プログレの親戚シンフォニック・ロックとは。ハンガリーの匠After Cryingと学ぶ。
こんにちは、ギタリストの関口です。
だいぶ前にシンフォニック・ロックの話をしまして「いずれ詳しく」と言ったきりかなり経ってしまっていることに気付き今日ご紹介するアルバムも含め書きたいと思います。
スウェーデンのKaipa。ツインボーカルプログレという“いたずらごころ”が心地いい!
シンフォニック・ロックとは
その名の通りSymphonic、クラシック音楽の交響曲(シンフォニー)の要素を楽曲に取り入れたロックです。
シンセサイザーやメロトロン、オーケストレーションを曲のアレンジに採用することで壮大かつ通常編成のロックとは一線を画したような密度の世界観を生み出すことが可能です。
第一人者ははっきりとわかっていませんが1966年にThe Whoが「Tommy」で提唱したロックオペラやメロトロンをいち早くバンドサウンドに取り入れたイングランドのMoody Blues(最盛期は1967年)などあります。
今あげたように通常のロックより発展させた形であることからプログレッシヴ・ロックとは親戚のようなニアリーイコールの関係です。重複するバンドは多くとも、シンフォニーをロックに取り込むという一点で必ずしもプログレとは言い切れないので明確に区分されます。
近年ではJ-ROCKでも壮大な楽曲が多くオーケストラとコラボするアーティストもいるくらいですので旋律や音の美しさから一般的に浸透しやすくプログレの近縁の中でも十分な市民権を得たと言えそうです。