陰陽座「夢幻泡影」: プログレ要素の強い妖怪へヴィメタルバンド初期の5thアルバムはドラマティックな名盤!

おはようございます、ギタリストの関口です。

昨日の夜、新曲の歌詞が一つ完成しましてほんの数時間前のできごとですが間髪入れず次の曲に取り掛かっています。

歌モノ作ってる時あるあるですが、ほぼ一日中歌詞のこと考えてます。テーマはアルバムに引っ張られるのでそんなに悩まないのですが書いてるうちに若干色味や形を変えることも多く、後で見返した時自分でもよくこんな言葉出てきたなと感心できるので作曲同様面白い作業です。

というわけで今日は歌詞に独自のスタイルを見せるプログレッシブなアルバムをご紹介していきます。

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夢幻泡影 / 陰陽座

mugenhoei
夢幻泡影

陰陽座(おんみょうざ)は、日本のへヴィメタルバンド。

音楽性


1999年に結成、2001年に「月に叢雲花に風」でメジャーデビューを果たした陰陽座は「妖怪へヴィメタル」というコンセプトの下、Judas Priest、Metallica、Iron Maidenなど王道のへヴィメタルに古風溢れる日本語の歌詞を用いるスタイルで有名です。

古来日本よりある平調子スケールや歌舞伎など和の雰囲気とへヴィメタルの融合によって時に激しく時に妖艶なサウンドで世界観を構築していきます。

メインボーカルは黒猫さんという女性ですがベーシスト瞬火さんがリードボーカルを取るシーンも多く、男女混合のツインボーカルスタイルでもあります。

またプレイスタイルの違うツインギターによるギターハーモニーも随所に見られバラードなどでもキーボードをほとんど使わずギターのみでウワモノのアレンジを完結させることも多いです。

アルバムには必ず「忍法帖」とついた楽曲が収録されこれがシリーズ化しています。2005年にリリースされたシングル「甲賀忍法帖」はアニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の主題歌としてタイアップされましたが、このアニメがパチンコスロット化されたことと黒人が踊る動画にこの曲を合わせたMAD動画「バジリスクタイム」がTwitter上で拡散されたことで現在でも大人気の楽曲に。

メンバー


  • 黒猫(くろねこ) – Vocal
  • 瞬火(またたび) – Bass, Vocal
  • 招鬼(まねき) – Guitar, Chorus
  • 狩姦(かるかん) – Guitar, Chorus

元メンバー

  • 斗羅(とら) – Drums, Percussion(2009年脱退)

黒猫さんが陰陽座以前よりこの名前で活動していたため他のメンバーも猫に準じたネーミングにより活動しています。

楽曲紹介


  1. 夢幻
  2. 邪魅の抱擁
  3. 鼓動
  4. 舞頸
  5. 輪入道
  6. 煙々羅
  7. 涅槃忍法帖
  8. 夢虫
  9. 河童をどり

ご紹介する本作は陰陽座初期に当たる2004年リリースの5thアルバム。

先述した古風ある日本のスケールやリズム、「妖怪」という独自のコンセプトを追求していく過程で変拍子や組曲などプログレッシブなアプローチも多い陰陽座、本アルバムは組曲こそないものの非常にプログレからの影響を思わせる造りになっているのが特徴です。

#2「邪魅の抱擁」では王道のへヴィメタルを展開しながら陰陽座の肝である男女ツインボーカルを活かしたナンバー。曲のフェルマータから続く#3へ続いていきます。

#3「睡」は本アルバム唯一のシングル曲となりベストアルバムにも収録。ソロ前には3+4+4+4の変拍子リフをシンコペーションさせることでより複雑に聴かせる工夫がされています。

 

 

「妖怪」要素としては#5「舞頸」という首だけで動き続ける妖怪、#6「輪入道」という炎に包まれた牛車の車輪に顔がある有名な妖怪、#7「煙々羅」という煙の中に顔が浮かび上がった煙の精霊的な妖怪、#10「河童をどり」より河童などが登場します。

中でも#6は中盤平調子スケールにKing Crimson風のブレイクがフックとなった一曲で個人的には最もお気に入り。

「忍法帖」シリーズでは#8「涅槃忍法帖」を収録。このシリーズにはいくつか制約があり、

  • 黒猫さんをメインボーカルにする
  • 短めの曲にする
  • ギターソロにおいてツインギターのハーモニーを用意する

などがそれに当たるのですが、中盤ディミニッシュ上での変拍子カッティングに黒猫さんのセリフパートが設けられているのが特徴で、数ある忍法帖の中で一際ドラマティックに仕上げられ6分半という長めの構成になっています。

 

 

最後に


陰陽座については基本へヴィメタルながらプログレ好きとしても見過ごせない要素が多く、いくつかのアルバムは今後も記事にしていきたいと思っています。

学生時代はよくコピーバンドなんかもして遊びましたが、その最中にバンドスコアが絶版となり全国の書店から消えたことで一時はネットで一冊数万円に及ぶ高騰を見せました。それ故高いお金を出して買うより耳コピした方が早いと鍛えていただいたバンドです。

現在は通常の価格+α程度までバンドスコアの相場は落ち着いています。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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