京都アニメーション放火事件。 #PrayForKyoani

おはようございます、ギタリストの関口です。

昨日はとても悲惨な事件が起こりました。

いや、本当に、今日この記事を書いていいものか非常に悩みました。多くの人が読むであろう中、一個人のブログで出すぎた発言はできない。

それでもプログレを初め好きなものを取り上げていくのがこのブログのスタンスであり、京都アニメーションの作品には多くの感動をいただきました。

まずは亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

そして一日も早い再建を心よりお祈り申し上げます。


次は大事なこと。

今回の傷ましい事件を受けて、日本のアニメの海外配給などを行なっているヒューストンの「Sentai Filmworks」は京都アニメーションを支援するクラウドファンディングを開始しました。

https://www.gofundme.com/f/help-kyoani-heal

僕も昨日の夜のうちに支援をしてきましたが、氏名・住所・メールアドレスを入力しクレジットカードですぐに決済が可能でした。

すでに最初の目標である50万ドルは超えていますが、未だ増え続けていて、多くの人が少量でも支援をした結果だと僕は思っています。

何も大金を叩く必要はありません。今日一日だけ我慢して、いつもなら熱中するあまりゲームに課金してしまう5,000円、ふらっと飲みに行って使う3,000円、その一部でもいいので支援してみませんか?


ここからは僕のこと。今こうして文章を書いていても落ち着かず、動揺ゆえ若干支離滅裂な文になっているかもしれません。

「涼宮ハルヒの憂鬱」は僕がアニメ好きになるきっかけと言ってもいい作品で、当時サービスが始まったばかりのニコニコ動画の人気も相まって、原作のライトノベルを何度も読み返すほどにハマりました。

エピソードの一つに「笹の葉ラプソディ」という七夕を題材にした話があります。

原作から人気のエピソードでしたがアニメ化されたのは2009年の第二期。このときはちょうどアナログ放送から地上デジタル放送へ以降する過程で、地デジに移行していればTOKYO MXが映ったものの、まだアナログ放送だった我が家。僕はすごくそわそわしていました。

どうしても見たかった僕は当時使っていたウォークマンのワンセグ録画機能を使い、家族が寝静まった深夜、電波の届く窓際に30分放置。その後世間のファンに30分遅れを取りながらイヤホンを刺して小さな画面にかぶり付くように見ていたのです。

7月に入り今年も七夕という言葉を聞いてふと「笹の葉ラプソディ」を見たくなりました。そうして僕はテレビの横のラックに仕舞われたBlu-rayボックスに手を伸ばしました。

何年かぶりに見ましたがセリフだって一語一句覚えていたし、展開や細かな「間」も体に染み付いていたのに未だ色褪せてない面白さで、色んなことを経験してから見るとまた趣が深いというか新たな発見があったりして非常に楽しませていただきました。

その日から事件のつい先日まで「ハルヒ」を鑑賞するのがささやかな楽しみだったのに。

「ハルヒ」「けいおん!」「らきすた」「小林さんちのメイドラゴン」…京都アニメーションの作る作品は大学生だろうと社会人だろうと関係なく僕を楽しませてくれました。

「33人」という数字だけではない、あそこには人々を感動させようとアニメにひたむきだった33人の人生がありました。大好きだったあの作品に関わっていたまさにその人たちが無慈悲にも亡くなってしまったという喪失感。決してあってはならない事件が起きてしまった悲しみと憤りが混じるとてもどす黒い気分です。

犯人に対する怒りの感情よりも、今は犠牲になった方々へ、遺されたそのご家族や他の社員の方々へ、そして焼失した第一スタジオと貴重な作品への哀悼の気持ちでいっぱいです。

何もかも元どおりとはいかないし途方もない時間もお金もかかりますが、頂いた数々の感動を僕は忘れません。大変感謝しております。

そして亡くなられた方々のご冥福、一日も早い再建、再び人々を感動させる作品が生まれることを心よりお祈りしております。

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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