「有名人と知り合い」でマウントは取れるのか

おはようございます、ギタリストの関口です。

5月も半ば過ぎ、あれほどお祭りムードだった改元と10連休も遠くなっていきますね。しかし今月は人と会う予定が多く僕にしてはアクティブな一ヶ月です。

先日も動画用のジングル撮りでとある友人に来てもらったりしたのですが、最近人と会うときには気をつけなきゃなと思っている部分があって今日はそれをお話しします。

「〇〇さんと知り合いなんです」


たまに「誰々(有名人)と知り合いなんだ」という所から話を切り出す人がいます。

会って話をしてみると、その界隈における実に多くの著名人の名前を知っていて、その人が行うセミナーやセッションに参加し、顔と名前を覚えてもらうというフットワークの軽い人種です。

それ自体はいいことで、営業においても、ことアーティストとして活動するには必要不可欠な長所なのですが、当の本人はその人脈を活かし何か仕事に繋げるわけでもなく、参加したセミナーに触発され近いアクション(音楽家ならセッションホストやライブの企画)をするわけでもない。ただ他の誰かに会ったとき、

「○○さんは知り合い」という人より優位に立つためのマウントの取り方をします。またはマウントを取るつもりがなくても会話の手段としています。

この「人脈を活かさない」というところが厄介。

会話に中身がない


そんな人は当然、話をしていても自分の話より人の話の方が多いです。

例えば僕が「普段、どんな活動をしているんですか?」と問われたとき、「ブログを書いたり動画を投稿してます」と答えるとします。または「人から頼まれ録音やライブや作曲をお手伝いしています」とも答えます。

しかしその手の人がもし「ライブが多い」と答えた場合、そのあとにこう続きます。

「〇〇さん主催のイベントによく顔を出すんですよ」。

続いて「〇〇さんとは△△さんのセッションで知り合って、そこには××さんがいて…」という、人が人を呼ぶ話へ発展していきます。人の業績やアクションについてとても詳しいのですが、肝心な自分のことが一切出てきません

それもそのはず。一方的に話しているのは「他人のこと」であって「自分のこと」ではないわけですから。質問である「どんな活動をしているのか」という問いに答えるなら「有名な人に会ってその話を誰かにする」ということになります。

そこで僕は思いました。

「有名人と知り合い」でマウントは取れるのか?

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取れればまだ救われるというものですが、残念ながらこれが全くマウントを取れないのです。

話を聞いている人は皆、口を揃えて「へーそうなんですか」「すごいですね」「僕もその人知ってます、有名なんですよね」と言います。でも内心思うのは

「それでお前は何者なのだ?」これに尽きます。

この真実はあっという間に見透かされるのですが、かく言う僕も、そういう立場に気を良くしていたことがありました。

今では苦い有名人マウントエピソード


20代初めの頃、手伝いでローディ現場というものを体験しました。

声優さんのライブ、TV局の野外イベント、レコーディング現場。どれも家で普通にギターを弾いているだけなら近づくこともできない素晴らしい経験でした。

そして適当な日、飲みの席で初対面の後輩に言います。

師匠は〇〇っていうギタリストなんだ、知ってる?」
「〇〇さんは△△って声優さんのサポートとかしててさ」
「そのライブ現場にローディで連れて行ってもらったこともある」

お気付きだと思いますが…恥ずかしい。そう、もう自分の話ではないんですよね。ライブのBlu-rayにちらっと映っていることも、打ち上げで声優さんとお話できたことも、ちょっと貴重な体験ができたというだけで何一つ自分の実力に伴った結果ではありません

よく結婚式の引き出物でカタログギフトをもらったとき、後ろの方には乗馬やエステやハングライダーなど体験型の特典があります。それと同じくちょっぴり人よりいい経験をさせてもらっただけ

もちろん、自分を信用して使っていただいたという面で誇れるものではあるし、そこから何かヒントを得て広げていくのは自分の役目です。ですが、わざわざ話を大きくして人に披露するようなことじゃないわけです。

「どうでもよくないですか?」なんて言えるはずがない後輩の立場から、当たり前に出てくる「えーめっちゃすごいじゃないですか!」の言葉を期待していた自分を思い出して今でも赤面の至りです。これほどまでに自分の器を露呈することはありませんね。

人のことはいい、自分はどうだ


「人と会う」という行為はとても重要で、その人が実力者であればあるほど価値は上がります。

しかし、有名な人と会って話をして覚えてもらえたからと言って、その人の実績を吸収できるわけではないんだということを僕は知っています。

著名な人に会えたりすると自分がワンステップ上に行けたような気がしてしまうのは当然だし、そうやって自信をつけ次に繋げていくのは結果周りからの評価を上げたりします。

しかし大切なのは会って自分はどう思ったか、どう行動したか、これからどうしたいかであり、自分という一個人の小ささを理解し常日頃から謙虚に振舞っていきたいものですね。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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