12月8日の悲劇。偉大なミュージシャンたちへのレクイエム。
おはようございます、ギタリストの関口です。
Greg Lakeの命日
去る12月7日は、Emerson, Lake & Palmerのベーシストでありボーカリスト、Greg Lakeの命日でした。King Crimsonの偉大な1stアルバムにおいてもベースボーカルとして功績を残したためプログレ界では特にレジェンドです。
彼が亡くなったのは2016年。同年3月にはキーボディストのKeith Emersonも亡くなってしまっていたのでとても残念でした。以前有料チャンネルで放送した「Tarkus」の特集で一人インタビューに応じるCarl Palmerがなんとも寂しそうでしたね。
Dimebag Darellの命日
そして今日12月8日は忘れもしない、アメリカのバンドPantera、Damage PlanのギタリストDimebag Darellの命日です。
2004年当時僕は高校生、ちょうど友人の影響で音楽の趣味がヘヴィメタルに傾倒していった時期でした。Panteraという名前とアルバムのジャケットは何度も見聞きしていたので「ライブ中客がステージ上で乱射した銃に撃たれて死んだ」という事実は非常に衝撃的でした。
奇しくも12月8日という日はJohn Lennonの命日でもありその日は24回忌。そのJohnもまたファンにより銃殺されたということもありヘヴィメタル界のみならず音楽業界、果ては世界全体にこの悲劇のニュースはもたらされました。ヤングギター誌に掲載された盟友Zakk Wyldeのインタビューは何度も読みましたが悲痛な気持ちでいっぱいになります。
今日は彼を追悼しこちらのアルバムをご紹介。
Vulgar Display Of Power / Pantera
Vulgar Display Of Power [Explicit]
Panteraはアメリカのヘヴィメタルバンド。2004年12月8日に凶弾に倒れたギタリストDimebag Darellが所属していたことで有名であり彼が代表するバンドの一つ、また世界的に非常に人気のあったバンドです。
彼らの代名詞でもあるこちらのアルバムはメジャーデビュー2作目。「俗悪」という邦題はあまりにも有名。それ以降日本盤の邦題は全て漢字二文字で統一されます。
ダイムの発案である変則チューニング(全弦半音下げから40セントだけピッチを上げた、およそ1/4音ダウンチューニング)により独特なピッチ感の凶悪なサウンドを獲得しました。
スラッシュメタルから影響を受けたヘヴィで攻撃的なリフや、低速で重さを出しながら途中でテンポアップする楽曲構成、ここからグルーヴ・メタルを確立しました。
ヘヴィメタル界においても多大な影響を与えた作品でDream Theaterの「A Nightmare To Remember」ではPantera好きのJohn Petrucciによって「Walk」に似たリフを聴くことができます。また「This Love」もそれ自体がMetallicaからの影響を感じさせるためDream Theaterなどのバンドを通じ現代のプログレッシブ・メタルにも大いに関係があります。
偉大なDime、Greg、そしてJohnが安らかでありますように。