James LaBrie「Elements of Persuasion」: Dream Theaterが移籍したプログレ専門レーベルInside Out Musicとは。

おはようございます、ギタリストの関口です。

Dream Theaterのニューアルバムがついに明日リリース!

思えば3年、長かったですね…まあこのバンドはいつも3年くらいの周期で出してますけども。

今作からDream Theaterは9thアルバム「Systematic Chaos」より続いたRoadrunner RecordsよりSONY Music傘下のInside Out Musicへ移籍します。

プログレミュージックの最高峰レーベルInside Out Music


Inside Out Musicと言えばプログレバンド御用達の最高レーベルです。1996年にドイツで設立され、Symphony XやShadow Gallaryのようなニュープログレ音楽をヨーロッパ市場向けにリリースしたことが始まりです。その後GenesisSteve Hackketなど著名なミュージシャンとの契約も叶いプログレ専門レーベルとしての地位を獲得しました。

主な契約アーティストは以下の通り。

  • Caligula’s Horse
  • Enchant
  • The Flower Kings
  • Haken
  • James Labrie
  • Kansas
  • Karmakanic
  • Pain of Salvation
  • Neal Morse
  • Sons of Apollo
  • Spock’s Beard
  • Steve Hackket
  • The Sea Within
  • Transatlantic

などなど…

過去に契約していたアーティストにはスウェーデンのA.C.TやUSのFates Warning、Derek Sherinian、Symphony Xなどこれまた有名どころ多々。

そんなInside Outにこの度Dream Theaterも契約。これはInside Outの歴史上最も偉大な功績だとされています。

今日はDream TheaterとこのInside Out Music絡みでこちらをご紹介。

スポンサーリンク

Elements of Persuasion / James Labrie


Elements of Persuasion

Dream TheaterのボーカルJames Labrieのソロアルバム。レコードレーベルはInside Out Music。

ラブリエはこのソロアルバムの前にMullMuzzler(マルマズラー)というソロプロジェクトでも二枚アルバムをリリースしていますがこちらはそのMullMuzzlerの2ndアルバム参加ミュージシャンたちで作られた移籍後、そしてJames Labrie名義での1stソロアルバムです。

ドラムには現在のDream TheaterのドラマーMike Manginiが参加しています。そういった視点から見ても縁の深い作品です。

MullMuzzler時代は比較的モダン志向でありながらメタルというには控えめのプログレッシヴ・ロックを基盤にしていましたが、本作はがっつりヘヴィメタル。キーボディストMatt Guilloryと二年の歳月を経て曲を書き上げました。

なんならプログレ的変拍子要素も薄く曲も5分半前後、単純にメタルボーカリスト・James Labrieという個人を楽しめる作品となります。リリースされた2005年はDream TheaterにとってはSix Degrees Of Inner Turbulence〜Octavariumの長尺志向に当たる時期だったため対比としてシンプルな構成にしたということは考えられます。

しかしながら、#1「Crucify」。2音下げ(Low C)にチューニングされたアコギからなる冒頭のアルペジオは「Change Of Seasons」を彷彿とさせますし、ヘヴィでアグレッシブな刻みのアンサンブルは「The Glass Prison」のように激しくリスナーを引き込みます。ラブリエ的にはMeshuggah、Linkin Parkからの影響があるようで、シンセサイザーやデジタルサンプリングなど上物も曲中に取り込み重たいだけの音楽ではない色味を演出しています。

中には「Lost」「Smashed」「Slightly Out Of Reach」のようなバラードも用意されていてラブリエらしい吐息交じりのセクシーなボーカルも聴きどころの一つ。

個人的にはハイミッド寄りのギターサウンドがもう少しオケに馴染んでくれていたら文句なしな感じなのですが、ソロでの半止めワウっぽいサウンドは効果的でありながらそれがバッキングでも聴こえてしまうのはいささかもったいなかった気がします。それでもメタル・ラブリエを堪能したいならもってこいのソロ作品、明日リリースの「Distance Over Time」の前に一聴しても悔いはありません。

関口竜太

東京都出身。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロギタリスト山口和也氏に師事。ロックやメタルに加え、ブルース、ファンク、ジャズなど幅広い演奏や音楽理論を学ぶ。 プログレッシブロック/メタルの大ファン。自身が企画するプログレッシブ・ロックプロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。

あわせて読みたい

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。