Dream Theaterの映像を見て感じた、望んだものが手に入る時代

おはようございます、ギタリストの関口です。

もう二日前になりますが9月11日はアメリカ同時多発テロ9.11から17年でした。当時僕は中学生、社会に関心が出だしたころにリアルタイムで起こったことなのでとても印象深いです。

それに際して、今年はDream Theaterの「Sacrificed Sons」より、中盤のインストパートを弾かせていただきました。

この曲は珍しくボーカルのJames LaBrieが作詞を担当。貿易センタービルに飛行機がつっこみ、一瞬にして日常が破壊された市民の絶望が描かれています。この前のアルバム「Train Of Thought」にも「In The Name Of God」という9.11関連の大作バラードがありますがこちらはひたすら神に祈るという曲なので、Sacrificed Sonsの方がより人に近く感情を揺さぶります。

テロの犠牲に遭われた方々が安らかであることを祈ります。

 

Live at Budokan 2017 9.11


Dream Theaterで9月11日といえば、去年の9月11日は2ndアルバム「Images And Words」25周年記念ワールドツアーで久々の来日公演が武道館で行われました。僕は実に9年ぶりのDream Theaterだったのでもう嬉しすぎ、そして楽しすぎた記憶があります。

よくMike Portnoyが抜け、Mike Manginiになってから聴かなくなったというファンの方も多いですが、気持ちはとてもよくわかります。音やプレイも込みでこのバンドにとってドラムスの存在感はフロントマンに並ぶほどのものでした。しかしマンジーニの正確無比なプレイはポートノイとはまた別の別格でバンドとしてはより変態さが増したのではないかとすら思います。

実はこのライブ、WOWOWによって映像化されたのですが、つい先日までYouTubeで見ることができました。さすがにもう消されてしまったみたいですが1年ぶりにあの時のワクワクが帰って来てくれた気分でした。

 

手に入れたいものが手に入る時代


昔はどうしても欲しくても手に入らないものっていうのが多くて、だから絶対に逃したくないものはその前から計画的に、照準を定め、よそ見もせずまっすぐに向かってたわけですが、最近はそのハードルというのが下がっている気がします。

厳密に言うと手に入るものの水位そのものが下がっていると言うか・・・同じか笑

15年も前ならテレビ番組を逃せば録画した友人に見せてもらうとかDVDを待つとかそういうことをしていたのかもしれませんが、最近はYouTubeがありAmazonプライムビデオ、Netflix、Huluなどオンラインで見られる映像サービス、オンデマンドが充実してきたので、まぁ見逃してもそこまで悲観しなくていいかという時代です。

実際、僕もDream TheaterのWOWOW放送を知った時あちこちにWOWOWが見れる人を探し録画をお願いしたかったのですが叶わず、手元にあの時のライブ映像は残っていません。しかし1年経って(消されてしまいましたが)YouTubeでその映像を見ることができ、こんな簡単に!?という思いです。

 

何が求められているのかアンテナを張る


今度は逆に自分が発信側として考えてみました。思わぬところから望んでたものが降りてくると、極楽から蜘蛛の糸が垂れてるのを見たカンダタのようにすがりつきたくなります。なんとか僕自身が蜘蛛の糸になれないものかと思っています。

それには周りがどんなものが欲しいかなど調査は必要だし、これから望まれるものの先見の明も大事でしょう。常にその辺を受信しながら小まめに「これは?これは?」と送信していくことも大切な気がします。

 

それにしてもみんなDream Theaterが好きですね。仲良く飛びつくからこの蜘蛛の糸はずっと垂れていて欲しいです。

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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