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Dream Theater「Metropolis Pt.2」: 音楽的前世から後世へ繋いでいくUSプログレメタル世紀末の名盤。

おはようございます、ギタリストの関口です。

Dream Theaterの1stアルバム「When Dream And Day Unite」から今日でリリース30年!本人たちの当時のセールス不振を考えるとここまで大きなバンドへ成長するとは思っていなかったと思いますが、その逆境を徹底的なリハーサルと卓越したセンスで乗り越えましたね。

乗り越えたもそうですが続けるということが何より大事だと思わせてくれます。

今だから改めて振り返る30年前の名演。Dream Theaterの1stアルバム!

Metropolis Pt.2: Scenes From A Memory / Dream Theater


メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー

「Metropolis Pt.2: Scenes From A Memory」は、アメリカのプログレッシヴ・メタルバンドDream Theaterの5thアルバム。Dream Theaterと言えばこちらもアニバーサリー。リリースから今年で20周年を迎えます!

プログレメタルインストバンドLTE、そして新加入のJodan Rudess


このアルバムの少し前にDream TheaterのJohn Petrucci(Gt)、Mike Portnoy(Dr)、King CrimsonのTony Levin(Ba)、そしてJodan Rudess(Key)の四人による前衛的セッション型のプログレメタルインストバンドLiquid Tension Experimentが発足。


Liquid Tension Experiment

アルバムを二枚と後にJohnが家庭の事情で参加できなかったため「Liquid Torio Experiment」名義でのリリース一枚を行います。このメンバーでのライブも10年前に行われていたり、Mike在籍時にはDream Theaterでも代表曲が演奏されていました。

そこで当時DTを脱退したキーボディストDerek Sherinianの後任として共演したJodan Rudessが加入します。そして向こう10年に渡る固定メンバーは長らく黄金期と呼ばれました。なおJodanがDTに加入した段階でLTEも一度解散されています。

名曲「Metropolis Pt.1」の続編


ファンの間では当たり前のことで、改めて説明するのもおこがましいのですがこのアルバムは2ndアルバム「Images & Words」収録「Metropolis Pt.1: The Miracle And The Sleeper」から話を膨らませた続編および完結編になります。

「Pt.1」では夢で言い争う奇妙な男二人組が現れるのですが、本作ではその夢の謎を解明するため主人公ニコラスが催眠治療氏の元へ訪れます。そこで彼の前世へと遡り真実を知るのです。

そこではヴィクトリアというニコラスの前世となる女性を中心に醜く奪い合い憎み合う兄弟との欲望と愛憎に満ちた人間関係を描いたストーリーが展開されます。ラストは衝撃の事実!!

Dream Theaterというバンドとしてのコンセプト


先に述べたJodan加入から、Dream Theaterはプログレメタルとしての新たな認識とコンセプトを得ました。「Overture1928」「The Dance Of Eternity」のように緻密に構成された楽曲とそれを演奏する正確無比なテクニック。よそ見をする暇が一切ない音楽的芸術造形。「I&W」よりもこの「Pt.2」がより現在のDream Theaterのデフォルメに近いと言えます。

その軸の決め手となった立役者こそJodan Rudessで、彼が加入して以降はよりシンフォニックで技巧派で大作志向へシフトします。当時MikeもNeal Morseの影響からかバンドにセッション要素を取り入れたいと考えていたおかげで10分を超える長尺曲が量産されました。

その一方で「Through Her Eyes」「Spirit Carries On」などJames Labrieを生かした名バラードも存在し、ここに静と動を取り込んだ新しいプログレッシヴ・メタルの形が生まれたのです。

リリース20周年を迎えて


リリースから20周年の今年、ニューアルバム「Distance Over Time」のリリースはまだまだ記憶に新しいこの頃、この「Metropolis Pt.2」の再現ライブツアーが敢行されることが決定されています。

時が経ちメンバーも代わり、20年前とはまた違うバンドの形がそこにはありますが世代が代わってもそこにあり続ける楽曲の数々とそれを再現できるバンドが存在する限り、このアルバムも前世ならぬ後世へと伝えられていくことを祈っています!

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関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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