Dream Theater「6:00」を紹介。悲劇のクリスマスソングだった!?
おはようございます、ギタリストの関口です。
メリークリスマスですね!昨日は例によってチキンとケーキをいただきました。クリスマスがキリスト教の行事なのになんであまり関係のない日本でここまで定着してしまったのか、軽く調べてみたら
- 江戸時代は幕府によってキリスト教が禁止されていた。隠れキリシタンを見抜く踏み絵とかありましたもんね。
- 1552年に山口県のカトリック協会で降誕祭のミサを行なったのが日本で初めてのクリスマスとされる。
- 1900年に明治屋が銀座に進出したことでクリスマスが浸透、クリスマス商戦が始まる。
などなど意外にも歴史は長いようです。個人的に思うのは、七面鳥とケーキとシャンパンなんて一般家庭の夕食には普段並ばないもので年末の慌しさに乗っかったお祝いムードと、日本人ならではの前に倣え右に倣えの精神が全国的に広まった結果だと考えています。
でもいいじゃないですかクリスマス。子どものころから楽しみだったし今でも昔みたいな情熱はないけど人にプレゼントしたり自分がされたりそういう機会を行事で設けてくれる気がするので楽です笑

毎年予約してる、三河島にある苺屋さんのケーキ。上品な生クリームが絶品です!
6:00 / Dream Theater
クリスマスに関するプログレって何かあっただろうかと考えたら結構身近にありました。Awakeは、アメリカのプログレッシヴ・メタルバンドDream Theaterの3rdアルバム。1994年リリース。2019年でリリースから25周年を迎えます。
2ndアルバムからの変遷
それ1枚でワールドツアーを2回行うまでに至ったモンスターアルバム「Images And Words」から2年でリリースされた本作は、現在のDream Theaterへ繋がるヘヴィの要素を容赦無く取り込んだ作品で大ヒットした前作の重圧を物ともしないアグレッシブな演奏が最高です。
当時としてはまだ珍しかった7弦ギターを積極的に取り入れ前作までより、より複雑な楽曲構成、リズムセクション、ボーカルラインもこのアルバムの特徴。2ndアルバムよりこちらの方が好きというファンも多く、万人受けは微妙なラインですがコアなファン層に人気の高いアルバムです。
クリスマスの朝に起こる事件の話
アルバムの1曲目に収録されている「6:00」は「Six o’clock on a Christmas morning」と冒頭でコーラスが入るようにクリスマスの朝に起こる男女の話です。
早い話が男女間のもつれによって引き起こされた悲劇なのですがこれを作詞したのが当時のキーボディストKevin Mooreというのも珍しい。ハッピーな歌ではなく神様に祈りを捧げながらどちらかは確実に死んでると思われますが、何分哲学的な歌詞に解釈の難しい部分が多く「苦しんだ男女に訪れた悲劇のクリスマス」という一言でまとめられると思います。間違ってたらごめんなさい。
しかし楽曲もカオスなオープニングながら言葉遣いが綺麗。メタルで悲劇とくればもっと過激なワードが並んでもいいような気がしますがどことなく哀愁の漂う雰囲気は初期Dream Theaterならでは。
冒頭のドラミングが非常に有名でプログレの好き嫌いに関係なくドラマーならば必聴と言えるレベルです!
James LaBrieのスキーテクが見事!