新作動画公開!アイドルと変拍子の関係は密接なのだろうか。
おはようございます、ギタリストの関口です。
昨日の夜新作動画を公開しました!すごく久しぶりの演奏動画です!
カヴァー動画に「新作」と付けるのも違和感ですが「カヴァーした」というところで大目にお願いします。
頬杖をついては眠れない / 乃木坂46
【Amazon.co.jp限定】今が思い出になるまで(TYPE-A)(Blu-ray Disc付)(デカジャケ(TYPE-A絵柄)付)
乃木坂46は日本の女性アイドルグループ。音楽プロデューサー秋元康氏によってAKB48の姉妹グループとして2011年に結成されました。代表曲は「裸足でSummer」「インフルエンサー」など。
4パターンあるニューアルバム
まず本作「今が思い出になるまで」は、「初回限定盤」「初回限定盤(TYPE-A)」「初回限定盤(TYPE-B)」「通常盤」と4つのパターンが存在していてそれによって収録楽曲の内容が若干異なるという点に注意したいです。
今回弾いてみた「頬杖をついては眠れない」はその中で「初回限定盤(TYPE-A)」に収録。配信版のComplete Editionでは4パターンの収録曲(27曲)全てが聴けるので迷った方はこちらをオススメします。
アイドルと変拍子の組み合わせ
日本の流行音楽はここ数年バスドラ4つ打ちのダンスミュージックが大半を占めていて、AKBグループやジャニーズは言わずもがな、fripsideのようなトランス系のアニソンやmiwaなど打ち込みも許容したシンガーソングライターでも効果的に使われいます。
近年のバンドでもゲスの極み乙女やRADWIMPS、[Alexandros]などより続くグッドモーニングアメリカ、KANA-BOON、KEYTALKなど4つ打ちの波は踊りたい現代人の要となっているに違いありません。
その一方で、Perfumeが「ポリリズム」を発表したのが2007年。その名の通り、
「ポリリズムポリリ/ズムポリリズムポ/リリズムポリリズ/ムポリリズムポリ/リズムリズムリズムリズム…」
と8のリズムに5音を当てはめ徐々にずれていくポリリズムの心地よさをメジャーシーンに提供したのは印象的な出来事でした。
現在では13拍子の楽曲をリリースし話題を呼んだMaison book girlや、プログレッシヴ・アイドルをコンセプトに活動するxoxo(Kiss & Hug) EXTREME(通称:キスエク)など、複雑なリズムパターンを持ち味とするグループも陽に対する陰のようにアンダーグラウンドながら人気を博しています。
変拍子と転調が入り乱れるアイドルソング
改めて今日ご紹介している「頬杖をついては眠れない」を見て行きましょう。
まずこの曲がプログレかと言われると非常に賛否の別れるところで、僕個人はプログレとして十分許容していますが、そもそもプログレをグループ単位で考える人も存在するので単純に「変拍子ソング」としてしまったり、プログレと認めたくなくてポスト・ロックやマスロックと言い換える人もいるでしょう。なのでこの議論はナンセンスであるということでまずお願いします。
あえて言うならJ-POProgです。
ど頭から3連スタッカートの強烈なオープニング、そして思わず気が抜けてしまいそうな7/8のメインリフが訪れます。Bドリアンの響きによりマイナーキーでありながら明るい印象を与えています。
Aメロは5と6が交互にくる変拍子。そこから一度4拍子に持ち込み、クロマチック+ペダルノート風な下降フレーズからのキメでハチロクのサビに。
サビでは大胆な転調が二度も見られ、イントロからAメロまでのモヤモヤをBメロ→サビに向かう過程で徐々に解放していく造りになっています。このカタルシスがなんとも心地よいです!
動画では左下に拍子も載せておきました。近々解説動画も上げたいと思っているので聴き込み必須です!ハマると頬杖よりも癖になります。