David GilmourがJimi Hendrixのライブミックスを担当したと発言。サイケデリック・ロックとプログレッシブ・ロックの繋がりを解く!

こんにちは、ギタリストの関口です!

先日興味をそそられるニュースが入ってきました!1970年にイングランドのワイト島で行われた「ワイト島フェスティバル」。そのとき出演したご存知Jimi HendrixのステージにおいてミックスエンジニアをPink FloydのDavid Gilmourが担当していたことが本人の口から明らかになりました!

ソース:Prog Magagine、amass

ワイト島フェスティバル


ワイト島フェスティバルは1968年〜1970年にかけてイングランドのワイト島で行われていた音楽フェスで、第3回Isle of Wight Festival 1970での観客動員数は60万人。 The Foo、The Doors、Jimi Hendrix、Miles Davis、The Moody Blues、Emerson, Lake & Palmerなど出演者は書ききれないほどのそうそうたる面々です。

そんなライブのトレーラー映像がこちら。

これが見られたのかと想像するだけで発狂しそうですがジミヘンの音楽は今更語ることが恐れ多いほどギターとロックシーンに多大な影響を与えました。

そしてサイケデリック・ロックというジャンルの代表格にもなりました。

サイケデリック・ロック


サイケデリック・ロックとは、60年代半ばにヒッピーやフラワームーブメントに乗じた、麻薬によるトリップを連想させるような歌詞や、幻聴を思わせるような刺激的、幻想的な音楽。幻覚を思わせる原色中心のファッションは今でも「サイケデリック」と形容されたりしますね。
麻薬の規制も今よりうんと緩かったのは想像に難くないですが、そんな環境だから生まれた音楽というのも人間の生物学的観点から非常に興味深いです。もっとも今は多くの国でドラッグが禁止されていますし当人が麻薬による犯罪を犯していた場合CDや配信が停止される事態になるというのも非常にタイムリー笑


Axis: Bold As Love-Remastered

サイケデリック・ロックとプログレのつながり


サイケデリック・ロックの登場でそれまでモノラル的な録音が主流だったのが、より、多方面から色んな音が聴こえる…初めは幻聴などを表現しようとした手法だったのかもしれませんが、結果的にステレオ録音が以降の音楽で主流となりました。先のジミヘンを聴いていてもドラムだけパンを振り切っていたりするなど今聴いても勉強になるのだからすごい。

プログレとの繋がりもあって、このサイケデリック・ロックによって生まれたマルチチャンネルのテープ技術やその際に得られるノイズ、フィードバック等、またエフェクターの開発や編曲の新常識は新しいもの好きのプログレの試金石となり、70年代ロックへの発展へ導いていきます。

初期のフロイドもサイケデリックな歌詞や世界観を持っていたこともありプログレッシブ・ロックの始祖としてサイケデリック・ロックはこれからも存在していきそうです。

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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