今だから改めて振り返る30年前の名演。Dream Theaterの1stアルバム!

おはようございます、ギタリストの関口です。

12月ですが朝、超寒いですね!今年は11月まで比較的暖かい日が続いたのでこの気温差が堪えます。今年は早いうちにインフルエンザの予防接種も済ませたし健康に乗りきりたいです…!

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プログレと大作曲


さて、先日Dream Theaterのニューアルバムについてお話をしましたがそこでこういう話をしました。

最新アルバムは前作「The Astonishing」を除けば89年の1stアルバム以来30年ぶりに「収録曲が10分を超えない」、と。

一般的なポップミュージックで10分と言えばそのアーティストの生涯に1曲あるかないかという長さですがことプログレにおいては日常茶飯事。むしろ再生時間という見た目の数字でジャンルを判断できる貴重な要素です。普通なら十分長いとされる7分でもプログレ界では当たり前のことですし、下手に4分前後の曲が続いてると組曲なんじゃないかとも思えて来ます。つまり10分という数字はプログレにおいて一つのスタンダードと言えます。

今でこそそんな大作曲で溢れるDream Theaterですが30年前のアルバムはどうだったのかそれを紐解いてみましょう。



When Dream And Day Unite / Dream Theater

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When Dream And Day Unite(紙ジャケット仕様)

When Dream And Day Uniteは、アメリカのプログレッシブ・メタルバンドDream Theaterの記念すべき1stアルバム。前身であるThe Majestyのデビューが決まりますが直前になって同名のジャズバンドが存在したため急遽改名したのが「Dream Theater」の始まりでした。

Charlie Dominiciというボーカル


こちらのアルバムで他と大きく異なる点は何より、ボーカルが現在のJames LaBrieではなく唯一Charlie Dominiciだということです。Charlieのボーカルは80年代ヘヴィメタルらしい細めの高音といった感じでそれ単体で聴けば典型的なメタルバンドが90年代を直前に今更デビューしたという印象を受けたことでしょう。

今とは違うモヤっとするサウンドプロダクション


Dream Theaterのメンバーも口を揃えて言っていますが、今作はサウンドプロダクションの面でうまくいっていませんでした。音源を聴けばはっきりとわかりますが、全体的に迫力に欠ける音圧、ベコベコと悪い意味で目立つベース、全体的にリヴァーヴの強い空気感。そこに当時のボーカルCharlieの歌唱力の幅の狭さや怠慢も重なり当時から不満は多かったと思われます。

音は悪くともハイクオリティのドリムシサウンド!


しかし彼らの本領はそんなところで収まるものではなく、その圧倒的な演奏力の高さと楽曲の構成にリスナーは度肝を抜かれました。彼ら以前にもプログレッシブ・ロックとヘヴィメタルの融合はアメリカのQueensrÿcheやカナダのRushなどいましたが、より激しくそれでいて洗練された楽曲と先人に倣うネオプログレの空気に「Rush meets Metallica」と評されたことはあまりにも有名です。

全8曲で52分という割とコンパクトな仕上がりでしたがそこに濃縮させる最新のプログレサウンドは、今聴いてもその辺のプログレバンドより遥かな格差を魅せつけています。

楽曲たち


楽曲はやはり少なからず80年代を意識していたからか、今よりもネオクラシカルの要素が強く「A Fortune In Lies」「Afterlife」といった曲からそれが感じられると思います。「Status Seeker」「Only A Matter Of Time」などプログレの陽と言うべき明るい楽曲も特徴の一つ。

そして何より「Ytse Jam」「The Killing Hand」「Light Fuse And Get Away」と言ったプログレメタルの数々。中でもインスト曲「Ytse Jam」はDream Theater30年の歴史でも屈指の名演でRushの「YYZ」King Crimson「21st Century Schizoid Man」を彷彿とさせながらもメタルらしくキーボードソロなんか入っていたりして聴きごたえたっぷりです。なおこれも今更説明してドヤ顔できる情報ではないですが曲のタイトルはバンドの前身から「Majesty」を逆さにしたもの。

その後のDream Theater


その後いくつかのライブの後、Charlie Dominiciは解雇。新たにJames LaBrieが加入し2ndアルバム「Images And Words」でワールドツアー2回という快挙を成し遂げプログレメタルの金字塔を打ち立てます。デビューからI&Wリリースまでに実に3年を有しておりその間バンドはストイックなリハーサルを重ねこれまで以上に超絶な演奏力とキメの細かい楽曲を生みました。

今作に関してはDream TheaterのOfficial Bootlegにおいて「When Dream And Day Unite Demos 1987-1989」「When Dream And Day Reunite」が販売。前者はデモ音源集、後者はリリース15年を記念したアルバム全曲演奏のライブ音源です。もちろんボーカルはJamesですがゲストとしてCharlieと、当時のキーボディストDerek Sherinianも参加しています。



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関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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