Circus Maximus「Isolate」: 2019年秋に来日公演決定か!?ノルウェー産プログレメタルの2ndアルバムを紹介。
by 関口竜太 · 2019-06-23
おはようございます、ギタリストの関口です。
ノルウェーのプログレッシブ・メタルバンドCircus Maximusが10月に来日公演を行うとのニュースが飛び込んできました!
Circus Maximusの来日は2012年のLOUDPARK以来実に7年ぶりとなり、もしかしたら単独での来日は初ですかね??
現在わかっている情報は日程と会場のみ!この内容でのツアーはほぼ間違いないみたいですが不確定情報のため続報が待たれます!
10/18(金) 大阪梅田amHall
10/20(日) 名古屋大須RAD Hall
10/21(月) 東京新宿Holiday
10/22(火/祝) 東京新宿Holiday
今回はこのアルバムについて書いていきます。
Isolate / Circus Maximus
Circus Maximus(サーカス・マキシマス)はノルウェーのプログレッシブ・メタルバンド。
メンバー
- Michael Eriksen – Vocal
- Mats Haugen – Guitar
- Truls Haugen – Drums, Screaming
- Glen Cato Møllen – Bass
- Lasse Finbråten – Keyboard
DTフォロワーから昇華したメタルバンド
2000年に結成したCircus Maximusは元々、Dream TheaterやSymphony Xを演奏するカヴァーバンドでしたが、活動の中で得たフィードバックから本格始動、2005年にアルバム「The 1st Chapter」にてデビューします。
謎の一輪車少年。ノルウェー産ProgMetal-Circus Maximusとフォロワーという言葉の話。
変拍子や長尺の曲といったプログレッシブなアプローチとキーボードをフィーチャーしたシンフォニックな側面を持つパワーメタルとして国内外問わず人気を博します。
楽曲紹介
全9曲。4,5分程度の比較的コンパクトな内容にまとめていますが後半では長尺曲もちゃんと用意されています。前作「The 1st Chapter」の勢いを全く失わず、またファンの声に応えたかのようなクオリティを本作でも見せつけてくれます。
- A Darkened Mind
- Abyss
- Wither
- Sane No More (Instrumental)
- Arrival of Love
- Zero
- Mouth of Madness
- From Chidhood’s Hour
- Ultimate Sacrifice
イントロから5小節一塊りの変則リフでオープニングを飾る#1「A Darkened Mind」やパワフルなドラムロールの導入が印象的な#2「Abyss」など刻みの気持ちいいパワーメタル曲が続きます。
シンプルな構成の中でも中盤にはしっかりプログレッシブな見せ所を作っており、豊かなコーラスが織りなすサビは北欧の香りもあって実にクール。
ボーカルのMichael Eriksenの声は多くのメディアにおいてQueensrÿcheとの比較もありますが、ブリッジなど落ち着かせるパートではJames Labrieのようなセクシーさも垣間見せ#3「Wither」はその両方を楽しめる良曲。
全体的に理路整然としたバンドアンサンブルが特徴のこのバンドですが#4「Sane No More」ではこれぞプログレメタル!と言わんばかりのテクニカルなインストナンバーを披露しています。序盤はいい子で来たけどここまでクレイジーなことができるんだぜというバンドの熱をたっぷり感じます。
一転、#5「Arrival of Love」ではキャッチーなメロディときらびやかなキーボードが80年代のメタルバブリーを彷彿とさせ、これはメタルファンなら思わずニヤリとしてしまう一曲です。最高すぎる…笑
#6のスローバラード「Zero」を経由すると#7は12分を超える本作随一の大作ナンバー「Mouth of Madness」。アコギとシンセリードの静かな導入にミカエルのボーカルが染み渡る一曲。中盤のヘヴィな展開はDream Theaterの「Six Degrees〜」を思わせます。後半に差し掛かるとMats Haugenによる哀愁溢れるギターソロもあったりしてCircus Maximusというプログレバンドを堪能できる一曲となっています。
ワーミーやワウを使ったギターワークなどアイディアに富んでいる#8「From Childhood’s Hour」を抜けるとラスト曲#9「Ultimate Sacrifice」。こちらも9分と長めの構成でバンドが締めた後は1分半以上ストリングスパートで余韻を持たせ足のつま先まで楽しめる一枚となっています。
通してみると、1stアルバムに比べ曲サイズを抑えることで縛りを効かせ、その分密度を上げたバンドの洗練さを感じさせます。
来日の詳しい詳細が発表されソースが明確になれば残り4ヶ月余り、また一日一日を頑張る活力になりそうです!
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タグ: プログレッシブ・メタルCircus Maximus北欧プログレ
関口竜太
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
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