歴史の重要性。400年前を知って米作りを知る。

おはようございます、米屋ギタリストの関口です。

お盆休み特集第二弾!今日は米屋としてのお盆休み報告です。

 

毎年生産者巡り


うちのお店は生産者から直接仕入れたお米をその場で精米するのが特徴となっています。先代が20年前に始めたこのスタイルで今は生産者別、地域別、品種別と40種ものお米を扱っています

連休が取れるのもお正月とお盆のこの時期だけですので毎年新米前に生産者さんを伺ってお話を聞いたり田んぼ見せていただいたりします。

 

群馬県沼田市


今年訪問したのは群馬県沼田氏の金井農園さん。小松姫というこしひかりで2015年コンテストで金賞を獲得したお米の生産者さんです。小松姫と言えば大河ドラマ真田丸で有名になった松代藩の初代藩主真田信之(1566-1658)の奥さんとして知られています。

そもそも群馬県という山だらけの荒地を復活させるため信之は近くにそびえ立つ武尊山(ほたかさん)から大量の雪解け水を用水として利用すべく水田を引き、見事その土地の農業を復活させたと逸話が残っています。水路は通称真田用水として有名です。

 

金井さんの経緯


金井繁行さんはずっと役所に勤めていらっしゃいました。定年退職まであと数年という節目に際しこれまでの人生を見直し一念発起、わずかこの5年で全国に名を知らしめる金賞のお米を作るまでに至ったのです。

小松姫の商標登録を獲得するにも、著名な人物の名を使うのは難しいらしいのですが真田家の末裔の方に直接お会いして許可をいただいたため(それが条件なんだそうです)無事商標登録をすることができました。非常に敏腕な方で考えさせられました。

金井農園の金井繁行さんと一緒に。

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今年の新米です🌾

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歴史を知るということ


今回の訪問で一番考えさせらたのは歴史を知る重要性ですね。お米作るのに歴史の勉強が必要なのかと一瞬考えますが、水源がどこから来てるだとか土にはどんな特徴があるのかなど歴史に紐付けされることが多いです。その地域の天候なども知っておく必要があります。

そして歴史には立役者が存在します。その偉人のおかげで現在の町が存続している事実を掘り下げ研究することで「今」を理解し「未来」を考えることができるのだと思います。温故知新という言葉もあるくらいですしね。

お米作りは天候や土、消費者の需要など比較的現代を見ている部分は多いのですが今回の訪問では過去の歴史を垣間見て勉強になることが非常に多かったです!また今日からお店再開なので歴史を伝えられるように頑張ります!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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