プログレ的3連符のアプローチを使いこなせ!Part.2
おはようございます、ギタリストの関口です。
3連符のアプローチPart.2です!今回のテーマはこちら。
3連符を1個抜いたら拍数はどうなる??
3連符といえばこれです。
「四分音符を3つに分けて鳴らす」という前提の元に成り立っている連符ですね。ですが、これが1/4拍だとして、このうちの一つを抜くと拍数はどうなるのか、はたまたそんなこと可能なのか、みなさんわかりますか?
今日はそのテクニックをご紹介します。
3連符という固定概念を取り払う
EX-1
このようなリフをご用意しました。ちょっとヘヴィに3連を刻むタイプのメタルリフです。4/4でBPMは120。これの2小節目ラストの3連一つを抜きたいわけです。どう譜面上に表現したらいいでしょうか。考え方としては、
3連符という固定概念を取り除くことです。
お前が3連符だと言ったんだろと言われそうですが、3つに区切られているものに手を加えようとするのであたまがこんがらがります。一旦、音符の上の「3」を取ってみましょう。
すると、はい。八分音符になりますね。ですが八分音符では4/4の上では8つしか置けません。そういうルールですから。なら前提を変えてやります。
4/4を12/8に
EX-2
4/4という前提を12/8にしてやれば八分でも3連のリズムを提示できます。しかしテンポが遅いですよね。なので4/4の3連符と同等の速度までBPMを上げてやる必要があります。
4/4(8/8)を12/8まで拍を増やしながらそれを同じ速度にしたいわけですから、
12÷8=1.5
120×1.5=180
ということで元のテンポを1.5倍しました。これでBPM=120の四分とBPM=180の付点四分が同速になります。
変拍子の出番
あとは、2小節目のラストから1/8拍を取り除いてやれば完成です。
EX-3
(Finaleの入力上、11/8は八分がバラバラに分かれてしまいますのでわかりすく繋げてあります)
これでEX-1の3連符を一つだけ抜くことに成功しました。演奏を聴いたとき3連と錯覚してしまう例として、ドラムがスネアの位置をずらすということがもっとも考えられます。4/4で進行しているのにスネアが付点四分で鳴っているとあたかも6/8上でフレーズが4/4というポリリズムのような感覚に襲われます。これを得意としているのがMike Portnoyですね。
参考曲はいっぱいあって、過去に記事として書いたTransatlanticの「Black As The Sky」、Neal Morseの「The Conflict」、Dream Theaterの「Erotomania」などがあります。
変拍子を使った作曲法としてぜひ参考にしてみてください!
結局リズムは2と3でできている。誰でも作れる変拍子テクニック。
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