演奏する際にマスター譜面を用意してますか?ご依頼も受け付けます!

おはようございます、ギタリストの関口です。

涼しい日、暑い日、色々ありますが少しずつ秋に向かってますね。だんだんと寝るのが心地よくなってくると起きるのも大変です。夏の間日が登る前から起こしに来てくれてた猫も最近は窓際が気持ちいいのか僕より遅起きです。

 

サポートギターの準備


来月、サポートギターの案件が一つあります。今回はコピーですがオリジナルバンドのヘルプとして頼まれることも去年ごろからちらほらいただくようになりました。サポートをやる上で、「曲を理解する」とか「バンドのイメージや方針を損なわない」という最低限の心得はもちろん守るのですが、それらもひっくるめてまず僕が準備するのは譜面です。

 

マスター譜面


マスター譜面とはバンドアンサンブル内で共通して見ることのできる譜面です。パート譜ではないので細かなフィルやギターソロなどを書き込むことは基本ありません。が、ギターとベース、ギターとキーボードなどある程度パート同士で共通するフレーズなどは書き込んでおいたりもします。

あとは全員でその譜面を見れば「どこどこの最後のキメから始めよう」など意思の疎通が可能になります。僕の場合キメなどのリズム譜は書いておくことが多いです。

 

実例


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こちらは以前サポートさせていただいたオリジナル曲を演奏するバンドさんのマスター譜面です。この時は僕以外のメンバーさんの演奏がすでに固まっていたのでちょっとギター贔屓に譜面を起こしました。

■左上から見ていくと「同期始まり」と書き込んでいます。これはバンドとは別にパソコンやウォークマンを使って再現の難しいパートを流す同期というものから曲がスタートするよということです。

■その後、蛍光ペンの色を使い分け演奏中、できる限り曲をロスト(今どこを演奏しているのか譜面上で見失うこと)をしないよう工夫していきます。そこを手書きで書くのは各パートさんでわかりやすい視覚情報などが違うからですね。

■Bセクションでは一定のリズムパターンが印刷で書き込まれてますがこれはギターとベース共通のリズムです。随所にあるシンコペーション(前小節のラストからリズムがくっている)もバンドで共通するリズム事項なので欠かさず記しておきます。

■紫のペンで「Delay」や「ミュート刻み」なども書いていますがギターの演奏でざっくりとした部分です。エフェクターを切り替えたり演奏する上でマストなところをメモしておくと間違いが少ないです。

■右のページ、ダルセーニョを三角で囲ったその隣にDmというコードを書き込んでいます。戻った先の頭のコードを書いてしまうことで視線を移動させた際、これもロストを減らします。

 

譜面を作る上でのポリシー


僕がマスター譜面を作るようになったのはここ5年くらいの話ですが大分スピーディかつわかりやすい譜面が書けるようになりました。マスター譜面を作る上でもっとも大事なのは「できる限り見開きで収まるように書く」ということです。

譜面は風などで飛ばないようファイルに入れておくのが一般的です。そしていざファイルを開いて演奏するわけですが、両手が塞がっています。演奏中にページを行ったり来たりするのは曲によっては非常に難しくロストする原因にもなります。ですのでできれば2ページ、多くても3ページに収めたいというのが永遠のテーマです。3ページなら2ページ目の隣にテープでくっつけることができます。

 

ご依頼も受け付けます!


いかがでしたでしょうか。今回はライブをイメージした譜面の作成やメモの書き方でしたが、レコーディングの際はより見やすさを重視した譜面を用意します。

譜面作成ソフトを持ってないし」とか、「あったら復習にも便利そうだけどソフトに慣れるまで時間がかかりそう」とか「ラフの譜面を清書して欲しい」という方のためにご依頼も受け付けていますのでまずはご相談ください!

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関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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