Spock’s Beard「Snow」: 平成プログレの代表!必聴のロックオペラ!

こんにちは、ギタリストの関口です。

「#平成プログレベスト」の中から、平成最後(かも)のアルバム紹介です。

Snow / Spock’s Beard


Snow

Spock’s Beardは、アメリカのプログレッシブ・ロックバンド。2002年リリースのこちらはNeal Morse在籍時のラストアルバムとなります。

アルバムの参加メンバー


  • Neal Morse – Lead vocals, Piano, Synths, Guitar
  • Alan Morse – Guitars, Vocals, Cello
  • 奥本亮 – Hammond Organ, Mellotron, Jupiter 8, Minimoog, Vocoder
  • Dave Meros – Bass, Vocals, French Horn
  • Nick D’Virgilio – Drums, Percussion, Vocals

他参加メンバー

  • Chris Carmichael – Violin, Viola, Cello
  • Jim Hoke – Saxophone, Clarinet, Autoharp
  • Neil Rosengarden – Flugelhorn, Trumpet
  • Molly Pasutti – Chorus on “Open the Gates Part 2”

Neal Morse一大コンセプトの傑作


今でこそニールによる「二枚組コンセプトアルバム」は定着していますが、その大元を辿ると行き着くのがこちらの「Snow」。The Whoの「Tommy」Pink Floydの「The Wall」Genesisの「The Lamb Lies Down on Broadway」などの流れを組む壮大なロックオペラです。要約したあらすじは以下の通り。

アルビノにより白い肌を持つ主人公、通称「Snow」の苦悩やそれを取り巻く人生の物語。目は銃弾で空いた穴のように黒くぽっかりとしていた。彼は彼自身に眠る「約束の地」を目指し一人旅をすることを誓う。目には涙が浮かんでいた。

物語は歌詞の中でナレーションとセリフにより進行していきます。旅をしていく中でニューヨークに寄っているところから舞台はアメリカだと推察できます。

音楽


全体を通してアコースティックが目立つオーガニックな作風です。ニールのルーツとも言える音楽性をSBによって具現化したと言っても良さそう。

厚みがありパワフルで優しい音色。感情の高ぶりはロックに、静かな思考や困難の都度はピアノとコーラスで穏やかに、情景によってアメリカンな骨太テイストも盛り込んだ洋画の劇伴チックな雰囲気があります。

演奏も文句の付けようがないベストパフォーマンスで10年間苦楽を共にしたメンバーと作られているからこその意味というのが非常に重みがある作品だと思います。

SBとアメリカのプログレ


Spock’s Beardの音楽というのはざっくり見てしまえばKansas、Journeyなどのアメリカンプログレハードのスタイルを取っているのですが、このアメリカンプログレハードは「売れること」を前提とした言わば「商業ロック」であり、どんなにプログレからの影響を受けていてもニーズの問題から、そのギリギリすら攻めないバンドがほとんどだったという事実。しかしその中でも70年代の全盛期プログレというのは誰が聴いても納得できる歴史的な意味のある音楽であり、そこを踏襲してこそプログレと名乗れる気概を感じ取れます。

そしてSpock’s Beardが支持され続けてきたのはそこを貫く筋が一本通っていること、ワールド基準で聴いても美しいと思えるメロディライン、強力なリズムセクションによる圧倒的説得力、プログレの発祥こそイギリスでもNo.1はやっぱりアメリカだと力強く演説してくる音楽が自国民ならずとも世界に認められた要因と言えるでしょう。

Neal Morseの脱退


このアルバムを最後にニールはクリスチャン・ミュージシャンとしてソロ活動へ専念すべくバンドを脱退します。ですが以降も「Testimony」や「Similitude Of A Dream」などで大作プログレコンセプトアルバムを発表していきます。

Testimony〜ニール・モーズがたどり着いた新たな人生観〜

昨年にはニールがゲストという形でこの「Snow」の完全ライブの模様が収録されたライブ映像もリリースされましたので生の感動を味わうならこちらも是非。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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