ネットのレビューを鵜呑みにしていいのか?興味ある作品をレビューで判断してしまう人へ

おはようございます、ギタリストの関口です。

先日僕の元へリツイートで回ってきたツイートにこういうものがありました。

@toto_pa
ネットのせいで完全にレビュー社会になっていて、「あのゲーム、アマゾンの評価低いから買うのやめようと思うんだけどどう?」とか聞いてくる人がいる。たぶんそういう人は自分で判断できるリテラシーがない。映画もそう。評価が低いから見に行かない。もっと自分の好きなようにインプットしなよ。

これに続いて僕が載せたツイートがこれです。

昔お師匠が雑誌のインタビューで「Van Halen Ⅲ」に影響されカッティングを練習したと言っていたのを見て調べたらアルバム自体は低評価だった。どうしてあえての「Ⅲ」だったのか気になったので訊いたら「俺にとって初めてのVan Halenがあれだから、そこが基準なんだよね。良い悪いもない」大事な感覚

文字数のせいで大分端折った気がするので補足しつつ今日の話をしていきたいと思います。

「興味持った作品をレビューで判断してしまう人」が自分の感覚を尊重できるようにするための方法です。

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どうして「Van Halen Ⅲ」なんですか?


我が師、山口和也氏に出会ったのは今から13年前、彼がコンテンポラリーブルースギタリストとしてCDデビューをしたその年でした。

ちょうど雑誌でインタビューを見た直後だったので春に高校を卒業したばかりの青臭い僕にとってとても印象深い出会いでした。

そのインタビューの中で「Van Halen Ⅲ」の収録曲「Without You」について触れており、「クランチでカキーンとやるカッティングが大好きで弾きたくなった」と語っておられました。

「Van Halen Ⅲ」は長いバンドキャリアで唯一ExtremeのGary Cheroneが参加しているアルバムです。


Van Halen III

そもそもVan Halenのボーカルといえば前期David Lee Roth後期Sammy Hagarというイメージで通っているのでシェローンと聞いてベストアルバムに収録されていない事情もなんとなく察しました。

ちなみにこのアルバムはアメリカとカナダで4位、日本で7位と悪くはないセールスです。

 

ですが一転、大手通販サイトのレビューは評価半々という具合でした。

「決して悪い訳ではないが印象に残らない

「Van Halen特有の底抜けの明るさとギタープレイが無い

「ソウルフルな臭みが一切ない

 

もちろん肯定派の意見も多くありましたがネットのレビューというのは悪い評価の方が目立つものです。そこで僕はなんとなく興味が湧いた疑問を師匠にぶつけてみたのです。

 

「インタビューで「Ⅲ」のカッティングって答えてましたけど、なんでVan Halenであえての「Ⅲ」なんですか?」

 

すると返答はこうでした。

「俺にとって初めてのVan Halenがあのアルバムだから、そこが基準になってるんだよね。良いも悪いもないんだよ、Van Halenといえば俺の中では「Ⅲ」なの」

 

すごく大事なことを聞いた気がしたし、事実何年も前の会話の一つなのにいまでも鮮明に覚えています。この感覚こそ芸術に触れる人間が持ってなくてはいけない感覚なんですよね。

 

 

直感と第一印象を大切に


ファーストインプレッションとも言いますが第一印象というのは大事で、出会った作品にその時どんな印象を持つかによってその後の行動にも出てしまうというのが一プレイヤーとしての意見です。

いい印象を持てばそのままのめり込んでいくだろうし、悪い印象を持ってしまったらその後でどうにか好きになろうと試みてもなんとなく心に偏見を抱えてしまいます

レビュー絡みでもう一つ。

Yngwie Malmsteen「Unleash The Fury」というアルバムがあって、これがヘヴィメタルにハマった高校生の僕がリアルタイムで出会ったアルバムなんですが、それはもう何度もリピートしました。スウィープも覚えたしコード進行やリフの構築も勉強になりました。

 

でもレビューを見れば

「もう終わりだな」

「マンネリがすぎる」

と、こういう意見もあるわけです。

 

このレビューを書いた人には僕が味わったキラキラとした感覚はありえないし、逆に僕からすれば今更そんなことを言われても出来上がっているので全く揺るがないという、まさに「Ⅲ状態」でした。

「自分だけの評価を持つ」これがテーマですね。


Unleash The Fury

あなたが新しい作品に出会うときに


音楽や芸術に限らず世の中のあらゆるものにはそれを「好きな人」と「嫌いな人」が存在します。

人はよくわからないものに対し防衛本能で批判をしたりします。または斜に構えて「そんなの興味ないぜ」っていう態度を取ったりします。そしてそういう意見をするのが好きな人もいます。

もちろん僕にもつい斜に構えてしまう瞬間があります。

しかし一度そういう姿勢で物事を見るとそこから立て直すのって意外に難しかったりしますよね。むしろ先に肯定しといて「でも俺にはやっぱり合わないかな」と切り替えた方が楽だしスムーズです。

「嫌いな人の意見」というものは普段は見えにくくまた日常で干渉する必要すらないことがほとんどですが、自分の興味あることについて周りの目を気にしネットに接続した瞬間、意見が波のように押し寄せます。

その波に呑まれてしまうことで触れてもいない作品を否定してしまう恐怖があります。

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レビューを見ない努力


作品をネットで注文する際、レビューを見ずに手にすることが幸せと自分自身の感覚を得るための第一歩です。

「そんなこと言われても気になってしまうし…」

そういう人でも自分の目や耳で確かめるまでは極力レビューを見るべきではないと個人的に思います。批判は手に取ってからだってできるのです。

どうしても気になった時レビューや星の数を見た上でも対処する方法があります。

 

それは批判されているものにも興味を持つということです。

 

もったいないのは批判されていたら興味の対象を外してしまうことです。興味を持っていたから調べていたはずなのに一部やまたは総合的な評価に捉われて興味すら無くしてしまう、実に怖いことですね。

なので興味を持ったという事実をまずは大切にして欲しいと思います。言ってしまえば興味を持った責任を取る感じですね。

気が向いたときで結構です。コツコツと。レビューに頼って生きる自分を変えたいならやってみてください。

何せあなたはもう興味を持って記事をここまで読んでしまったのですから。

最後に


このブログと全然関係のないことですが、「デイリーポータルZ」というサイトで以前面白い企画を記事にしていましたのでレビューに悩む人は読んでみるといいと思います。

「斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか」https://dailyportalz.jp/kiji/sya_ni_kamaeru-kamaenai

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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