Dream Theater「Distance Over Time」: ついにリリースの最新アルバム!現体制によるド直球プログレメタル!

こんにちは、ギタリストの関口です。

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2月22日、ついにDream Theater、3年ぶりとなる14枚目のアルバム「Distance Over Time」がリリースとなりました!本日はこちらをご紹介していきます!

Distance Over Time / Dream Theater


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Dream Theaterはアメリカのプログレッシヴ・メタルバンド。89年デビュー。92年発表のアルバム「Images & Words」がプログレッシヴ・メタルというジャンルの金字塔的作品となります。2011年にオリジナルメンバーであったMike Portnoy(Dr)が脱退、新たにMike Manginiが加入し現在のメンバー構成になります。

アルバム概要


本作からレコードレーベルがInside Out Musicへと移籍しました。

アルバム製作に使用された「Yonderbarn Studio」は、坂本龍一さんが前所有者ということで知られるスタジオです。ニューヨークでありながら山が近くにある自然豊かな土地で、BBQなどもできるらしく合宿に近い形で音楽製作に集中できる場所だそうです。

アルバムはリミテッドエディション版ならボーナストラックを含む全10曲で、曲時間は最長でも9分ほど。

ギタリストJohn Petrucci「オーガニックなアルバムを目指した」と公言する通り、全体を通して聴くとオーバーダブ録音が少なく、最低限のトラックでアルバムが作られた、バンドの空気感が伝わる作品に仕上がっています。特にMike Manginiのドラムは非常に立体的でリハーサルのセッティングを動かさずマイクを立てただけという情景が浮かぶほど生々しいものです。

アルバム参加メンバー


  • James LaBrie – Vocal
  • John Petrucci – Guitar
  • John Myung – Bass
  • Jordan Rudess – Keyboard
  • Mike Mangini – Drums

楽曲紹介


#1 Untethered Angel

昨年先行配信がされた一曲目の新曲。往年のリスナーが最もイメージしやすいDream Theater像になっていて、2音下げチューニングによるヘヴィでアグレッシブなリフ、メロディアスなボーカルパート、テクニカルなユニゾンとギター/キーボードの掛け合いなど全乗せセット。

#2 Paralyzed

先行配信順では三曲目にあたるミディアムナンバー。バリトンギターを使ったとされるヘヴィでダークなリフにキーボードのキラキラとした音色が雰囲気を引き立てます。

#3 Fall into the Light

二曲目に先行配信された新曲の一つ。自他共に認めるスラッシュメタルライクな楽曲で、特にMetallicaのMaster Of Puppetsを彷彿とさせる特徴的なリフや中盤のメロウパート。リードギターのハーモニーを優先させたからかアルバムの中でも随一に多重録音が際立つ一曲です。

#4 Barstool Warrior

明るい響きを感じさせるアメリカンプログレらしいミディアムナンバー。かつて形容されていたRushらしさへの回帰が伺えます。アルバム「A Dramatic Turn Of Events」の香りも感じさせる一曲。

#5 Room 137

マイクがバンドで初めて作詞を担当した「137」にまつわる奇妙な話をテーマにした7弦使用のヘヴィ曲。Dream Theaterが3のリズムをやる際は大抵6/8のリズムを使っていきますがこちらは珍しくがっつりシャッフルナンバー。Panteraっぽさもある演奏、The Beatlesのような浮遊感あるコーラスワークから、モダンの中にもどこかクラシカルな雰囲気が感じられます。

#6 S2n

タイトルはサビの冒頭「Signal To Noise」を言葉遊びにしたもの。John Myungのベースが非常に特徴的で、ブロック感の強い導入から伸びやかなサビへと続く緩急溢れる一曲。後半メインリフでのブレイクはライブでの一体感も想定されていてGood!

#7 At Wit’s End

PTSDに悩む女性を歌ったJames Labrie(Vo)作詞、今アルバム最長9:21の大作。テクニカルなユニゾンから入るのは「”The” Dream Theater」と言えます。激しい刻みのギターと美しいピアノが印象的な前半パートから一気にトーンを落としていく後半パートの流れは1stアルバムにも存在したような…曲は一度フェードアウトした後、スタジオでのバンドアンサンブルを録音した生テイクでもう一度復活させています。

#8 Out of Reach

本作切っての名バラード。それでもバリトンギターが使用されているらしいです笑 ギターに自然なフィードバックがかかるのがなんとも気持ちよくて、この絶妙なニュアンスが胸を締め付けます。4分程度の曲ですが、サビはラストに大きく一度持ってきているだけ。

#9 Pale Blue Dot

ジョンの発言にもあるように宇宙的な雰囲気を感じさせる導入が印象深い、本編ラストナンバー。終始わくわくする展開が持ち味と言えそうで、2000年代のDream Theaterであったセッション的要素がない分、間延びせず重要な部分だけがコンパクトに凝縮されています

#10 Viper King (Bonus Track)

全体的にヘヴィネスで統一したアルバムなだけにボーナストラック扱いとなってしまったご機嫌な一曲。Van HalenやExtremeといった80年代ハードロックのノリが出ているパーティソングで、ギターソロもヌーノ・ベッテンコート風かも。冒頭の叫びはマイクでしょうか?

まとめ


というわけで本編9曲+1曲の最新アルバム。個人的には非常に待ち望んだ方向性の一枚となりました。僕個人としてはBarstool Warriorが一押しです。

長らく続いた現体制におけるDream Theaterへ払拭しにくかったこの部分。最新作、ここで僕は一つの答えを見たような気がします。

Mike Portnoyが脱退し、混乱するファンの元に一度バンドは「A Dramatic Turn of Events」というわかりやすいDream Theaterを提示しました。その後、セルフタイトルである「Dream Theater」、そして前作「The Astonishing」など現体制での新たな試みをふんだんに取り込んでいき、ポートノイ在籍時にあった複雑で大作寄りな楽曲はよりコンパクトで伝えるべき箇所をフィーチャーしていくスタイルへ変更していきました。

ファンは変わらないバンド像を求める反面、バンドは変わっていきます。活動は続いているけども一部のファンがついていきにくい逆境にある中で、「Distance Over Time」はそんな彼らですら納得させ「これが今のDream Theaterだよ」と自信を持って聴かせられる傑作になったことは間違いないでしょう。

というか、ポートノイ在籍時もアルバムごとの振り幅は結構極端でしたけどね笑 これから飽きるほど聴き込んでいける喜びもありますし、この2019年は名盤「Metropolis Pt.2」の20周年ツアーも敢行されるので是非年明けでもいいからまた日本に来て欲しいです!

 

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

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