinding My Eyes
  6. The Secret
  7. What I’ve Become
  8. In the Blink of an Eye

プログレッシブ・メタルとは言えどその音楽性はパワーメタルがベースとなったもので、Dream Theaterのような70年代UKプログレのアプローチを汲むよりかは正統派のヘヴィメタルに変拍子や大作要素を加味したといった具合。

同系列にはアメリカのSymphony XRedemptionがおり、特に本作についてはネオクラシカル色が非常に強いためフィンランドのStratovariusや日本のArk Stormなどの方が比較対象になりそうです。

#1「Day By Day」からYngwie Malmsteenより裏付けられたネオクラシカルメタルの空気が流れていますが勢いに任せない丁寧な楽曲構成に関してはプログレを意識していて好印象です。

ボーカルのアンディについてはフランスのプログレッシブ・メタルバンドSpheric Universe ExperienceのボーカルFranck Garciaに近しいものを感じて個人的にはとても好きです。非常にメタル向きのハイトーンのみならずプログレらしい静の展開にも対応できるボーカルだと思います。

#2「Like Him」ではピアノとギターによる変拍子のユニゾンリフが印象的でクリーンコーラスのアルペジオなど#1同様に緩急をしっかり制御した単純な巧さで魅せます。2:35〜はブロムクヴィストによるベースソロも聴きどころ。

#3「The Damned」#5「Blinding My Eyes」のようないかにもなネオクラシカルソングもある中で7拍子のリフやブレイクでダークに展開する#4「Temple In the Storm」はなかなかに好印象。Sonata Arcticaなどに見られるメロディアスなボーカルラインもこのバンドの魅力ですね。

#7「What I’ve Become」は本作最長の8分半に及ぶ大作曲。鳥の鳴き声から始まる語りが終わるとシンセストリングスの上でライブを意識したフリーテンポのギターソロ。そこから変拍子シンフォメタルへと展開していきます。

キーボディストのソデリンの出番も多く、曲全体を通して大きく貢献、特に重厚な雰囲気のストリングスはドンピシャですね。4:34〜のインストパートでは、ハーモニクスを交えたリフ〜ピアノ〜ベースもろともユニゾンしていくソロ展開が聴けてかなり燃えます!

最後に


本ブログ初登場となるSeventh Wonder。アンディのボーカルが素晴らしいとは言え、やはり後任のトニーを迎えた現体制を紹介するに当たりまずは1stでバンドのキャラクターを掴んでもらおうと思いました。

トラディショナルなプログレを求める方にはメタル成分強め、メタル志向の方には若干スピード不足とある意味で帯に短し襷に長しなバンドではあります。が、楽器陣は素晴らしく特にベースがソロなりフィルなり前に出てくるのでテクニカルな演奏を求めたい人には是非一度オススメしたいバンドですね。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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