The Dave Brubeck Quartet「Time Out」: トルコ民謡をヒントに後のプログレにも多大な影響を与えた西海岸ジャズの代名詞!

おはようございます、ギタリストの関口です。

毎日暑いですね!

朝、タイマーで切れたエアコンと冷気を逃さないように締め切った部屋のため大抵5時台に目が覚めます。普通なら再度部屋を涼しくして二度寝したいところですが楽曲製作の締め切りが近いのでそこで起きるようにします。

寝苦しさを活動の糧にする厳しい季節ですが今日もアルバムを紹介していきます。

今日はそんな暑さを冷やすクール・ジャズであり現在のプログレッシブ・ロックにも多大な影響を与えた一枚です!

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Time Out / The Dave Brubeck Quartet


Time Out

Dave Brubeckはアメリカのジャズピアニスト。

ウェストコースト・ジャズの有名人


一言でアメリカと言ってもその敷地は広く、その地域によってジャンル分けされることがあります。ロサンゼルスを中心とした西海岸と呼ばれる地域はまさにその典型で、場所が西海岸だったためにウェストコースト・ジャズウェストコースト・ロックとジャンル分けがなされています。

そのウェストコースト・ジャズの代表的な人物であるデイヴ・ブルーベック

彼が活動を開始したのは1946年ごろの話ですが、50年代に入ると本格的にジャズピアニストとしての頭角を現します。

2012年12月5日、自身の92歳の誕生日前日に亡くなりますが、2008年には中国のクラシックチェリストYo-Yo Maのアルバムにも参加しており生涯現役だったと言えます。

変拍子を多用した新感覚のクール・ジャズ


  1. Blue Rondo À la Turk
  2. Strange Meadow Lark
  3. Take Five
  4. Three to Get Ready
  5. Kathy’s Waltz
  6. Everybody’s Jumpin’
  7. Pick Up Sticks

戦後、ビバップの反動で生まれたクール・ジャズの代名詞でもあるデイヴですが、そのプレイスタイルは変拍子を用いた独特なものでした。

特に有名なのが9拍子進行を持つ#1「Blue Rondo À la Turk」。その名の通りトルコの伝統的な民謡アレンジ「アクサク(aksak)」が採用されています。普通、9拍子というと3+3+3という印象が強いですがデイヴが打ち出したのは2+2+2+3というパターン

別の解釈としては3/4+3/8とも取れるのですが、いずれにしても斬新で新鮮な空気を味わえるリズムの提示です。この2+2+2+3に加えさらに一般的な3+3+3も組み合わせることでリズムの複雑性と同時にフィルの役割も果たしました。

なおアドリブを行う中盤はシンプルな4/4スウィングとなっています。

この2+2+2+3のリズムはその後のプログレッシブ・ロックにも影響を与え、これにいち早く目を付けたのがEmerson, Lake & PalmerのキーボディストKeith Emersonでした。

クラシックやジャズからの影響が強かったキースは新曲「Tarkus」のアイディアにこのアクサクリズムを取り入れることで癖の強い変則的なイントロを生み出しました。

僕がこのブログを始めた頃、「変拍子作成のテクニック」としてこのアクサクが原型とも言える記事を書いていたのですが、この頃はまだここまで知見を広げておらず今思うと恥ずかしいです。…ですが戒めとしてリンクを貼らせてください。

結局リズムは2と3でできている。誰でも作れる変拍子テクニック。

アルバムに話を戻すと、他には#3「Take Five」という曲があります。

こちらはその名の通り5拍子を基調にしたジャズの名曲で、様々なカヴァーを経て現在は高度なスタンダードセッション曲として定番になっています。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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