Yes「90125」: バンド後期を象徴するロンリー・ハート!ニューウェーブサウンドでプログレ新規ファンにも!
おはようございます、ギタリストの関口です。
コーヒーのドリップ紙を買ってきたのに肝心のコーヒー豆を切らしていたのでドリップはお預けな朝です。
気を取り直して本日はこちらのアルバムをご紹介。
90125 / Yes
Yesは、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド。1970年代のプログレッシブ・ロックブームを牽引した五大プログレバンドの一つで1985年度グラミー賞受賞。2017年には「ロックの殿堂」入り。
メンバー
オリジナルメンバー
- John Anderson – Vocal
- Chris Squire – Bass(2015年に病死)
- Peter Banks – Guitar
- Bill Bruford – Drums
- Tony Kaye – Keyboard
全盛期「こわれもの」「危機」(1971-1972)
- John Anderson – Vocal
- Chris Squire – Bass
- Steve Howe – Guitar
- Bill Bruford – Drums
- Rick Wakeman – Keyboard
再結成、ロンリー・ハート期(1980-1988)
- John Anderson – Vocal(復帰)
- Chris Squire – Bass
- Trevor Rabin – Guitar
- Alan White – Drums
- Tony Kaye – Keyboard(復帰)
一般的にYesの「プログレッシブ・ロック期」というのは1970-1979年のことを指し、その間のメンバーチェンジは今回は割愛してます。
解散から再結成
1978年に「Tormato」をリリース、これを最後にメインボーカルであったジョンとキーボディスト、リックが脱退。この辺りからYesのメンバー間での人間関係は不調なものでした。
続く1980年。The Bugglesを吸収する形で、新たにTrevor Hornをボーカルに迎え作られた「Drama」を最後にYesは事実上の解散をします。ただしドラムのアランは「解散」自体は否定しています。またギタリストのスティーブはYesに見切りを付けAsia結成のため活動をシフトしていきます。
「スーパーグループ」とは。英Asiaに垣間見るヒットの法則。
さて、80年代に突入しいきなり訪れた空白の期間で、ベースのクリスとドラムのアランは新たなギタリストとしてTrevor Rabinに接触。そこで作ったデモをかつてのボーカル、ジョンに聴かせたことでアルバムの話が持ち上がり、「90125Yes」というバンドを結成、これがYesの再結成となります。
なお、一連のボーカル脱退からThe Buggles吸収、Asiaへのシフト、そしてトレヴァーの紹介などは当時のマネージャーであったBrian Laneの助言が強かったと言われています。
現在のYesを象徴する「ロンリー・ハート」
1983年にリリースされた再結成アルバム「90125」は、邦題に「ロンリー・ハート」とついた時点でお察しなくらい、ビルボードで1位を獲得した大ヒットシングル「Owner Of A Lonely Heart」の功績が大きいです。
かつてのプログレッシブ・ロックの印象を覆すようなポップな仕上がり。新加入したトレヴァーのギターリフや、冒頭と間奏で聴けるオーケストラヒットがニューウェーブの風を感じさせます。
この曲は日本でも大変人気のある曲となり、自動車、乾電池、珈琲とCMで多数使用。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第12話、第14話においてこの曲の有名なリフを引用した劇中BGMが流れます(なおEDテーマは「Roundabout」でした)。
懐かしいですね。
大ヒットしました。
(=^ェ^=)