Arch / Matheos「Sympathetic」: 全員Fates Warning!! 今年は新USプログレメタルに期待!

おはようございます、ギタリストの関口です。

今日も張り切ってプログレ紹介していきます。春先の気だるさも吹き飛ばすプログレメタルです!

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Sympathetic Resonance / Arch / Matheos


Sympathetic Resonance

Arch / Matheosは、アメリカのプログレッシブ・メタルバンド。

メンバー


  • John Arch – Vocal
  • Jim Matheos – Guitar
  • Frank Aresti – Guitar
  • Joey Vera – Bass
  • Bobby Jarzombek – Drums

発端はFates Warningの創設者であるJohn Archと現FWでもあるJim Matheosの再会からでした。そこに現FWからベースのジョーイとドラムのボビーも加入、ツインギターの相方にもFW在籍経験のあるフランクが加入します。

音楽性


活動時期こそ異なれどメンバー全員がFates Warningだ(った)ということはそれだけで十分察することもできると思いますが、世間の思う正統派のプログレメタル。

プログレメタルといっても色々ある!USのRedemptionでメタルに浸ろう!でも話した通り、メタルベースなのか、それともプログレベースなのかその辺だけで大分趣向は変わって来ます。

Fates WarningもRedemptionもArmored SaintもArch / Matheosも、基本はヘヴィメタルをベースに変拍子や二面性のある曲などプログレッシブ要素を展開しています。

メタルとプログレ、攻守のバランスがとてもよい!


中でもこのArch / Matheosは一際プログレ色が強いなという印象です。アルバムは全6曲ながら55分という長尺サイズに仕上がっていて曲が少ない分、各トラックのサウンドも極めて濃厚。

Low-Cのヘヴィなアルペジオから入る開幕の#1「Neurotically Wired」。重厚でスローな雰囲気から一転、ザクザクと刻んでいくリフはメタリカ的。中腹ではシンフォニックも思わせるサビ〜ギターソロ、再び落として持ち上げる…など脳内CPUをガンガン刺激してくれます。

#3「Stained Glass Sky」では14分近いにも関わらず始まりから4分近いイントロでフルスロットル。そんなペースで一曲持つの!?と不安になってしまいますが、メロディアスな上物を支える現FWのリズム隊が安定感をサポートしています。

個人的には#5「Any Given Day (Strangers Like Me)」がスラッシュメタル的でかつプログレの継承まで見事に行えていて大変好みです。

度々引き合いに出して申し訳ないですが現FW、RedemptionのボーカルRay Alderに比べ、ジョンのボーカルはハイトーンに特徴があります。が、ただのハイトーン一辺倒なメタルボーカルと違い表現力がすさまじいです。長尺曲でも決して少なくないボーカルパートを歌い切るスタミナもさることながら落とすところはしっかり落とせる一級品のボーカルです!

2019年ニューアルバム


そして今年、2019年に彼らのニューアルバムがリリースされます。

タイトルは「Winter Ethereal」。全9曲入りのモダンプログレメタル最新作です。

アルバムは5月に発売。先行曲である「Straight and Narrow」のオフィシャルMVが公開されているほか、Apple Musicなどストリーミングサービスでも配信中です。

Apple MusicでArch / Matheosを聴く

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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