Into The Blue
Ⅰ. Overture
Ⅱ. The Dreamer And The Healer
Ⅲ. A New Beginning
Ⅳ. Written In Your Heart
Ⅴ. The Dreamer And The Healer (Reprise)
1曲目から25分を超える長尺の組曲。邦題はそのまま「蒼の中へ」。穏やかな音色のストリングスから壮大でスリリングなイントロは活動再開を実感させます。メインテーマとなるパート2から一通り巡ってパート5にてRepriseという手法が取られています。この「Reprise」という言葉は特に大作のプログレによく見受けられますが「再現」の意。要するに曲が長くてあちこち行ったけど元に戻ったよという意思表示です。パート3ではKing Crimsonそのままなダークでディミニッシュな雰囲気も聴けます。
Shine
アコースティックの音色が美しいバラード曲。7分半あるのですがこのバンドの中だとコンパクトに聴こえてしまう感覚の麻痺…挑戦的な転調で引き込むロイネのギターソロも一聴の価値あり。アウトロではInto The Blueのテーマも聴こえてくるニクい仕様も。光が射し込む教会で撮影されたMVも綺麗。
Beyond The Sun
バンドの収録曲は基本、ニールやメンバーが持ち寄った断片からスタジオで骨組みを建てていく作曲法を取っていますが、この曲はニールが独断で持ち込んだバラード。ソロを経てキリスト教精神が出るのかと思いきやそこは抑えた哲学的な歌詞です。
Kaleidoscope
Ⅰ. Overture
Ⅱ. Ride The Lightning
Ⅲ. Black Gold
Ⅳ. Walking The Road
Ⅴ. Desolation Days
Ⅵ. Lemon Looking Glass (Instrumental)
Ⅶ. Ride The Lightning (Reprise)
7パート31分54秒にも及ぶ超大作。マイクが「70年代からのクラシックなプログレに現代のエッセンスを加えた」と言うだけはある、新旧のいいとこ取りをこれでもかというくらいにしてしまった最強の一曲です。大まかな流れはこれまでの曲と同じですが常にポップでアグレッシブでヘヴィで切ない、4/4であったRide The Lightingのサビをパート5にて6/8にアレンジし直したバラードもエモい。パート6では息をする暇もない超インストパートに誰もが唸ります。ここが現在最新のTransatlantic終着点です。
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。
14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。
ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。
東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。
14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。
ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。