Alan Morse「Four O’clock and Hysteria」: “スポックスの兄”が送るソロインスト作!スタンダード好きな正統派ギタリストにおすすめ!

おはようございます、ギタリストの関口です。

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Sarah Longfieldがとてもよかったのでまた色んなギターインスト作品を聴き出しています。

ギターインストとの出会い


ギターに対して伴奏以外の情熱が持てなかった高校生の僕に初めてギターの可能性とか奥深さみたいなものを教えてくれたのは松本孝弘さんの「華」というアルバムでした。


それも聴くきっかけはGLAYのラジオを聴いていてTAKUROさんが「ENGAGED」という曲を松本さんに提供したというお話をされていたのでその一点だけで聴いたんですよね。結果ものすごい衝撃を受けて以降ギターソロとか速いパッセージを弾く練習なんかもするようになりました。

この話はまた今度…

というわけで今日はプログレの観点でギターインストをご紹介!

Four O’clock and Hysteria / Alan Morse

Four O’clock and Hysteria

Alan Morseはアメリカのプログレッシブ・ロックバンドSpock’s Beardのギタリスト。このブログでは頻繁に登場するNeal Morseのお兄さんになります。

正統派ロックインスト


Spock’s Beardと言えば弟のニール在籍時は20分を超える長尺壮大なコンセプトアルバムが有名。2002年ニール脱退以降もコンパクトでありながら芯のあるプログレロックを展開しています。

そんな兄アランが2007年に出した初のインストソロアルバムがこちら。

プログレッシブ・ギタリストのソロアルバムですから、さぞトンデモフリークな内容なのかと思いきや、実に正統派ロックインストアルバムでした。

スタンダードで明確に意図された楽曲


キャッチーなテーマや楽曲の骨組みなどさすがとしか言えない曲たち。しかしその音楽性はファンクであったりフュージョンであったりブルースであったり。

それらの曲たちはタイトルで明確に音像が意図されています。例えば#1「Cold Fusion」#4「R Blues」#5「First Funk」といったような感じです。

他には#2「Return to Whatever」のようにゴキゲンなギターロックがあったり80年代商業ロックを思わすポップなシャッフル曲#3「Drive In Shuffle」、ライトハンドが印象的な#7「The Rite of Left」などなど…

それらは時にSteve VaiだったりJoe Satrianiだったり。時にYngwie MalmsteenだったりAndy Timmonsだったりします。

非常にスタンダード性の高い楽曲たちが揃っているのでプログレ好きにはもちろん、プログレが全くわからないけどギターは好きという方でも気張りせず聴ける良質なインストアルバム。

プログレというある種使命感に近い鎧を脱ぎ捨てた、Alan Morseという人物が垣間見れる一枚です!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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