Circus Maximus「Isolated Chapters」: 来日公演を前にファンへのEPがドロップ!従来のバンドサウンドを正当進化させたプログレメタル!

おはようございます、ギタリストの関口です。

Circus Maximusの来日公演があと1ヶ月に迫る中、新曲を2曲収録したEPが発表になったので今日はそちらをご紹介していきます!

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Isolated Chapters / Circus Maximus


Isolated Chapters

Circus Maximus(サーカス・マキシマス)はノルウェーのプログレッシブ・メタルバンド。

メンバー


  • Michael Eriksen – Vocal
  • Mats Haugen – Guitar
  • Truls Haugen – Drums, Screaming
  • Glen Cato Møllen – Bass
  • Lasse Finbråten – Keyboard

ツアー専用ニューソングス


今回の来日ツアーは事前に「1stアルバム〜3rdアルバムまでの楽曲を中心に行う」とアナウンスされており、それに際して絶盤となっていた過去作3枚のスタジオアルバムとライブアルバム「Nine Live」の国内盤の再販も行われています。

その流れから今回リリースされたEPを見てみると、まずタイトルは1stアルバムである「The 1st Chapter」と2ndアルバム「Isolated」をそれぞれ引用しています。

ジャケットも然りで、2作品のレイヤーを重ねたようなデザインはこの二つを強烈に意識した何よりの証拠です。

ではなぜこのような形のEPを発表したのか?

それはズバリ今回のツアーに対するファンへのプレゼント(も兼ねた先行プロモーション笑)でしょう!

2012年のラウドパーク’12以来の来日となるライブで手土産の一つもないとなっては弱いのだろうという意見はごもっともだと思います。遠く北欧の地から来てくれるだけでファンは嬉しいのですが、新曲を二つも用意してご丁寧に予習して来てねというわけです。はい大好きです。

そして中でも人気の高い2ndアルバム期までのバンドのイメージ、Dream Theaterのフォロワーと言われながらも(評価されているというニュアンスですが)、北欧らしいメロディックで明るさもあるテーマ、何よりテクニカルなプログレメタル。

それをこの2019年の来日に合わせて再現した新曲というわけです。

楽曲紹介


  1. Phasing Mirrors
  2. Endgame

新曲自体もとても久しいもので、とりあえず今回はなかったことにされている直近のオリジナルアルバム「Havoc」が2016年リリースですからそこから逆算して3年ぶり。

Circus Maximus「Havoc」: これまでと色味の違う2016年問題作。北欧より刻むヘヴィなテクニカル・オルタナ・プログレ!

ツアーの中心となる3rdアルバム「Nine」までと考えると実に7年ぶりに従来のサーカスサウンドを持った新曲となります。

#1「Phasing Mirrors」は静かなSEからドラムのフィルで幕を開ける10分半の長尺ナンバー。「Havoc」には10分を超える大作が収録されなかったのでこの気合いの入った新曲に思わず胸躍ります。

激しい刻みのリフから超王道なメタルが炸裂。エリクソンのボーカルパートもバリエーションが多く、消えかけていたキーボードのフィーチャーも何年かぶりも復活!サビでは2nd収録の「Abyss」のようなドラマティックなメロディラインが秀逸です。

3:39〜はたっぷりと展開を持たせたプログレメタルらしいインターバル。ダークなギターリフにキーボードが乗っかり変拍子やテンポチェンジなど王道な要素が満載。4:44〜は激しめの曲が表情を変え、ペダルノートによるピアノがファンタジックかつ怪しいスローパートへ。5:21にはギターソロ、その後Gentle Giantを始祖に持つ多重コーラス、そこから40秒あまりに渡り変拍子のユニゾンが独特の緊張感の下繰り広げられます。

3分超えの長いインターバルを抜けるとサビへ。2分半にも及ぶエンディングは重厚なオペラコーラスで最後まで粘り強い展開を持たせたまま王道のヘヴィメタルを貫いています。印象としてはDream TheaterよりSymphony Xに近いです。

一転、#2「Endgame」は爽やかなピアノとストリングスによるイントロが特徴のミディアムバラード。Circus Maximusらしいメロディックさを押し出した歌物スタイルはファンがイメージするバンドのテーマでもあります。

2:24〜のCメロ的展開を経て3:42から用意されたのはGenesisライクなブラス系シンセによるシンフォニックとご機嫌なギターソロ。スウィープ、高速スライド、弦跳びリックなど、マットの弾く繊細に構築されたインテリジェンスなソロはバンドに華を持たせますね。ラストはグッと切ないピアノで幕締めとなります。

最後に


個人的な感想としては初期のCircus Maximusファンや純粋なメタルファンが飛びつける仕様になっている他、ヘヴィなプロダクションは「Havoc」をしっかり踏襲していて、目立った評価のないこのアルバムも無駄ではなかったと思わせてくれている点がバンドの成長を感じます。

収録された2曲のタイトルからバンドとしても何かターニングポイントなのではないかと思わず勘ぐってしまうのですが、最後まで嬉しい知らせが続いたまま来日公演が楽しめることを願います!

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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