Circus Maximus「Nine」: ライブアルバムリリースに伴い7年ぶりの来日公演決定!先人への敬意も詰まった北欧プログレメタル!

おはようございます、ギタリストの関口です!

Circus Maximus、7年ぶり来日公演が決定いたしました!

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Circus Maximus「Isolate」: 2019年秋に来日公演決定か!?ノルウェー産プログレメタルの2ndアルバムを紹介。

日程や会場などは概ね、事前のリーク通りの内容ですがひとまず決定という事実に胸躍らずにはいられません!

今回は2012年にリリースされた3rdアルバム「Nine」の完全再現ライブ「Nine Live」がリリースされることを受けた、「NINE LIVE JAPAN TOUR 2019」ということで同年行われたLOUD PARK’12以来、7年ぶりにCircus Maximusを日本で見られるチャンスです!

名古屋公演にはオープニングアクトとして、名古屋出身のベテランメタルバンドRachel Mother Goose、医療系メタルバンドAMUSIEが参戦。2Day設けた東京公演では初日にメロディック・パワー/スピード・メタルバンドであるValthus(ヴァルザス)、2日目にはギタリストMASHAさん率いるメタルバンドSilex(サイレックス)が参戦。

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ニューライブアルバム「Nine Live」は8月29日にリリースが決定!さらに旧3作品「The 1st Chapter」「Isolate」「Nine」をメンバー解説の元に再リリース。今年はとにかく目が離せません!

というわけで本日はライブの予習もできるこちらのアルバムをご紹介!

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Nine / Circus Maximus


Nine

Circus Maximus(サーカス・マキシマス)はノルウェーのプログレッシブ・メタルバンド。

メンバー


  • Michael Eriksen – Vocal
  • Mats Haugen – Guitar
  • Truls Haugen – Drums, Screaming
  • Glen Cato Møllen – Bass
  • Lasse Finbråten – Keyboard

楽曲紹介


  1. Forging
  2. Architect of Fortune
  3. Namaste
  4. Game of Life
  5. Reach Within
  6. I Am
  7. Used
  8. The One
  9. Burn After Reading
  10. Last Goodbye

前作「Isolate」より実に5年ぶりとなった彼らの3rdアルバム。

怪しげなオープニングの小曲からいきなり10分超えの大作#2「Architect of Fortune」へ突入します。King Crimsonからの影響を感じさせるイントロや変拍子によるユニゾンリフなど、彼らの魅力や強みをとにかく詰め込みましたという一曲。

 

 

前作までは激しいリフの中に乗っかるシンセが印象強いですが、本作はそんな北欧的ヘヴィメタルからより重厚なギターサウンドを腰に据えたアメリカンなテイスト。

#3「Namaste」、#7「Used」、#8「The One」などはその一角で、いつもならここにSAW系シンセが乗ってくるのですが、パワフルなギターのリフで突っ切る大胆さが返ってメタルバンドとしての意識の高さを物語っています。

 

 

#3のメロウかつ弦を跳んだようなMats Haugenのギターソロは実にJohn Petrucci的、ヘヴィなスローバラード#4「Game of Life」では粒立ちのいい速弾きもたまらない一節です。

本作はボーカルのMichael Eriksenも絶好調で、それに応じるかのように過去作品を凌駕する圧倒的メロディックが絡んでいきます#5「Reach Within」のようなバラードからアメリカンハードながらポップさも兼ね備える#6「I Am」なども器用に歌い分けるさすがの技量。#9「Burn After Reading」の冒頭、アコギに乗じて歌う繊細なパートもこのときのミカエルにはお手の物です!

そんな#9はアルバムでも随一のプログレッシブ曲。ボーカルパートはバラードを基調としていますが、中盤から複雑な変拍子の絡み、グラインドコアな激しいリフ、ネオクラシカル風のアプローチに中世感も感じれる見事なインストパート。ピアノの儚げな締め方も余韻があって、ライブで聴きたい候補の一曲です。

 

 

ラストナンバー#10「Last Goodbye」はこれも10分に迫る大作で、シンセによるデジタルパルスなイントロからアコギ→バンドと時間をかけていく構成。Genesisのような明るくポップな全体像はCircus Maximus流プログレへの敬意を感じます。

最後に


記事前半でも言いましたがこのアルバムの完全再現ライブ音源「Nine Live」が8月にリリースされます。

実は2016年には「Havoc」というアルバムがリリースされており言ってしまえばそちらが最新ではあるのですが、それ以前の3枚と明確に区別されている部分があるためそちらのご紹介はまたの機会に。

今日ご紹介の「Nine」をしっかり抑えておくだけでもかなり予習になるし、何より信頼性の高い演奏技術と馴染みのいいメロディアスな楽曲群は日本人の好みのど真ん中だと思うので、気になった方は是非!今からでも間に合います!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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