King Gnu「Sympa」: 前衛的でシティ感溢れる国産ミクスチャーバンドを見る!
by 関口竜太 · 2019-07-31
おはようございます、ギタリストの関口です!
ナイツ独演会2019、先行予約落ちました!
去年もこの先行予約が落ちてしまって、実際その時になってみたら体調不良だったので結果オーライ?それだけに今年はなんとしても行きたいと思ってたのでちょっと残念です。
もっとも、8月に入ったら一般販売もあるみたいなので張り付いてチケットゲットしたいと思います!
ライブと言えば今年の下半期はCircus MaximusやらOpethやらも控えていたりするのですが、まずやってくるのはROCK IN JAPAN FES!
去年ハロプロ好きの妻に連れられて人生初生「LOVEマシーン」なんてのも観れたしかなり楽しめたので今年も参戦です!
普段は内向的に自分の好きな音楽ばかり追求している僕にとってフェスというのは強制的にいろんなアーティストのライブが楽しめる場所であって、何かと刺激も多いです。
初めは知らない名前ばかりに「え〜見たいのあんまないなぁ」と思ったりもするのですが米屋にお遣いに来た高校生とかTwitterのフォロワーさんなんかに出演アーティストの魅力なんか聞いてるとちょっとずつ「これ見たいかも」なんて気分になったりするのです。
そんなわけで今日は8月4日のロッキンで目当てにしてるバンドをご紹介!
Sympa / King Gnu
King Gnu(キング・ヌー)は日本のミクスチャーロックバンド。
2013年にギター・ボーカルの常田大希さんのソロプロジェクトSrv. Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)を前身とし、2017年にKing Gnuとしての活動を開始。
メンバー
- 常田大希 – Guitar, Vocal, Cello, Keyboard
- 勢喜遊 – Drums, Samplar, Chorus
- 新井和輝 – Bass, Synth Bass, Chorus
- 井口理 – Vocal, Keyboard
常田さんを中心に流動的に集まったメンバー4人で構成されていますが、Srv. Vinci時代のドラマー石若駿さんも込みで東京芸術音楽大学出身者が多いです。
音楽性・楽曲紹介
- Sympa Ⅰ
- Slumberland
- Flash!!!
- Sorrows
- Sympa Ⅱ
- Hitman
- Don’t Stop the Clocks
- It’s a small world
- Sympa Ⅲ
- Prayer
- Bedtown
- The hole
- Sympa Ⅳ
「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」としてメンバーそれぞれの音楽性を混ぜ合わせた独自の音楽性が特徴。
同じく国内で人気の高いSuchmosやその始祖であるJamiroquaiのようなシティ感溢れるアシッドジャズにロックギターを合わせた前衛的なサウンド。ロックバンドらしく突き抜けるようなビートと馴染みやすいメロディも当バンドの魅力と言えそうです。
個人的には東京事変などでギターを弾く浮雲さんのPETROLZにも近いなと感じるしきっとそのあたりの流れも汲んでいると思っています。
本アルバムは2019年にリリースされた2ndスタジオアルバムでメジャー作品としては記念すべきファースト。
前述のアシッドジャズに加えそれの前身となるソウルやファンク、J-POPらしいわかりやすいメロディでかなり聴きやすいと感じる一枚です。
随所に挟まれる4つの「Sympa」はアルバムのコンセプトを統一するために用意された小曲のインスト。シングル的な趣が強い他の曲の関節部として機能しています。
構成的にはほぼワンコーラスのみの#3「Flash!!!」や爽やかなロックチューンに仕上がっているCMソング#4「Sorrow」などプログレやロックの側面から見ても勉強になること多々。
個人的にはエモーショナルなギターソロが聴ける#6「Hitman」やピッツィカート風のイントロが特徴的な#10「Prayer X」、J-POPの王道を行く#12「The hole」などもオススメで、ダンサブルでありながら琴線に触れるメロディラインが非常に心地いいので実際に観られるのが楽しみです!
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関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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