来日公演も実現したSons Of Apollo、アルバムをレビュー!

おはようございます、ギタリストの関口です。

お天気のあまりよろしくない日が続くのですが、おかげですっかり夏の暑さを忘れるほど涼しくなりまして、あれだけ騒がれていた平成最後の夏もその他の夏と変わらない終わり方をしました。

現在活動としては、モザイク楽団の新譜に向けレコーディングに取り掛かっています。他に録音案件もいただいていますが10月に入り秋がもう少し深まるころには一段落着くのかなという具合です。

今日は久々にプログレ紹介。先日初の来日公演を果たしたSons Of Apolloです!

 

Psychotic Symphony / Sons Of Apollo

psychotic symphony

Sons Of Apolloは、元Dream TheaterのドラマーMike Portnoy、キーボーディストDerek Sherinian、Mr.BigのベーシストBilly Sheehan、Yngwie Malmsteenなどでボーカルを務めたJeff Scott Soto、そしてギタリストにRon Thalというメンツを見ただけでぞっとするほどのプログレスーパーグループです。

昨年デビューしプログレマニアのみならず、HR/HM界隈でも大変話題になりました。プログレのスーパーグループというのはアルバム1枚で終わることが多いのですが、こちらはかなり本格的な活動をすると結成時公表したので今後2ndアルバムにも期待できます。

さて、アルバムを紐解いて見ましょう。

サウンド


バンドとしてのサウンドはJeffというボーカルの存在感がそうさせるのか、はたまた間口を広くとってのことなのか、マニアックなプログレというよりは王道なヘヴィメタル。久々に耳にするもDream Theater時代から変わらないDerekサウンドがきらびやかです。意外にベーシストとして職務に徹するBillyやフレットレスとのダブルネックギターも目を引くRon Thal。相変わらず手数もコーラスパートも多いMikeがバンドの輪郭を鮮明なものにしています。

プログレッシブ


これだけのテクニカルプレイヤーが揃いながらも肝心のプログレ要素は少し抑えめにしてあり正統派メタルバンドとして楽しめる一枚ですが、#1「God Of The Sun」#4「Labyrinth」#9「Opus Maximus」などでは各自存分に腕を振るうインストパートを聴くことができます。

 

総評としては、ベテランのスーパースターが集まった作品としてなかなか良作です。無難と言えば無難ですが来日公演も済ませ方向が固まったからこそ2ndアルバムには期待したいです!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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