Symphony X「The Odyssey」: 壮大な世界観で紡ぐシンフォニックメタルとプログレの興味深さ

おはようございます、ギタリストの関口です。

先日バイクの運転中に落としたとされるiPhone、見た感じの外傷はほぼありませんでしたがカメラが完全に死にました…ミュージシャンも米屋も、写真をいっぱい撮るのでやはりAppleへ持ち込まなくてはいけませんね。

今日で11月も終わりですが今月は作曲やプロデュース業に勤しんだ月でした。ブログもせっせと書いていたし演奏動画を撮ろうと思いつつ先延ばしにしていたら服装が変わるくらい肌寒くなりました。

12月はライブやらセッションやらあって人と会う機会も多いのでそろそろ鍛錬を開始しますね。

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The Odyssey / Symphony X

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Symphony Xは、アメリカのプログレッシブ・メタルバンド。

Michel Romeoというギタリストはメタル界でも非常に有名で80年代、Yngwie J.Malmsteenを筆頭に流行したネオクラシカル系のギタリストです。そのMichelが中心となっているバンドがSymphony X。

元々はネオクラシカルに変拍子などプログレ要素で味付けをした程度とされていたSymphony Xでしたが、かの有名な3rdアルバムThe Divine Wings Of Tragedy以降、本来のメタルスタイルは残しながら本格的なプログレメタルへと発展していきました。

2002年発表の6thアルバムに当たる本作は、全体的にダークな印象を受けますがジャケットのヴァイキングさながらのファンタジーな楽曲構成が聴きどころ。そこにはネオクラシカルの悪く言えば“どれも同じに聴こえる”様式美は薄れ完全に「Symphony X」だけが存在しています。

プログレの興味深さ


プログレッシブ・ロックの面白いところはそこで、「誰々っぽい」とか「いついつの英プログレを思わせる」など過去の作品からある程度カテゴライズはできるのですが最終的にはそのバンドの個性はこれなんだと思わせてくれます。いいバンドほどそれが顕著です。だから同じプログレメタルと言えどDream TheaterもFates WarningもOpethもこのSymphony Xも全て別物として扱える。いずれプログレメタルの早見表でも作ってみたいと思いますが膨大なバンド数と掘り下げれば掘り下げるほど出てくる根っこみたいな音楽、ロックとの境界線も曖昧なバンドが多いのでどこまで作れるか検討もつきません。

タイトル曲の「The Odyssey」は24分超えの超大作。壮大なシンフォニックメタルでRPGなど西洋の世界へ迷い込んだような楽曲です。Russell Allenの野太いボーカルワークも見事にマッチしていて素晴らしいです!


Underworld / Symphony X

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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